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【2023秋・中国編】西安にて

11月中旬に中国四大古都のひとつ、西安を訪れました。
西安といえば、秦始皇帝陵に眠る兵馬俑を思い出しますよね。

圧巻の隊列

教科書や資料集に必ず載っているので、誰しも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
兵馬俑が発見されたのは1974年のこと。約8000体もの武士俑、陶器の戦車約100台、馬約600体が2000年以上も眠っていたと考えると中国歴史のロマンを感じます。

実は、西安にはこの兵馬俑以外にも西遊記に関連するお寺など、数多くの名所があります。
週末を利用し2泊3日スケジュールで同地を訪れ、名所のいくつかをみてまわったので写真でふりかえりたいと思います。

■西安ってどんなところ?

西安市は中国中央部にある陝西省の省都で、中国有数の大都市です。
上海からは飛行機で約2時間半〜3時間。南京同様、日によってはかなり埃っぽいと感じました。

ただ、埃っぽい時でも市内の移動はやっぱりコレ 

毎度おなじみのHello Bike

効率的に周れるので観光に最適です!

マスクして市内走行中

西安は中華民族の歴史と文化の重要な発祥地であり、人類文明が最も早く発達した地域 の一つです。西安の歴史は、紀元前11世紀に遡れ、西周がここを都と定めて以来、秦・漢・隋・唐など13の王朝の都として栄えます。
西周が初めてここに都を定めたのは紀元前11世紀(1134)のことです。以来、13の王朝がこの地を都としてきました。その間およそ2000年です。古都と呼ぶにふさわしい歴史を持ち、シルクロードの起点でもあります。

アラチャイナ

西安観光(2泊3日 金夜出発→土、日


<1日目>

■秦始皇兵馬俑博物館

一号坑、二号坑、三号坑で構成。一号坑の規模が一番大きく、体育館のような屋内に陳列する武士俑を窓際に沿って作られた通路から眺めることができます。
博物館は市街地から離れているのでバスがいくつか出ているようですが、わたしたちはタクシーで行きました(40分程度)。

・一号

敵国のある東を向き、隊列を組んでいます

補修中の武士俑もいくつかありました。
服装も表情もひとつ一つ違いますが、みなさん揃って180cmと背が高くスタイル抜群!(実際より高身長につくったみたいですが)

頭、腕と胴体は別々に製造され、組み立てられた

・三号
武士俑の多くに頭がありません。服装などから将校のようです。

司令部

・二号
古代の軍隊の謎を明らかにする坑ですが、残念ながら改修中でした。

ひざをついている騎兵

そのほか、銅製の武器、戦車などの展示もありました。
これだけのものを作るのに、70万人以上の職人と労働者を動員し、約40年かかって完成したとのこと。当時の技術の高さとそのスケールに圧倒されるととともに、人々の様子などもよくわかり大変興味深かったです。
(週末とあってかなりの混雑でしたが、流れ作業的に見てまわり、所要時間2時間程度でした。)

■西安の城壁

明時代に作られた城壁で、世界に現存するものでは最大規模。市街地をぐるっと囲む形で作られていて、ほとんどの部分が元の姿のままのようです。

永寧門(永宁门)-南門
15mの広い通路

城壁は周囲約14km、高さ12mで、上部が15mと幅広の通路になっています。通路には専用のレンタサイクルがありますが、大体の人が歩いて観光をしていました。

そして多くの女性たちが天女の恰好で古都をそぞろ歩き!映え写真を撮っていました。

上から眺める景色も素晴らしかったです。

■西安碑林博物館

隋唐時代の貴重な文物が多数展示されている博物館。銘文が刻まれた石碑などが展示されています。

碑林博物館に続く書院門通り沿いには、書画、紙、筆、硯、墨といった書道用具を扱う専門店が並びます。書道愛好家にオススメです。

■西安鐘楼 ※夜景のみ

西安市街の中心部にある鐘楼。夜はライトアップされるので、非常に込み合いますが一見の価値あり。

ライトアップが美しい鐘楼

◆爱骅裤带面(グルメ:Biangbiang面)

ランチは西安で一番人気のBiangbiang面の店「爱骅裤带面」へ。
Biangbiang面は、陝西省関中地方の伝統的な食べ物。ピリ辛の汁なし幅広麺です。Biangbiangを漢字で書くと…

こうなります。通常パソコンで打っても出てこないし、字画は58画もあって書くことすらできない。(上は街中で撮った看板の写真をトリミング)

外観

お昼時ということで外まで人が溢れかえっていました。
ごった返すなか、店先でオーダーして順番を待ち、呼ばれると取りに行くシステムです。

店内2階

店内は満席で、こんな風に野菜が積みあがっていていました。カオスな感じ。

こちらがBiangbiang面!大き目のボウルに入っています。

麺はもちっもち、ツルンと喉ごしよし。具材はウズラの卵、炒めたお肉のほかに、ターサイ、ジャガイモ、玉ねぎ、きくらげ、玉ねぎなどが入っています。

平たい麺にピリ辛の具材が絡んでいい感じ。あまりのおいしさに箸を止めることなく無言でイッキに食べ進めてしまいました!

