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ドイツの最強保存瓶・WECK

こんにちはIchiです。

皆さん今年のバレンタインはどうでしたか?

フランスでは男性が女性をもてなす文化です。

メジャーなおもてなし方と言えば、バレンタイン特別メニューのあるレストランで食事をしたり、プレゼントを送ったり、映画やコンサートなどにでかけてなどですが、基本は女性とゆっくり時間を楽しむことがバレンタインのすごしかたです。

その中でも一番の定番は、花束をプレゼントすること。

我々夫婦は結婚後4回目のバレンタイン。

私も毎年妻にバラの花を送っていますが、今年も近所のお花屋さんで小さな花瓶に入ったバラ購入してプレゼントしました。

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花屋さんも午後17時を過ぎた頃になると、仕事帰りの男性が急ぎ足で花屋へ向かい、バレンタインの贈り物の花束を購入する姿をよく見かけます。

まぁ〜私もそのうちの一人なんですけどね(笑)

さて本日も前回に引き続き保存瓶のお話です。

前回の記事で保存瓶がフランス人の日常生活にとても身近な存在であるとお話しました。

親しいお隣さんからは、9月下旬あたりになると毎年のように庭で取れたフルーツをジャムにして我が家にプレゼントしてくれます。

お隣さんからいただくジャムの保存容器は決まって市販のジャムなどが入っていた容器を再利用して使っています。

そんな使用済みの瓶の蓋の裏側を見ると錆びているのは毎年のこと。もしかしたらその錆が隠し味となって美味しいフルーツジャムになっているのだと、毎年蓋の裏側をみては、一人心のなかでつぶやいています(笑)

昨年も10月ごろに、お隣さんから沢山のりんご、いちじく、ぶどう、ミラベルの自家製ジャムをたくさんいただきました。

前回は、保存瓶の歴史からフランスの老舗メーカー【ル・パルフェ】の保存瓶について話しましたね。

ル・パルフェ瓶に対する私の偏見と、ちょっぴりネガティブな意見を並べた記事となってしまいました。(汗)

保存瓶に限らず初めて使用する道具は、できるだけ沢山の人のポジティブ・ネガティブな意見や、どのくらいの規模で使用するのかを考慮して調べておく必要があるなぁ〜実感しました。

本日紹介する保存瓶は私のお気に入りの保存瓶・WECK(ウェック)です。

そう皆さんご存知、研究しつくされた生み出された最強保存瓶です!!(っと勝手に思い込んでいます)

WECKはドイツ製のガラスメーカーから生まれた保存瓶です。

シンプルなデザインで見た目もスッキリ、大きさ・形の種類が豊富です。

もちろん見た目だけでなく扱いやすく、優れている機能がシンプルなガラス瓶の中にたっぷりと詰まっています。

今回はそんなWECK瓶を実際に使用したからわかる素晴らしさをまとめてみました

新しい動画で紹介した仔牛のクリーム煮・ブランケット・ド・ヴォーも、WECKに入れて脱気・滅菌して、いつでも食べれるように自宅でストックしています。

フランス人のおふくろの味のブランケット・ド・ヴォーも丁寧に調理工程を重ねると、格別なヒトサラに仕上がります。

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機会があれば是非参考にしてみて下さい。

https://youtu.be/IsaOtvMIwo8

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今回も素晴らしさを伝えるため、フランス製のル・パルフェと比較して説明するかもしれませんがあしからず・・・

1:付属の部品が少ない

WECKは食材を入れる容器と蓋の他に、脱気作業に必要になゴムパッキンと蓋を止めるクリップのみ。

シンプルなデザインなので容器と蓋をそれぞれ重ねて保管できる点は、かさばらず場所も取りません。

WECKを脱気目的以外にも、食材の保管容器として使うことができます。

乾燥ハーブやスパイス、塩や砂糖などの調味料を入れる容器として楽しむのであれば、違うデザインで販売されているゴム製、シリコン製、もしくはコルク製の蓋を取り付け、キッチンのオシャレアイテムに変身します。

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フランス製のル・パルフェのように複数の金具を取り付ける手間がないので、組み立ても簡単です。

蓋の裏側の縁に薄くて柔軟性もあり、扱いやすいゴムパッキンを取り付けてから蓋を容器に被せ、2つのクリップをはめ込めこんで簡単に蓋を閉めることができます。

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あっ!そう言えば前回の記事で書き忘れたル・パルフェの扱いづらい点をもう一つ思い出してしまいました。

ル・パルフェ瓶は、複数回脱気工程を行っていると、容器と蓋をつなげる金具が歪むリスクがあり、金具の歪みが原因で蓋が閉めづらかったり、しっかり閉まらなかったりという問題が発生します。

