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□東急世田谷線全駅の旅□③◆SG04-松陰神社前駅、SG05-世田谷駅

東急世田谷線の1日乗車券を使って、各駅停車(下車)の旅を続けています。電車に乗っては2分くらいして降りることの繰り返し。それぞれの駅はとても個性的なので、色々と見て回りたいところが数多くあります。
(前回の記事はこちら)

■松陰神社前駅に向かう

さて、若林駅からまたしても1駅乗車し、次の松陰神社駅を目指します。ひょっとしたら駅に戻らずに直接歩けば次の目的地に行けそうな距離なのでしょうが、そこは電車に乗るルールにしているので、忠実に守りながら進みます(笑)。

若林駅の西側。住宅の中を斜めに横切る踏切。
今昔マップで今回探索範囲を見てみます。
蛇行する烏山川沿いに、「松陰神社」と「勝国寺」とあります。
松陰神社前駅に到着。やはり電車に気軽に乗れる駅です。
駅前商店街を歩いて、松陰神社を目指します。
註文ワイシャツのお店、なかなか味わい深いです。今も現役のようです。

■松陰神社を歩く

松陰神社に到着。

松陰神社前駅から駅前商店街を少し歩くと、松陰神社に着きます。思ったよりも立派な神社が目の前にあったので、実はとても驚きました。

松陰神社。幕末の志士、吉田松陰が安政の大獄で亡くなったのを
高杉晋作や伊藤博文が祀ったのが由来の神社です。
GW中でもあったためか、観光客で賑わっていました。
吉田松陰先生像。何だか遠出せずにこんな像にお会いできるとは(笑)。
松陰神社の社殿。参拝客が多かったです。
え、何と松下村塾?萩にあるのではないんでしたっけ?
本当にありました(笑)。こちらは萩にあった建物を模造したものです。
松陰先生50年祭と100年祭を記念した記念碑が並びます。
松陰先生50年祭は、明治41年、100年祭は、昭和33年になります。
意外と古いのですね。
明治100年記念碑もありました。

ここは、昔長州藩主の別邸があったところだそうです。そういう場所だったので、吉田松陰の墓を建てたりしたのでしょうね。

境内には、たくさん建ち並ぶ灯篭を見ることができます。
左が山縣有朋、右が伊藤博文です。
伊藤博文の名前が刻まれています。
こちらは、井上薫ですね。
明治41年に奉納されたものだとか。
桂太郎、乃木希典、寺内正毅などの著名な人の灯篭が並びます。

この神社、松下村塾は模造したものですが、実は長州の藩士たちのお墓が建ち並んでいます。

これは、「長藩第四大隊戦死者招魂碑」。
戊辰戦争で亡くなった方を弔うための石碑です。
松陰神社道の道標。矢倉沢往還(大山街道:世田谷通り)に
明治45年に乃木稀典が建立したもの。
吉田松陰先生他烈士墓所 の説明看板。
沢山のお墓が並んでいます。
神社のすぐ隣にある、桂太郎の墓。

松陰神社、実はこんなに幕末の英雄たちの墓がある場所だったとは、全く知りませんでした。

■松陰神社の周りを歩く

松陰神社の隣は、若林公園。とても広くて大きな木のある素敵な公園です。
さらにその隣には、国士舘大学が建っています。
国士舘大学の北側に烏山川が流れているので、下り坂になります。
世田谷区の紋章が入った桝です。
そして、その向かい側にあるのが、世田谷区役所。
今は建て替え工事中です。

世田谷区役所は、前川國男さんの設計した建築物で、DOCOMOMO-Japanの日本におけるモダンムーブメント建築に選ばれている建物です。現在庁舎の建て替えと、区民会館の改築工事が施工されています。

松陰神社の向かいにある、ふぁんぱんというパン屋さん。
お洒落で美味しいパン屋でした。
松陰神社前にある塾の名前・・・、松陰塾。
ちょっとあやかりすぎのような気もしますが(笑)。

商店街を抜け、駅を通り過ぎて、世田谷通りまで行ってみました。

世田谷通り沿いにある、松陰神社前バス停。
こちらは渋谷駅直通のバスがたくさん走るバス停です。
松陰神社通りという商店街。何だか楽しい街です。

■世田谷駅に向かう

松陰神社前駅もとても楽しい場所でしたが、次の世田谷駅に向かいます。

ザ・世田谷、という貫禄はあまり無いかもしれませんが(笑)、
ちゃんとこういう名前の駅もあるのですよー。
世田谷駅。とてものどかな駅なのです。
ここは、世田谷代官屋敷のおひざ元だそうです。
が、最寄り駅はお隣の上町駅だったので、また次回訪れます。
(そのくらい駅間が近い!)
大悲山 円光院というお寺。
玉川八十八か所霊場の第49番札所 だとか。そんなんあるんだ・・。

神奈川と東京の多摩川沿いを中心に、88箇所のお寺を巡るようです。

お寺の敷地入口には、「櫻小学校発祥の寺」の石碑が。
こちらも明治100年記念で建立されたようです。
世田谷区の雨水桝。「さぎそう」がデザインされています。
天狗湯という銭湯がありましたが、休業中です。
廃業・解体されてしまうのでしょうか?絶滅危惧の都会の銭湯です。

このままもう少し南に歩き、世田谷代官屋敷の方向に歩くのも楽しそうですが、そうすると世田谷駅から次の上町駅までの1駅乗車をしそびれてしまいそうなので、世田谷駅に戻ります。今回はここまで。

■終わりに

世田谷と言う場所を散策したことがなかったので、いきなり松陰神社という立派な神社や松下村塾などが出現し、正直なところ大変驚きました。こんなに素敵な場所があるなら、もう少しアピールしてもいいような気がします。正直なところ、地元の人以外はあまり知らない場所なのではないでしょうか。世田谷区役所の建物は、近代建築の世界では名建築の中に入るもののようです。一部改築され、保存されるようです。都会の中の味わい深い散策スポット、長く残ってほしいと思いました。
次回は、上町駅、宮の坂駅付近を巡りますが、とても個性的な場所が続く散策ですのでお楽しみに!

(続きはこちら)


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