今年は桜の開花がゆっくりペースだった。
桜が散り始めても風邪は冷たい。
この春に変わる暖かい日差しと凍えるような風が吹く
なんとも言えない季節に必ずと言っていいほど
谷川俊太郎さん作詞の「春に」という
合唱曲を思い出す。

「春に」の歌詞
https://www.uta-net.com/song/117731/

きっとこの曲は思春期の
中高生の心情を描いた歌詞だと思う。

でも30代になっても
この何とももどかしい歌詞が
心に響いて仕方ない。

特に
「まだ会ったことのない　すべての人と
会ってみたい　話してみたい
あしたとあさってが　一度にくるといい」
という歌詞が好きだ。

私はよく夢を見る。
夢の中では今まで出会ってきた人が
ごちゃ混ぜに出てくることが多々ある。

学生時代の友人と同僚が同じ空間で
楽しそうに過ごしていたりするのだ。

朝目が覚めて、ふと現実に戻り、
あの人とあの人は知り合いではないことを理解する。

明日会う仕事仲間と
明後日会う友人たちと
一気に一緒に会いたい。

そしてそんな私の好きな人たちの
周りにいる人たちにも会ってみたい。

そんな気持ちになる朝が幾度とある。

実現させることは難しい。

このはがゆさ、
このもどかしさ、
夢の中に戻って
またあの時間を過ごしたい。

この気持ちはなんだろう。