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福島という街で見たものは・・

今回は、4月の初旬の週末に、土木学会のとあるミッションに関連して、福島市に日帰りで滞在しました。滞在時間はわずかでしたが、色々と見たものを記録しておきたいと思います。

■福島という街

「今昔マップ」で見た、福島市市街地の今と昔。
阿武隈川が南から北東に向けて流れ、駅の東側に中心市街地があります。

福島という街は、阿武隈川の中流部にある町で、城下町であり、奥州街道の宿場町でもありました。明治時代以降は、東北本線と奥羽本線の結節点であり、養蚕などの産業でも栄えた町でした。

■山形新幹線のアプローチ線新設工事現場を見学

東京駅からスタート。今日はやまびこ+つばさ号で出発です。
福島駅14番線に到着。いつもの大人気の
山形新幹線と東北新幹線の解結作業
福島駅14番線から左に分かれていく山形新幹線。

今回ご紹介する、福島駅の「アプローチ線」ですが、山形新幹線の線路は、実は14番線としかつながっていません。つまり、東京行きの上り列車も、下りホームである14番線から平面交差して上り線に進入する必要があり、ダイヤ編成上の大きなネックになっています。仮に遅れが生じた場合は、制約が厳しくなってしまうのです。そのため、2023年から、新たに上りの11番線に山形新幹線からアプローチする線路を新設し、平面交差を解消しようというのが、この「アプローチ線」の役割なのです。

新庄行きと東京行きが並ぶ乗車口案内。
なかなかややこしいという課題もあります。

さあ、アプローチ線目指して歩きます。

福島駅のコンコースにある、わらじまつりの展示。

こんなところに出てくるお祭りなのですね。ある意味、福島県を代表する夏祭りのようです。

さて、西口を出て、新幹線の線路沿いを歩きます。
少し歩くと、高架橋のすぐ脇に、もう1本橋脚が追加されている場所が。
東北新幹線の線路の脇に、山形新幹線の橋脚が追加された場所です。
山形新幹線の現在線が分岐していきます。
そして、東北新幹線の高架下を覗くことができるスペースが。
東北新幹線の東側に、新たなアプローチ線の高架橋ができてきています。
地上から高架線に急勾配で擦りついていく
新しい線路。なかなか難しい線形です。
既存の高架橋への合流部分を見たところ。
この部分を完成させるのが、結構大変なのでしょうね。
さて、アプローチ線が地上に降りてくる付近に踏切が。
曽根田(西)踏切は、山形線(奥羽本線)の踏切です。
この線路は、JR在来線とは違い、新幹線と同じ1435mmの広い軌間の線路。
この区間だけは、新幹線規格の線路を走る各駅停車用の電車があります。
こちらはその隣の、曽根田(東)踏切。
東北本線・阿武隈急行・福島交通の3線共用です。
なかなか情報量の多い踏切です。
ちょうど福島交通の電車が到着。
アプローチ線は、こんなところまで下ってきています。
アプローチ線の右に側道があるので、そちらを歩きます。
土木工事は随分進んでいる印象です。東北新幹線と交差します。
山形新幹線の現在線、奥羽本線の現在線の横に
新たなアプローチ線が合流する部分付近です。
アプローチ線、既に線路の敷設がスタートしていました。
奥羽本線と、新設のアプローチ線の踏切。
三河踏切、という名前です。

踏切を渡り、今度は駅の東口に向かい、陸橋を渡ります。その陸橋の上を、アプローチ線の鋼橋が横断します。

陸橋を渡る途中に、アプローチ線の鋼橋が。
かなりギリギリの線形を狙ってきています。

一括架設が、2023年7月に実施されたようです。その模様を紹介する動画がYouTubeで紹介されています。

アプローチ線ですが、2026年度末の完成に向けて工事が続けられています。

在来線を斜めに横断するような、難しい工事が続きます。
関係者の皆さん、ご安全に!

■阿武隈急行に乗車

さて、今回の福島滞在の目的は、ある講演会に出席すること。それに向けて、駅前で腹ごしらえしてから、阿武隈急行に乗り、最寄り駅から歩いて会場に向かいました。

昼食は、福島名物のB級グルメ、
「福島ブルブル」を頂きました。
昼食後、急いで福島駅に向かい、
阿武隈急行線に乗車しました。
駅のホームは、福島交通飯坂線と共用しています。
反対ホームが、福島交通線というイメージなのですね。
一駅隣の、卸町駅で下車。
何故か蕎麦屋が併設されている、ユニークな駅でした。

なかなか興味深い講演を聞いた後で、福島市内の花の名所である、花見山公園に行ってきました。

■福島市内の花の名所 花見山公園

花見山公園は、福島市の東側にある、公園なのですが、実は阿部一郎さんという、個人が育て、開放された公園の周りが観光名所になったという場所です。

公園に行くまでの道のりも、とても美しい花が咲いています。
本当に様々な花が咲き誇る場所。
のんびり散策するにはとても良い場所でした。

■阿武隈川に架かる、松齢橋

阿武隈川に架かる、松齢橋は、福島市内から阿武隈川対岸に渡る古くからある橋です。

阿武隈川に架かる、松齢橋。
隣は国道4号バイパスの大仏橋という橋です。
古い橋のほうは、重量制限がありますが、今も現役です。
橋の下を眺めることができる場所があります。
こちらは国道4号の橋の真下です。
そのすぐ脇に、追加された歩道の橋が。こちらは近代的な箱桁です。
すぐ近くの右手が福島県庁。元々福島城があった場所です。
太平洋まで77kmだそう。やはり大河ですね。

■福島駅前にある、古関裕而さんの記念碑

福島駅に戻ってきました。
駅前には、最近NHKの連続ドラマになった、古関裕而さんの記念碑が。
エレクトーンを弾く姿、なかなか良いですね。
作曲した曲が紹介されています。
福島駅新幹線の発車メロディは、「栄冠は君に輝く」でした。

■終わりに

福島市内を散策しました。今回は講演を拝聴しに行くという目的があり、お邪魔する形になりました。ある意味とても貴重な機会を頂けたと思います。福島市内、いろんな見どころがあることを認識し、なかなか有意義な時間を過ごせました。

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