VKからのお知らせ動画

ロシアのSNSのVKを利用している。

フォローしておくと、動画が始まるタイミングでお知らせが届く。

昼間は政治的な動画が多いが、夜7時頃に届くお知らせはコンサートが多い。

この間は、夜7時ではなく7時43分にお知らせが届き、何だろうと思って見たら、ボリス・ベレゾフスキーさんのコンサートだった。
しかも、プログラムは、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7番とブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番とあった。あとは、シューベルト。

ベートーヴェンとブラームスのヴァイオリン・ソナタは好きな曲だ。
それをベレゾフスキーさんの演奏で聴けるなら、聴いてみたいと思った。
お知らせが来たのが7時43分だったので、見始めたら、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの第2楽章だった。
途中、長い休憩があるはずだから、休憩中に巻き戻して聴けばいいやと思った。

ボリス・ベレゾフスキーさんは、1990年のチャイコフスキーコンクールのピアノ部門で優勝した人。同じ年のヴァイオリン部門で優勝したのは、日本の諏訪内晶子さん。
2人で演奏会もよくする。
ボリス・ベレゾフスキーさんは、日本が好きで日本語も勉強したことがある。
日本でもよくコンサートをしていた。
私は、来日コンサートは聴きに行ったことがなかったが、モスクワに住むようになってから、ベレゾフスキーさんの演奏会に行くことが増えた。
パンデミックになってからは、会場で聴くことはなくなったが、こうやってライブ配信のお知らせが来た時は、聴いている。

そして、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7番とブラームスのヴァイオリン・ソナタ第3番は、私にとって思い出のある曲だ。
大学1年生の春休み中に音楽棟で練習していたら、大学のピアノの先生が、「あなた、暇?」と来て、譜めくりを頼まれた曲なのだ。
当時、私はベートーヴェンのピアノ協奏曲の譜読みに忙しく、暇ではなかったのだが、2週間後にリサイタルを控えた先生の練習で譜めくりを頼まれた。
私の大学の時のピアノの先生は、ベートーヴェンとブラームスが得意なので、たかが譜めくりだが、とても勉強になった。
譜めくりをするまで、この2曲は全く知らなかったが、譜めくりをしてからこの2曲が気に入り、CDを買い、繰り返し何度も聴いた曲だ。
あれから、20数年、CDで聴いていたから、ビデオで映像付きで聴くのは、譜めくり以来なのだ。
ベレゾフスキーさんの大きな手から出る音はやはり安定感がある。

そして、ヴァイオリニストのパーヴェル・ミリューコフさんのことを今回初めて知ったが、2015年のチャイコフスキーコンクールで第3位になった人だ。


最後までお読みいただきありがとうございます。 有料記事は、全文を読むことができるように設定しているものもあります。 無料記事に対するサポートもありがたいです。