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男性だって、つらい。 大企業に残るジェンダーバイアスとは? 〜国際男性デ−に寄せて〜

近年、女性活躍推進の課題は注目を集めるようになり、女性の生きづらさが表面化してきた。マジョリティである男性には有利な社会のように思われるが、男性にとって、社会は生きやすいものになっているのだろうか?

私たち、大企業で働く女性有志グループ「Cheer-up」は、普段、職場ではマイノリティになりがちな女性が互いに励ましあう活動を行っている。この度、11月19日の国際男性デーに寄せて、主に大企業で働く正社員を対象に意識調査を行った。

HR総研の調査によると、正社員に占める女性の割合(女性正社員比率)は「10~30%未満」が最も多く42%、女性管理職比率(役員含む)は、「10%未満」の企業が全体の約3割(2021年HR総研調べ)。企業の正社員は、まだまだ男性が多数派だ。

ダイバーシティ&インクルージョンは、多くの大企業で経営課題としても認識され、取り組みが推進されている。しかし、

「仕事の中でジェンダーバイアス("男らしさ"、"女らしさ"という枠の中で"そうあるべき"という偏見や差別のこと)を感じることがありますか?」

という問いに対し、あると答えている人が57.7%。男性優位とされていても、男性自身も約半数の人がバイアスの存在を感じている。

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さらに、具体的にこのような声が複数寄せられた。

・ よりストレスかかる業務や長時間の業務を男性に押し付けている傾向が見られる
・ 子どもがいても男性は長時間労働を強いられる
・ クレーマーへの対応は全て男性スタッフが対応させられている
・ 男性だけ、夜勤や飲み会の強制、飲み会での飲酒強要がある
・ 同僚の男性は育休を取りたかったのに言い出せる雰囲気ではなく諦めてしまいました

ジェンダーバイアスゆえに、女性だけでなく、男性にも必要以上に負荷がかかっていることがわかる。

このままで、いいのだろうか。

ダイバーシティ&インクルージョン、女性活躍推進は、女性のためのものではない。男性だから、女性だから、そんな縛りにとらわれずに、ひとりひとりが望む生き方、働き方ができるようになること。私たちはそれを願ってやまない。

ジェンダーバイアスで、私たちの働き方や生き方を縛るのは、終わりにしよう。

国際男性デーには、職場でも、パートナーにも、尋ねてみてほしい。
そして対話をはじめよう。

「男性だからこうしないと、という生きづらさを感じることはありませんか?」


【調査概要】
調査主体:大企業で働く女性有志グループ「Cheer-up」
調査期間:2021年10月15日~10月27日
調査方法:WEBアンケート
調査対象:主に大企業で働く正社員
有効回答:369件

お問い合わせ先 cheerup.japan.2021@gmail.com 
*「Cheer-up」の活動にご興味がある方はお気軽にご連絡ください。

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