見出し画像

食体験のために旅をする変人たち。

取りたくてもなかなか予約の取れないNomaの予約が取れたから一緒にどうかという連絡が友人から届いたのは数ヶ月前で、即二つ返事をして同行することになりました。
Nomaの姉妹店であったInuaでインターンをして、その後にInuaにまた戻りたいと思っていたらpandemicの影響でお店は閉店、そこで一緒に働いたシェフたちとの再会もタイミングが合わずに果たせないまま4年。彼らの一部の人たちはNomaにいるのとそれ以前にそのレストランに行って食べてみたいという思い入れがあったので、ついにその願いが叶うと信じられないような気持ちでしたが、本当に行ってきました。
一緒に行ったメンバーはカルガリーに住む元同僚とその彼女、私のバンクーバーの友達と私。
ランチにいったのですが、レストランの敷地に足を踏み入れた瞬間から全ての時間が美しく面白い。そんな体験でした。
みんなそれぞれに物事を色々追求するのが好きなタイプなので、コースの間の会話もその一皿にあるフレーバーやペアリングされた飲み物をどう感じるかを話し合い、食事をサーブしてくれたスタッフの方々との会話をしたり、美味しいだけでなくとても楽しい4時間のランチでした。
というか、私たちが一番長居して、最後のテーブルだったのですがスタッフの方々はとても快く対応してくれました。(ありがとうございました。)
食事の後日、みんなで話した時に友人の一人がNomaの食べ物は食べ物であって食べ物じゃない。あれはカルトだ、って言っていたんです。
その時点ではなんとなくピンと来なかったけど、よく考えたら、まさにそうだと思いました。
Inuaで働いた時もそうだったのですが、Nomaも、あまりにも素晴らしい体験でお店を去った後もNomaが自分の中にある感覚や、あらゆる困難を超えて(食事代だけでなく休暇を取ったり、飛行機代や旅行代をおしても)また行きたいと思ってしまうことなど考えると、ある意味、食のカルト。
普通の人は旅行の予定の延長でレストランに行くと思うのですが、冷静に考えるとその友達も私も、そのレストランに行くため旅行を決めた事はかなり変人な行動だったのではないでしょうか。笑
とにかく、人生観が変わるくらい素晴らしい時間を過ごせました。今日からまた精進して料理に向き合いたいと思います。

一皿ごとに写真を撮らずにいられないくらい綺麗でウィットに飛んだ料理の数々。

この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?