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海外生活でウツにならないために(孤独編)

夫の転勤に伴い海外生活は4年目に突入し、現在ヨーロッパ2カ国目。私がウツにならないためにようやく3年目に見つけた方法を忘れないために書いておこうと思う。
渡航したばかりの頃は、母親にLINE電話でしょっちゅう話を聞いてもらっていた。その後父の闘病が始まり、私の話をだらだら聞いてもらうような状況ではなくなり、むしろ私が日本にいる両親を気にかけないといけなくなった。それが当たり前だと思う。日本にいる友人は私と同じように子育てで忙しかったり時差もあるので、なかなかタイミングがつかめず、友人とLINE電話で話したのはこれまで2回ほど。夫と子どもを送り出した後、ポツンと家の中に残されたあの気持ちは何とも言えない。散らかった台所をせっせと綺麗にしても、Netflixを観ても自由、ただし1人。家族以外と話す機会と言えば、買い物をするときに店員さんと二言三言話すぐらい。知り合いのママさんは数人いるが、腹を割って話すほどまだ仲良くはない。頑張って一人で外に出て、よいお店を見つけたり店員さんといろんな話ができた日は満足感でいっぱいになるが、軽く人種差別的な扱いを受けたときは元気がなくなりそのまま数日引きこもる。そんな上がったり下がったりの波にゆられて少しずつ疲れがたまり、ある日爆発して泣いたりしてしまう。私はここで何をしてるんだろう??むなしさでいっぱいになる。家出みたいに夜中に1人で空港へ向かってしまったこともある。ウツではないけどウツ予備軍みたいな状態だ。1年目はそんな感じだった。
2年目からは、同じ日本人でもどうしても気が合わない人、非常識だなと思う人が来る場には3回に1回は断ったりするようになった。海外ではグループで食事に行くことが多く、自分が直接誘っていなくても、そういう人も来ているということがよくあって避けられないこともあるけれど、そのうち断ることにも慣れてきた。おしゃべりで孤独を埋めることをしない代わりに、自分で自分を守る方法を手探りで見つけることにした。

①散歩する時間を作る
比較的治安の良い国でないと難しいかもしれないけど、お気に入りの散歩道を見つけてとにかく歩いて、太陽を浴びて外の空気を吸う。言い尽くされた方法だけど、やっぱり効果絶大。

②自分の世界を作る
できたら家事の延長である料理以外に、自分だけの場所を作った方がいい。習い事、スポーツ、手芸などなど。別の記事で書いたが、私はマグネットを作るようになって毎日が少しずつ楽しくなった。

③日本の通信講座を受けてみる
日本にいたら働いたりして勉強する時間を確保するのが難しかったりするが、海外では自分のためにまとまった時間を作れる人が多いのでは?現地の言葉を習得した方が確かに生活には役に立つけど、とにかく私は日本語に飢えていたので、ずっとやってみたかった日本にある語学学校の通信講座を受けてみることにした。コロナを経て対面よりオンラインや通信での学びが当たり前になり、おかげで海外生活している人もずっと学びやすくなった。むしろ学校の方が慣れていて、『海外在住の方もたくさんいらっしゃいますよ!国内在住の方にはテキストを郵送していますが、PDFファイルで送りますね』といった感じでびっくりした。添削を通して先生とメッセージをやりとりするのも、また社会につながりを持てた気がして良かった。

海外生活を送っている皆様、同じ空の下、私も無理せずがんばります!

夏のヨーロッパらしい、青々とした空。
Vの字で飛んでいる鳥たちの白さが眩しい。