ちひろの小さな大冒険

アウトドアを中心に、体験や思ったことを気ままに書いています。

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山と祖父のフィルムカメラ

 もともとカメラには縁がなく写真はあまり撮らない方だが、最近ではスマホでも綺麗な写真が撮れるということで、写真フォルダはなんでもない日常の写真でいっぱいだ。山に行くとなんでも美しい景色を前に写真を撮らずにはいられず、帰ってくると何百枚も写真を撮っていたなんてこともよくあった。写真はもちろんインスタにあげるためでも、作品として飾るためでもなく、自分の記録のためだけに撮るわけだが、見返すと言っても何百枚もの写真を全部見るわけではない。見ても何も思わないものが大半だ。  素晴らし

    • 【山の本棚】「人生のことはすべて山に学んだ」

      神保町の三省堂書店にふらっと立ち寄った時、山の本の多さに驚いた。 地図やら有名な山岳小説、写真集などが書棚いっぱいにある中で、ある本が私の目を捉えて離さなかった。 沢野ひとしさんの「人生のことはすべて山に学んだ」 山が好きな理由を問われて、その時々でさまざまな返答をする。 好きとかそう言う曖昧な気持ちを言語化するにはその気持ちに対する尋常でない探求と、明らめが必要であり、その上明瞭な言語で伝えることで自分の中の宝石のようにきらきらと輝く気持ちが陳腐でつまらないものに成り変わ

      • 山から学ぶ大切な時間

        「星の王子さま」が好きで、特にピーター・アレクサンダー・ユスティノフの朗読しているのが好きで、ふと思い出しては聞いている。語り手が星の王子さまと出会い、彼との対話や彼の旅について書き留めたという話である。さまざまなエピソードがあるが、星の王子さまがある星に住むビジネスマンに会うというのがある。そのビジネスマンは終始自分の所有している星の数を数え、"les choses sérieuses"、「深刻なこと、意味のあること」と訳すのだろうか、があるから星の王子さまにかまっている暇

        • 寒い朝の大人ココア

          10月上旬。 むせるような暑さはどこへやら、涼しくなってくるこのころの山が大好きだ。 私と友人はゆっくりと山の上で過ごしたいと思って燕岳に向かった。燕岳はテント場まで3〜4時間ほどで登れるので、ゆっくり過ごすには最適だ。早朝五時ごろ、日が昇る前に出発し、九時前にテント場に到着した。テントを谷側の特等席に張って1日が始まる。 その日は青空が広がり、風もなく山日和だった。 朝早く出発して少し寝不足だったので、テントの横にシートを敷いて、暖かい陽を全身で感じながらお昼寝をした。早

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        記事

          自然とインスピレーションと快画

          絵はあまり得意じゃないと思っていた。 今でも、絵が上手になりたいから毎日描こうとか、これを描こうって頭が先行しているときはうまく描けない。というか、上手く描かなきゃいけないと思っていた。 でも無性に絵が描きたくなることがある。 初めてこういう衝動が訪れたのは白馬村で自然と戯れた直後だった。 基本誰に見せるわけでもない自己満足な活動で、風呂場で歌を熱唱するのと同じである。だから写実的かどうかや他の人の評価は一切考えない。実際に見た風景を描くとも限らない。 こういう「快画」とで

          自然とインスピレーションと快画

          お気に入りのアメリカの自然

           自然は土地の違いを露骨にあらわす。日本に来れば東京や京都、アメリカはニューヨークやロサンゼルス、フランスはパリ、もちろんそういう都市にも旅行の良さがあるだろう。  でも日本に来るなら日本の山や田舎を見てほしい、アメリカに行くなら広大なアメリカだからこそあるたくさんの自然を見てほしい。私がそう思ったのは思春期にカナダに住んでいる間に訪れた国立公園での体験や日本での登山経験からだ。  アメリカで私のお気に入りはやっぱりグランドサークルの観光である。グランドサークルはユタ州、コ

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          白馬大池のキムチ鍋

          山に行くと、自分の身体が欲望に正直になる。カップラーメンだけじゃなくて、心も身体も満たされるご飯を、栄養を摂ってほしい。食べることが本当に幸せだってことを再認識して、食べるっていうことをもっと大切にしてほしい。 そんな思いで私が仲間のために作ったキムチ鍋。前日に具材と調味料を合わせてお手製キムチ鍋の素を作っておいて、あとは水を加えてぐつぐつ煮るだけ。お肉はたっぷり入れたけど、それでももっとあっても全然よかった。しょうごさんが持ってきてくれたお鍋や、小屋のビール、りょうへいさ

          白馬大池のキムチ鍋