ひさしぶりのM3

3年ぶりにM3にサークル参加しました！
2019年に参加して以来です。
実は、M3-2020春に申し込みをしていたのですが、新型コロナの感染も増えてきた頃だったので、念のため当日欠席ということにしたのでした。
で、今年。
少しコロナ禍も落ち着いてきた(感染者数は高止まりしていますが)こともあるし、今年は前半にめっちゃくちゃ忙しく仕事としての音楽制作をしていたので、少しのんびりと自分発信の音楽をやってみたいなという思いもあり、M3に参加することにしました。

「少女花苑」

さて。
とはいえ、作り溜めていた曲があるわけでもないので、申し込みをしてから急遽製作を始めました。
とりあえず3曲入りのCDを制作することに。
いつも、一緒に楽曲製作をしている、作詞のまいさんといろいろアイデアを出しつつ、花をテーマにした百合曲尽くしのCDとすることにしました。
CDのタイトルも、まいさんと話し合って「少女花苑」に！

ジャケットイラスト

ジャケットイラストをお願いできる人は、まいさんとSNS巡りをして探しました。
いわゆる萌えイラストではなく、かと言ってスタイリッシュすぎるイラストでもなく。
今回、3曲とも異なるテイストの曲にしたかったので、それをまるっと受け入れてくれるような画風の人。
そして見つけたのが、みにこさんでした。
かわいいけど、ちょっと毒があって、華やかだけど、派手すぎず。
この人にイラストをお願いしたい！　
すぐにTwitterでDMしました。快諾いただいて、ほっと一安心。
で、CDのイメージをお渡したら即ラフが送られてきました！！　早い！！
いくつかリクエストをお出ししたら、これまた数日後に完成したイラストが！！！

ここに、いつもお願いしているデザイナの椎茸さんにロゴを入れてもらってできたのがこのジャケットです。

ロゴも良い感じに作っていただいて、素敵なジャケットが完成していました！
まだ、曲は1曲も完成していないのに！！

ボーカルさん

肝心のボーカルさんですが、今回は、以前からやりとりのある方にお願いすることにしました。いつかご一緒したいですね、のタイミングは今だ、と！
切ないの、かわいいの、かっこいいのの3曲にすることは決めていたので、それぞれの曲に合いそうな方をアサイン。
切ない担当：開道結子さん
かわいい担当：紗智さん
かっこいい担当：國土佳音さん
ありがたいことに快諾いただき、さっそく楽曲を制作することに！

ひとひらの好き

まず、切ない曲。
原型は、シティポップ風の曲が作りたい！　と思ってストックしておいたもの。
Bメロで同主調に転調するアプローチは他であまりやっていなかったんだけど、とても気に入っています。ラストの落ちサビからの転調も普段やらないタイプの転調のしかたをしてみました。
この曲では、できるだけ音数を少なくして、それぞれの音を作り込むことを意識しました。
この曲の歌詞で

ってのが凄みありますよね。ちなみに、これどう意味かと言いますと、この曲のテーマ花は「マーガレット」なんですが、

なのだそうです(まいさん、すごい)。
あと、僕のお気に入り歌詞は

ここです。特に「おんなじ形で　生まれてきたの？」。
二人の関係の切なさをめっちゃくちゃ上手く表現しているなと思います。
ボーカルは開道結子さん。前回の「乙女の秘密」に引き続き参加をお願いしました。

ボーカルの開道さんの、切なくて透明で無垢な歌声が素晴らしいです。「ねえ」のあたりのニュアンスとかゾクゾクします。
コーラスワークも開道さん。開道さんのUhAhコーラス雰囲気があって好きなんですよね。字ハモも独特の魅力があります。
2Bの終わり、2サビに入る前に1Bの終わりにはない1小節のブレイクがあるんですが、そこのブレスも聴きどころです。
ギターは

僕のユニットSGTMの楽曲でもギターを弾いてもらった、藤原さんにお願いしました。
この曲のカッティングがとても好きで、今回もカッティングを。キレッキレのカッティングギター、いただきました。
ギターソロのあと落ちサビ前の、ディレイのかかったギターは藤原さんのアイデア。エフェクト込みのトラックをいただきました。こういうのギターを弾かない僕にはあまり思いつかないんですよねぇ。

