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医師がすすめる 太らず 病気にならない 毎日ルーティン

私たちの健康を作る腸内細菌と短鎖脂肪酸

・いざという時に免疫をしっかり働かせたり必要以上に炎症を起こさないようにするためには、良い腸内細菌が腸内に存在することが不可欠である。

・短鎖脂肪酸は、大腸内で腸内細菌が食物繊維やレジスタントスターチを処理した結果作られる重要な物質であり私たちの体の中で次のような役割を果たす。
①吸収されてエネルギーとして使われる
②大腸の炎症を抑える(腸内環境の悪化を抑える)
③腸の防御システムを強化したり、修復する
④脳内で神経伝達物質の濃度をコントロールする(精神や感情の安定に関わる)

・高血圧、2型糖尿病、肥満、動脈硬化といった病気の人の腸内細胞の組成(特に乳酸菌という善玉菌)は健常な人とは異なっており、短鎖脂肪酸が合成される量が減少している。

・いつも軟便から下痢の人は、短鎖脂肪酸の排泄量が多い可能性がある。短鎖脂肪酸の排泄量が多いほど腸内細菌の多様性に乏しく、腸内に限らず全身の炎症反応が高くなる。また、腸内細菌内の悪玉菌の比率が上がり肥満や血管疾患の危険因子を多く持っている。

・壁は栄養を効率よく吸収するために1層の細胞でできている。よって、腸は体にとって最も防御システムを強化しなければいけない場所でもあり腸内には体全体の70~80%の免疫システム、免疫細胞が配置されている。

腸内細菌の多様性が腸の健康を決める

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