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★ドボクスキーの北海道冬ごもり紀行 ⑪:さいはての稚内へ

2月の北海道の長旅もいよいよクライマックス。前回の記事では、オホーツク海側の紋別から、内陸の小さな村、西興部村に泊まりに行ったことをご紹介しました。(前回の記事はこちら)

今回は、名寄駅からJR線に乗り、さらに北上し、稚内の町を目指したことを書きたいと思います。

①名寄駅から稚内を目指す

名寄駅です。
稚内行きを待つ間に、旭川行きの改札が。
待っている人たちは、ほとんど旭川方面に行きました。
駅構内の様子。木造の上家も味わい深いです。
発車を待つ旭川行きの列車。
北海道のディーゼルカー。味わい深いです。
そして、特急宗谷、到着です。
名寄名物、くんせい卵と、興部名物、牛乳が旅のお供(笑)。
長い列車の旅。最後に北の海が見えてきます。
残念ながら・・利尻富士は見えず・・でした。
終点、稚内に到着です!

②さいはての駅、稚内駅

特急宗谷、日本最北端、稚内駅に到着。
乗客の皆さん、思い思いに記念撮影されています。
この駅には、数多くのこんなスポットが。
南の終着駅として、枕崎駅を紹介しています。
友好都市提携をしたようです。
東京駅より、1547.9km。
日本最北端の駅と、駅舎です。
実は、最近駅が改良されて、新しい駅舎ができ、
線路が少し南に移動してしまったので、
線路だけ、元の位置にモニュメントとして
残す形になりました。日本最北端の線路の碑です。
実は、稚内駅から、さらに岸壁に向けて
かつてはもう少し北に線路が伸びていました。それは、後ほど訪問します。

③北防波堤ドームを目指す

さて、稚内に来たら、ドボクスキーとして、是非訪問したいスポットは、こちらです。

やって来ました、北防波堤ドームです。
港の岸壁にある、ちょっと風変わりな防波堤。
こんな感じで、風雨をしのげる防波堤が続きます。
隣の防波堤の上から撮影したのが、このアングル。
しれっと、「稚内港北防波堤ドーム」の文字が。

このドーム、なぜこんな形をしているかというと・・、

かつては、「稚泊航路」と呼ばれた、連絡船が発着しました。
ここに岸壁があった記念碑です。

稚泊航路は、稚内と樺太(現:サハリン)の大泊を結ぶ連絡船でした。その発着する岸壁を守る防波堤が、この北防波堤ドームです。実は、このドームの中に、汽車が発着し、「稚内桟橋駅」がありました。

連絡船の歴史が、ひっそりと刻まれています。
動輪も保存されています。
岸壁は、その後、利尻・礼文への航路の発着地となり、
今は、海上保安庁の巡視船が停泊しています。
北防波堤ドームは、一時期「利礼ドーム」と呼ばれていました。
ドーム形状の防波堤の説明板。
戦前に作られたのですが、老朽化し、昭和50年代に改築されたのが今の姿。
その横には、土木学会に認定土木遺産のプレートが。
ドームの改築の銘板。昭和55年完成
発注者:稚内開発建設部、施工者:飛島建設・坂本建設・間組

④稚内市内を歩く

稚内市内、真冬にどこに行こうか?と思っていたところ、こんなイベントを目にしました。

あれ、これは楽しむしかないですね。ということで、徒歩圏で楽しめる、稚内の街めぐりをしながら、謎解きをしました。

日本最北端の神社、北門(ほくもん)神社。
意外と立派な神社でした。
稚内駅のホームを、ちょっと横側から眺めます。
そして、日本最北端の踏切を渡ります。
大通り踏切 という踏切。
ということは、稚内の町の開拓は、ここが基線だったのでしょうね。
なかなか古い建物が残る、市街地です。
こちらは、旧瀬戸邸という建物。
漁師町としてにぎわったこの町の登録文化財。
こちらは、南稚内駅に向けて立体交差しようとする鉄道線路。
すごく小さな「日本最北端のアンダーパス」を発見。
そんなエリアに、稚内の漁港がありました。
稚内港は、流氷の影響をほとんど受けないのがメリットだそうです。
稚内市のカラーマンホールを発見。ガンダムと、風力発電。

そして、たどり着いたのが、稚内市の「樺太記念館」。無料施設ですが、なかなか充実しています。

稚内港駅の往年の姿を再現。
かつてはこんな感じの桟橋だったそうです。
北防波堤ドームの昔の姿を勉強しました。
こちらが、稚泊航路の終点、樺太(サハリン)の大泊港の様子。

謎解きをしながら、稚内の真冬の町をプチ散歩しました。全ての箇所を回ることを優先したので、ゆっくり巡れませんでしたが、この町の様子は何となく短時間で理解できたのがよかったです。

⑤「わっかない氷雪ひろば」を体験

ちょうどこの日は、3連休初日(2月10日)でした。この週末に、稚内市では、「わっかない氷雪ひろば」という小さな冬まつりが開催されていました。

さっぽろ雪まつりよりは規模が小さいですが、
こういう小さなお祭りがいろんな町で行われています。
ネコバス。幼稚園のお父さんの会の作品だとか。
雪のすべり台は、稚内のちびっ子に大人気。
雪合戦の競技会場がありました。
せっかくなので、雪の迷路を体験。
意外と楽しい体験でした。

⑥花火大会と、ライトアップされた北防波堤ドーム

このお祭り、夕方に花火大会があると聞いたので、見に行きました。地元の方中心でしょうか、少ない観客だったので、花火に一番近い所でゆっくり眺めることができました。

北防波堤ドームの前で行われた、真冬の花火大会。
ギャラリーは、100名程度でしょうか。
ライトアップされた北防波堤ドームをバックに花火が上がります。
花火はすぐ終わりましたが、その後ライトアップされた
北防波堤ドームを見学できる時間になりました。
様々な色に変化するドーム。幻想的です。
ちょっと観客が増えた北防波堤ドーム。
すべり台も、ちょっとだけナイター営業していました(笑)。

⑦稚内のB級グルメ、「チャーメン」をいただく

夜の駅前商店街を歩き、B級グルメの「チャーメン」をいただきました。

商店街も、アイスキャンドルイベントを開催中。
北海道旅行の最後の晩餐。
パリッと揚げたおそばに、あんかけの独特の食感です。

チャーメンは、「大王本店」さんでいただきました。普通の揚げそばとは違い、もう少し太い麺が揚がっている感じで、独特の食感が快感でした。

■終わりに

北海道旅行の最後の宿泊地は、日本最北端の稚内。何でも「日本最北端」と名前がつくこの町は、かつては樺太航路の玄関口としても栄えました。北防波堤ドームはその名残。こんな街で、細やかなお祭りや、美味しいB級グルメもいただきました。

最終日は、帰宅するだけ・・ではなく、ぎりぎりまで楽しみました。その模様をお伝えしたいと思いますので、次回に続きます(笑)。

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