見出し画像

侵攻開始から1年          ロシア軍のウクライナ軍事侵攻に関するチェチェン連絡会議第3声明

<拡散希望>

侵攻開始から1年
ロシア軍のウクライナ軍事侵攻に関するチェチェン連絡会議第3声明 

チェチェンにおける平和の回復と支援を行ってきたチェチェン連絡会議は、ロシア軍のウクライナ軍事侵攻に関してこれまで2度に渡り声明を発表し、問題点を明らかにしてきました。

侵攻開始から1年となりウクライナでは、ロシア軍の動員兵と正規軍、及び民間軍事会社ワグネルの部隊による大攻勢が続いており、各地で激戦となっています。ロシア軍は損害をいとわずにわずかばかりの前進のため、人海戦術でのがむしゃらな突撃攻撃を続行しています。

戦争の終結はとても見通すことはできません。プーチン大統領という一人の独裁者の無慈悲な命令により、多くのウクライナ市民とウクライナ・ロシアの兵士たちの命が奪われ続けています。チェチェン戦争での悲惨な殺戮が、ウクライナでも同様に繰り返されています。ロシア軍による戦争犯罪の数々を私たちは許してはなりません。

この間、国内では侵略したロシア側を批判するのではなく、プーチン大統領のプロパガンダに踊らされて事実を顧みることなく、蹂躙され続けるウクライナ側を非難するような主張が一部の識者などから出されてきました。あるいは、一時的な停戦を求める動きもありました。しかし、それはロシアの脅威を取り除くことに何の役にも立たず、ウクライナの人々の求めるものでもありません。またウクライナ問題を利用して、日本政府は「敵基地攻撃能力」保有を目指し大幅な軍拡を目論んでいますが、それは日本が目指すべきことではありません。小さな島国である日本が取り組むべきは、戦争を起こさせない努力です。

ウクライナの人々はあくまでロシア軍の完全な撤退を求めて、徹底抗戦の姿勢を明らかにしています。私たちはその決意を尊重したいと思います。もしウクライナが勝利し、ロシア軍を追い出すことができれば、プーチン政権の崩壊につながります。そうなれば、旧ソ連圏やロシア連邦内での大きな変動に結び付く可能性もあります。ロシアの民主化やロシアに抑圧されてきたチェチェン共和国などが解放される契機になるかもしれません。

ウクライナでの戦闘の状況はますます厳しさを増しています。今後プーチン大統領は様々な通常兵器のみならず、核兵器や化学兵器の使用すら命令する危険性もあります。これ以上の猶予はなりません。プーチン大統領の戦争犯罪を止めることは私たちの責任です。

私たちはこの1年にウクライナで犠牲となった人々に、謹んで哀悼の意を表明するとともに、国際社会の責任で一刻も早くロシア軍のウクライナからの完全撤退の実現、そしてロシア国家による数々の戦争犯罪の徹底的な追及を呼びかけます。
今こそウクライナに平和を!

2023年2月24日

チェチェン連絡会議
代表:青山 正
  (メールアドレス peacenet@jca.apc.org
  ウクライナ問題を理解するための
  チェチェン連絡会議のサイト(note)
   https://note.com/chechenkaigi

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?