その点WECKは、煮沸や脱気作業での熱により、変形する恐れがありません

ちなみに容器は必ずしも蓋とゴムパッキン、クリップがセットになって売られているわけではありません。私がネットで購入した時は、それぞれ別々で購入するシステムでした。

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つまりWECK瓶をどのような用途で使うのかによって、購入したい付属の部品を選べる点は、面白いと感じました。

2:食材を入れやすく・出しやすい

WECK瓶は広口のフォルムです。またル・パルフェ瓶のように蓋が一体化していないため、食材を容器に入れる時、もしくは取り出す時に蓋をわざわざ取り外したり、蓋が作業の邪魔になることはありません。

ちなみに私は食材を入れる時に便利なプラスチック製のWECK専用の【じょうご】を愛用しています。

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食材を容器に入れる際に容器の縁が汚れないようサポートしてくれるので、ブランケットや豚の頬肉の煮込み、そしてボロネーゼソースなどの液体の多い食材を入れる時に重宝しています

3:重ねることができる

そんなこと?っと思うかもしれませんが、これは以外にも使いはじめて嬉しい発見でした。

WECK容器は、垂直の側面ではなく、上から下に向かって内側へと直径が小さくなる容器です。

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そして蓋の表面は平らではなく、円周に縁が5ミリほどと、縁の内側は5ミリほどの窪みができています。

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つまり同じタイプの瓶であるなら蓋付きのまま、安定して重ねることができるのです。

これはどんな時に役立つかというと、YouTube動画でも紹介したように、脱気作業をオーブンで行う際に、限られた狭い庫内で、有効活用してWECK瓶を重ねて脱気作業ができて、一度に多くの瓶を脱気できる利点があります。

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これがオーブンの中だけでなく、一般的なやり方のお湯の中での脱気作業でも同じことです。

もちろん普段食材が入った状態で保管する際も、瓶のサイズや大きさにもよりますが、2〜3つ程度であるならば安全に重ねることができて安心です。

瓶を煮沸するときも、(チューリップ型やボトル型は対象外ですが)蓋がなければ容器を重ねて一度に沢山煮沸できるので便利です。

また片付ける時にもかさばらず、安定して重ねて保管もできるので安心です。

4:パッキン・蓋の機能性に脱帽


脱気後、瓶が完全に密閉されているかどうかは、オレンジ色のパッキンの突起部分をが水平よりも少し下を向いていることが目印になり、脱気ができているかを目で確認できます。

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しっかり脱気され真空状態にある容器は、蓋を固定していたステンレスクリップを外し、ウェックの蓋を持ってゆっくり持ち上げても蓋は開きません。

蓋を開ける際は、ゴムパッキンの突起部分を水平に引っ張るのみ。

力もいりません。

プスっと瓶の中の空気が抜ける音がしたら、容器の中は真空ではなくなり、蓋を開けることができます。

もし中の食材が腐敗し始めたら、自然と蓋が開くシステムになっています。

また、食材を入れすぎてしまっても脱気後に蓋が開くリスクが高いです。

私がWECKを使い始めたばかりの頃は、容器に食材をギリギリまで入れすぎてしまったことが原因で、脱気後2ヶ月ぐらいで蓋が開いていたことがあります。

食材を容器にいれるときは、上部と食材の隙間を1.5cm〜2.0cmくらい開けておく必要があります。

5:清潔感を長く保つことができる

WECK容器は使い捨てのゴムパッキンを取り外すのみなので、洗うのは容器と蓋のみです。フランス製のル・パルフェのように、金具を取り外しす面倒もありません。

広口フォルムなので内側も洗いやすく、よっぽどの急激な温度変化がない限り、食器洗い洗浄機や熱湯で洗っても割れる危険は低いです。

何度使用しても清潔感は新品同様に長い期間容器を使用できる点は、高ポイントです!!

いかがでしたでしょうか?

昨年から使いはじめて、一度に多くの煮込み料理やジャムなどを保存瓶で調理したい私にとって、手入れや保管もしやすく、おまけにおしゃれなデザインで言うことはありません。

一つマイナス点を上げるとするならば、前回紹介したフランス製のル・パルフェ瓶に比べると、購入できるお店は非常に限られてきます。

私が普段利用する大型スーパーでは、常時WECK瓶はありません。

フランスの一部のスーパーや雑貨屋を探せば、WECKを購入することができると思いますが、瓶の種類は限られ、数も少ないです。

多くのフランス人(特に年配の方たちが多い印象ですが・・・)が保存瓶を使ってジャムを作る秋を迎える9月になると、WECK瓶も少量スーパーに姿を表しだします。

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実際私はネットで購入するので、容器に関しては大した問題ではありません。

ただ脱気に必要不可欠な使い捨てのゴムパッキンのみ購入できる場所があると助かるなぁと時々感じるくらいです。

日本では値段が高いプラス、保存瓶を自宅で扱う機会も少ないと思いますが、チャレンジする際は是非WECKを購入することを強くオススメします。

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Chef Ichi

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