見出し画像

【実験】(写真はないけど…)濃硝酸にMg入れてみた。入れてしまった…。

やってみて はじめてわかる ことがある(^-^


こんばんは。

今週は放送大学の単位認定試験期間。本日試験に解答しおえました。

これで一つピークを越えた感じですね。

でもまた明日からも、これまで通りに勉強を続けます。

それが今年の目標ですから。


さて、今日は実験ネタです。

というかずっと疑問だったことを試してみたという内容です。

それは「金属と酸との反応について」。


化学基礎の「酸化還元反応」のなかに、金属のイオン化傾向という単元があります。そこに、金属と酸との反応の一覧表が掲載されています。

(過去に作成したプリントより。)

疑問というのは、プリント内の赤●のところなんですが、

「酸化力のある酸に、水素よりもイオン化傾向が大きい金属を反応させたら、何の気体が発生するのか?」

ということです。

教科書や資料集を見ると、酸化力のある酸が反応するとき発生する気体は、

・濃硝酸(と銅や銀)では、二酸化窒素が。

・希硝酸(と銅や銀)では、一酸化窒素が。

・熱濃硫酸(と銅や銀)では、二酸化硫黄が発生。

そして、希酸と、水素よりイオン化傾向が大きい金属との反応では水素が発生しますよね。

しかし、これらの中間といいますか、酸化力のある酸と、水素よりもイオン化傾向が大きい金属、例えばFeやMgとの反応については書いてないんです(見つけきれてないだけかもしれないんですが)。


ずっとこのことが頭の片隅に残っており、それを期せずして実行するタイミングが訪れました。…たまたまだったんですが。


文系生対象の授業。単元が酸化還元に入りました。

二酸化窒素は有毒ではあるけれど、赤褐色が見栄えがいいので(そういう理由!?)十分換気に気を付けてNO2を見せようと思い、濃硝酸を準備しました。そしてCu板を探しに行ったのですが、それがなかなか無い。新しい職場なので資材の場所の勝手もわからない。みつからない。

…それならばと思い、自分で購入しもっていた「Myマグネシウムリボン」を取り出して反応させてはどうだろうと思い、実行に移してみました。


…水素が発生する?

…二酸化窒素が発生する?


濃硝酸にマグネシウムリボン(1.5cmほど)を入れてみた

その結果は!?


予想以上に勢いよく、というか激しく、”赤褐色”の気体が発生しました!!

現勤務先にはドラフトがないので慌てて室外に持っていき、事なきを得ましたが、あんな勢いで発生するとは!といった激しさで期待が発生しました(^-^;

よくよく考えれば、Mgなんて、かなりイオン化傾向が大きいですから、それなりの反応性を持ってますよね。

私のちょっとした慌てっぷりに、生徒たちもびっくり&苦笑。いや”苦笑”で済んでよかった。


ということで、前置きが長かった割に、あっさりかつわかりやすい結論ですみません。ただ、少なくともこの一件で、また私の実験能力?実験知識は向上しました(^-^;


どんなベタな実験でも、

やってみて はじめてわかる ことがある。

くれぐれも安全に、化学実験を楽しみましょう。



この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?