クレジット

ボーカル：開道結子
作詞：まい
作曲、編曲：CHEEBOW
ギター：藤原孝衍

君に恋する100の理由

かわいい曲です。
この曲は、ギターが入らないシンセポップです。普段、僕の曲では基本的にギターが入ることが多いのですが、今回はいつもやらないことをやってみようと、ギターなしのアレンジに挑戦してみました。その代わりに、シンセのコードバッキングを全面的に押し出しています。
サビのコード進行も、普段アイドル曲ではなかなかやらない、コードのトップノートが上がるタイプのクリシェを使ってみました(実際はIM7 | Iaug | I6 | I7なのでちょっと変形)。あちこちで分数augを使って、オシャレ感も出しました。
歌詞は、「恋愛のたががはずれてアホになっちゃった感じ」になっています。幸せすぎておかしくなっちゃう感じ、かわいくて好きなんですよね。

この曲とか大好物なので。
とにかく浮かれちゃってるから、100の理由とか言ってますが、実際に曲中にはそんなに理由は出てきませんし、なんかもう「たくさん！！！」くらいの気持ちで「100！！いっぱい好き！！」って言ってるんだろうな、と、めっちゃかわいくないですか？　
この曲ありえないくらい「好き」って言葉が出てきます。「好き」って言葉はストレートすぎて普段はあまり使わないようにしてるんですが、今回はゲシュタルト崩壊起こすくらいの勢いで使っています。
ボーカルは、紗智さんにお願いしました。普段はここまでかわいいに振った曲は歌っていないそうなんですが、今回は思いっきりかわいいに振ってもらいました。最初、もう少しおとなしい感じのテイクが届いていて、それもよかったんですが、もっと元気な感じに！　ということで歌い直してもらいました(ありがとうございました)。

クレジット

ボーカル：紗智
作詞：まい
作曲、編曲：CHEEBOW

残酷な花

CDの最後を飾る、かっこいい曲です。
かっこいい曲は國土佳音さんにお願いするということは決まっていたんですが、どういう曲にするか悩んでいたときに、國土さんに送ってもらったサンプルの中に、一人でデュエットしているものを見つけて、「え？　これ一人で歌ってるの？」とびっくりしまして。
今回の百合テーマでデュエット最高！！　しかも、一人で演じ分けとか、面白い！
というわけで、デュエット曲、掛け合い多めで曲作りを始めました。
アレンジに関しては、リフと裏メロ盛り盛りでいきました。常に歌メロの裏で別のメロディが鳴っています(最終的にAメロのリフはちょっとうるさかったので消しちゃいましたが)。
サビの裏でなっているメロディが、イントロの主メロになるとか、アレンジを楽しみました。このあたり、インスト版も聞いてもらえると面白いと思います。
歌詞は、まいさんの真骨頂。こういう雰囲気を描くのほんとうまい。
ここまでセクシャルな内容は、アイドル楽曲ではなかなか勇気がなくてできないので、今回はリミッタ外してやってしまいました。

……ふーん、えっちじゃん。
國土さんのひとりデュエットは、最初に音源が届いたときに度肝を抜かれました。
この曲の主人公は、「大人っぽいボーイッシュ系とかわいいガーリッシュ系」ということで歌い分けしてもらったんですが、完全に二人いますよね、これ。
表現力も凄くて、1Cの「くちびる」、2Bの折り返し後のブレイク「鏡に」、Dメロの「残酷な花」、ラスサビの「絡んだ髪　たぐった指　もつれた恋　しどけなく」の畳み掛け。聞きどころ満載です。
コーラスも、國土さんにお任せしました。さすがコーラスのお仕事もたくさんされている方なので、圧倒的にかっこよかったです。
ギターは、お馴染みのnipotan。ハードめのバッキングと、痺れるギターソロ。安定のnipotan印。イントロは、サビの裏で入っているシンセの裏メロをギターでそのまま弾いてもらいました。こういうアプローチ、とても好きです。

クレジット

ボーカル：國土佳音
作詞：まい
作曲、編曲：CHEEBOW
ギター：nipotan

マスタリング

ミックスまでは僕がやったんですが、いざマスタリングしようと思ったときに、ここまでばらばらな3曲をひとつにまとめるのはなかなか大変だぞ、ということで、餅は餅屋、専門家にお願いしました。
以前から、お付き合いのある、こいた。さんに。
良い感じでまとめてもらって、しっかりとCDがまとまりました！

マスタリング：小泉こいた。貴裕（SoundWorksK）

特設サイト

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