店名を「大衆点評」で入力すると迷わず一発で到着します。

店舗:
爱骅裤带面馆(总店)
►东木头市19号(秦豫肉夹馍东隔壁)

◆醉长安(钟楼旗舰店)(グルメ)

ディナーは碑林博物館近くのお店へ。ここも大衆点評で高評価のお店で、入店まで1時間ほど待ちました。

外観
店内

まずはドリンク紹介。ジュースをあれこれ楽しみました!

酸梅汁

こちらは酸梅汁。水の代わりに出てきました!
ほのかに甘く梅の香りがして優しい味でした。夏の暑い日などは夏バテ防止になりそう。

石榴汁

こちらは、石榴(ザクロ)のジュースです。
西安といえば石榴の産地のようで街のいたるところでジュースが売られていました。

街中で見かけた石榴汁スタンド

石榴からエキスを余すところなく抽出できそうなマシーンでギューッと絞り出された石榴汁があまりにおいしそうで。
どうしても飲んでみたくお店でオーダーしてみました。思った通りびっくりするほど濃厚でおいしかったです。

以下、オーダーした料理の数々。

肉夾饃(肉包みパイみたいなもの)
臭豆腐&豆のピリ辛炒め
西安名物の羊肉泡馍(ヤンルーポーモー)
にんにくの芽炒め

店舗:
醉长安(钟楼旗舰店)
►竹笆市鼓楼向南200米(美豪丽致酒店旁)

<2日目>

■小雁塔

薦福寺の境内にある塔で707年に創建。大雁塔よりもひと回り小さいことから、小雁塔とつけられたとのことです。

小雁塔

ギンギラ、目がちかちかするような光景が続いていたので、風情ある建築物や趣のある庭園に心が落ち着きました。
観光スポットとしてはメジャーではないですが、オススメです。

■大雁塔

言わずと知れた西遊記の玄奘三蔵ゆかりのお寺「大慈恩寺」の境内にある塔です。玄奘三蔵が645年にインドから持ち帰った仏教の経典を奉納する場所として建てられました。

高さが64.1mあり、7階のレンガ造りの塔は上まで登れます!
本尊のお釈迦様

玄奘三蔵はかなりの秀才だったそう。翻訳も得意だったのでインド語で書かれた経典を中国語に訳したとのこと。
同じ敷地内の「玄奘三蔵院」に玄奘三蔵が翻訳した経典や玄奘三蔵伝の原書がショーケースの中に展示されていました。かなりの量で一見の価値があります。

地下鉄駅内の壁に描かれた玄奘三蔵

■陝西歷史博物館

原始社会から明の時代までの貴重な文化財を収蔵した博物館。

敷地面積と所蔵品は中国NO1とあってかなりの人気らしく、予約サイトがあっという間に埋まってしまいました。(2日前からしか予約できない)
歴史好きにおすすめの博物館です。

◆虎子水盆羊肉(翠华路店) (グルメ:羊肉泡馍)

ランチは、西安名物の羊肉泡馍(ヤンルーポーモー)を食べました。ここも大衆点評で高評価のお店です。

外観
店内

羊肉泡馍は、羊肉のスープの中に、小さくちぎった饃(パン)を浸した料理。パンはスープにもれなくついてくるわけではなく、それぞれ個別に頼みます。
パン抜きでスープのみを楽しんでいた人もいました。

パン&スープ

パンは自分で細かくちぎってスープの中に浸して食べるらしいのですが、わたしはパンが膨張してしまうのがいやだったので、同時進行or食べる直前にスープに浮かべて食べてみました。

具材は羊肉、はるさめなどが入っています

どちらにしても、パンとスープの組み合わせが、どうもアンマッチな気がしましたが、、。
スープ自体はあっさりとした味わいなのでお惣菜(高菜など)をトッピングしたり、羊肉を一緒にいただくとよりおいしいかも。

セルフサービスの惣菜
臭みがまったくない羊肉!

店舗:
虎子水盆羊肉(翠华路店)
►翠华南路229号擎友大厦综合楼临街商铺

西安は随分観光地されており、映えスポットもいっぱい。ライトアップされた夜景も楽しめるので20代を中心に若い世代の観光客が多い気がしました。
(空港に到着する観光客はほぼ20代だった)
新しいものと古いものが混在する活気のある街で、オススメです。

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