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【読書感想文】世界でいちばん素敵な科学の教室

あらまし
この夏の(きっと最後の)読書感想文。
タイトルは「世界でいちばん素敵な科学の教室」
前回同シリーズの「…化学の教室」について書きましたが、書棚を見てみたら「…科学の教室」をもっていました!「科学」だけに「化学」よりも扱っているジャンルの幅が広いです。そしてどれも巨視的です。
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8月最終週に入ります。ということでもうゆっくり本を見ていられる時間も無くなりますので、この夏の読書は最後になりそうです。嗚呼、最後の夏休み。

さて、
今回は「世界でいちばん素敵な科学の教室」です。
(監修 的川泰宣、発行 株式会社三才ブックス)

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前回、「世界で一番素敵な化学の教室」を読んで、ざっくり感想を書きましたが、
【読書感想文】世界でいちばん素敵な化学の教室|wiz|note

その後本棚を調べてみたところ、この本を見つけて「あ、「世界でいちばん素敵な」シリーズ、もう一冊持ってたんだ」と思い読んでみました。きっと一度は読んだんだろうな。

この本を改めて読んでみてまず思ったことは、
“扱っているほとんどの内容が、巨視的、目に見える現象のことだな。”
ということです。
日頃生徒に化学を教えるときに思っていることの一つに、
“目に見えない現象(原子の構造、結合、化学反応などなど)を
教えたり伝えたりすることがとても難しい。”
ということがあります。

この本で最初に取り上げられていることこそ
・光より速いものってある?
ですが、そのあとからは
・宇宙には中心ってあるの?
・なぜ月は地球に落ちてこないの?(目に見える“空”や“宇宙”のこと)
・生物の進化って?(目の前の“生物”のはなし)
と続きます。
やはり今も昔も、目の前で起こっていることを見て、考えて、そこで疑問がわくわけで、いきなり“物質の構造や物質同士の反応”といった微視的な仕組みには疑問はわかないわけです。

目に前で起こっていることから考えていき、その考えが次の疑問となり、行きつく先に、目に見えないところで何か起こっているんだろう。という流れになると思うんですね。

なので、そういう意味で、授業にあるから化学を学ばなくてはいけない生徒が、いきなり微視的な内容について知識を伝授され考えを求められ、理解しろと言われることはとても大変なこと、難しいことなんだといつも考えてしまっています。こういうこともあって、昔は科学は哲学の範疇だったんだろうなぁとも思っています。

さて、前回の「化学」と「科学」の次の違いですが、「化学」の時よりも広いジャンルを扱っていたり、歴史的なことを扱っているので、余談・COLUMNの内容がそのまま直接授業などで話ができるかというと、そうではないのかなと思っています。単元に付随するネタというよりも自分の教養としてとても深いことを知ることができるもの。なので「すぐ生徒に吐き出す(伝える)ネタ」というよりも「自分の知識背景として知っておくと良いネタ」というものだと感じました。

この夏休みは数冊本を読んで、備忘録的に感想を書いてみました。
「本を読んで、感想をnoteに書き、それを公開する」
なんて、
「なんて自己中心的な!別に自分で感想を感じていれば公開なんでしなくていいし、他人に伝える必要は全くないだろう」
と考えたりともしましたが、このように文面に書くことで、ただ漫然と本を読むよりもしっかりと本を読んで、
「自分は何を感じ取ったんだろう」
とより詳しく考えるようになりました。
そういう自分に対するメリットがありますね。
ただ、大した文面ではないので、見させられている方はあまり得られるものは多くないと思い申し訳なく思います…。文章力が欲しい。


 さて、始まっちゃいますね。
 今度は授業の話や予備実験のネタなどになるのかな?いち人間のやっていることなんて大したことはないと思いますが、何かどこか誰かに役に立てばと思い、またちょこちょこnoteを書いていきたいと思います。またお付き合いください。

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