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【移住ノート】家を見に行く①「つばさ」は天国行き

移住先候補のお家の内覧に行ってきました。一昨年から数えて4軒目です。今度こそ決めるつもり。。。何も落とし穴がありませんように。



今回は新幹線&レンタカーでの日帰り弾丸ツアーである。

始発のバスで駅まで。朝早いバスの中ってなんでこんなに寒いんだろう。肩に力が入る。

最寄り駅に着くと、ホームにはもう行列が。増結される車両(つまり空席)待ちの列だ。都内まで通う人々が、座って出勤するために、寒さこらえて黙って待っているのだ。この時間でも結構いるのね...いや、この時間だからか。

乗り換え。最近のJRはいろんな線がつながっていて、どれに乗っていいのやら迷う。便利なんだか不便なんだか。
全然知らない遠い場所で「信号機点検」とか「踏切への立ち入り」があると、たちまちストップする。つながってるから。
行き先もすぐ変わる。
全く信用ならない。

だから早めに家を出てきた。だって新幹線に遅れるわけにはいかないもの。
このぶんだとだいぶ余裕がある。東京駅って待合室はいつも埋まってて居場所がないし、のんびり京浜東北線で行くか。新しくできた(いやそうでもない)高輪ゲートウェイ駅とか有楽町とか眺めながら行くのも悪くない。

...いや、そうであった。通勤時間帯であった。見えるのは黒いコートやカバンだけだった。途中で運良く座れたものの、肩をすぼめてじっとしたまま、東京駅に着いた。

さあ、想像してほしい。
黒とグレーがいっぱい詰まった車内から、ホームに降り立ち、「新幹線」の文字に導かれて進んで行くときの、私の喜びを。
スキップしちゃいたくなるってこういうことだ。もしかしたらちょっとしていたかもしれない。口元はゆるんでいたに違いない。

黒とグレーのみんな、ごめん。

やはり居場所がない新幹線のりばで、邪魔にならないよう柱の陰で少し時間をやり過ごす(ホームに上がると寒いから)。でも旅人たちを眺めるのは黒とグレーの車内にいるよりずっと楽しい。

そしてとうとう、天国にでも向かうような心持ちで私は「つばさ」に乗り込んだ。車内は満席に近い。なんとなく「アットホーム」という言葉が頭に浮かぶ。ちなみに「やまびこ」の乗車口にたくさんいた外国人観光客の姿は「つばさ」ではまったく見かけなかった。

途中駅から夫(単身赴任中)が合流。窓際取られた。

福島で「やまびこ」から切り離され、山形方面へ。ここからは山越えだ。グッとスピードが落ちる。すんごく落ちる。(地元の私鉄の方がよっぽど速いと思った)

そしていくつかトンネルを越えると、すっかり景色は変わる。

白い山の斜面に凛と立ち並ぶ、雪化粧した針葉樹たち。

やっぱりこれが好きなんだよなあ...

間違いなく寒いけど、美しい。

やはり「つばさ」は天国行きであった。

(後半に続く)


現地でのお家見学の話はまた後日書きます。

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