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days in Vancouver

ワーホリの年齢リミット前に

今回は、20代で行ったカナダへのワーホリ体験について書いてみます。

高校に入る頃から、いつか海外留学したいと思っていました。でもそう簡単に叶うものではなく、高校も終わり大学も終わり働くとなったところで、お金を貯めていい加減行こうと決めました。
その後実家から通えるところで働いていたのですが、そのうちに結婚。
でもずっと留学したいと言っていたのもあり、行きたかったカナダのワーキングホリデーのリミットが30歳だったのもあり。20代中盤だった頃に一人でバンクーバーにワーキングホリデーに行くことを決めました。

3ヶ月間の予定しか決めない背水の陣

ワーホリとは、学校に通ったり現地でアルバイトも出来るというありがたいビザ。働くこと前提で、3ヶ月分の語学学校とホームステイだけ決めて行きました。その方が事前の金銭的負担が減る上、現地での経験も積めます。
まぁ雇って貰える保証は全くないので、背水の陣。笑

特に最初の1ヶ月は本当にしんどかった。まず到着後の1週間は時差ぼけと丁度重なってしまった体調不良で、昼間学校に行ってるのに夜眠れない日々。
知り合いも一人もいない場所で全てが新しい生活。学校でも日本人は他に一人しかいなくてもちろん全て英語。
運よく割と上のクラスに入れたものの、毎週木曜日はクラスメートの前でプレゼン。毎日数行の日記の提出、毎日の小テストに予習復習。
でも何とか少しずつ慣れ、同じクラスに今でも付き合いの続くフランス人の仲良しも出来ました。
ホームステイ先はフィリピーノ一家のお家で毎日お米を食べられたのはよかったかも。私以外は韓国人のルームメイトが3人程いて、時々一緒に出掛けたりして仲良くなりました。

家探しとバイト探し

3ヶ月目に入ると、学校が終わったら毎日のように、同じエージェントで仲良くなった日本人の友達とダウンタウン内を歩いて家探し。週末は、現地エージェントでPCとプリンタを借りて何とか見様見真似で作ったレジュメを持ってHiringと張り紙のあるカフェに片っ端から「雇って!」と直談判する日々。どちらも相当鍛えられました。
もう一度やれと言われたら絶対やりたくないけど。笑
運よく日本人のオーナーさんが貸し出してる1LDKを借りることが出来、カフェのバイトが決まり、4か月目に入った頃から働き始めました。
最初数日は全く聞こえなかったオーダー内容も聞き取れるようになり、常連さんのオプションを覚えて先回り出来るようになると、少しずつお客さんから話しかけて貰えることが増えました。すごく嬉しかったですね。

まさかの言いがかり

数ヶ月働いて慣れてきた頃、お店のオーナーから「毎日お金が少しずつなくなっている。以前はこんなことなかった」と私と韓国人のバイトが言いがかりをつけられました。
お金も時間もかけて来てるのにそんな事する意味ないし、他にも盗めた人はいるでしょと食い下がったけど決めつけられ、「悪いことするとJailに行くんだよ」と脅され、2週間分のお給料のチェックも貰えないままクビ。
悔しくて相当泣きました。でも今帰った嫌な思い出しか残らないから何とか踏ん張れと家族に言われて、総領事館に相談に行ったりしました。
携帯に警察から電話がきて、アパートのすぐ近くの路上で事情を聞かれたことも。でも「別に君を疑ってるわけじゃなくて、念のため話を聞かないといけないからね」ってちゃんと聞いてくれる警官でホッとした。

親友の訪問

遊びに行くよ~!と言ってくれてた親友が本当に日本から一人でやってきてくれました。
ロッキーツアーに行こう!と決めたもののなかなか日程が合うものがなく、韓国の代理店ツアーに参加したらほぼ9割は韓国語でした。笑
でも久しぶりに元々の友達と過ごした数日間はとても楽しく、友達と海外で一緒に旅をするって滅多にないし、本当に来てくれて嬉しかったです。

再びの職探し

もう色々吹っ切って、またレジュメ片手に職探しの日々再び…
ダウンタウン内の別エリアのカフェに何とか雇って貰えて、残り2か月間くらい働かせて貰いました。お客さんもいい人が多く、マネージャーのお宅でのホームパーティーに呼んで貰ったりして、いい思い出を上書きしました。
まぁ、早朝暗い中歩いて出勤してた時に正面から歩いてきた人から突然「You, stop」と言われた時は死ぬかと思いましたが…音を出さずイヤホンだけして音楽聞いてる振りしてたので、気づかない振りしてそのまま通りすぎて何とか逃れました。

ナイアガラ旅行

帰国前、家族が数人で遊びに来てくれてカナダを国内旅行しました。
トロントに飛んで、ナイアガラのすぐ近くのホテルに宿泊。ちょっとだけカジノなんてところにも行ってみたりしました。
トロント市内では丁度クリスマスの大きなパレードをやっていたりして楽しめました。

馬蹄の形をしたよく知られるカナダ滝

バンクーバーに戻るフライトがまさかのover bookedで、お金払ってるのに乗れないとか言われ。いやいやとすったもんだの結果ギリギリで乗れましたが、到着したら今度はロストバゲッジ。
翌朝早い便で届くと言われたから、着替えも日焼け止めもないまま寝て翌日窓口に行ってみたら、今度は荷物は成田まで行くことになってると。
いやはや、最後まで何かがあるのが海外。笑
結局、そんな事ないだろうとターンテーブル前で粘ってたら、ロストしてたスーツケース全部出てきました。
Air CANADAの国内線にはご注意ください。

心から、行ってよかった!

9か月という短い間に本当に色々と濃い思い出が沢山出来ましたが、総じてあの時行ってよかったと心から思っています。
えいや!って飛び込まなかったら絶対に経験することのなかった事ばかり。
おかげで行く前より数段強くなった気がしています。
日本以外の国を知るってものすごく大切なことだなと。
留学したのは十数年前になりますが、当時既にカナダでは同性婚が認められていたし、そこに住む人達は長い休暇を楽しむために皆働いていて。
カフェで好きなだけオプションつけまくる習慣も初めてだった。
日本とは違う考え方や暮らしというものを、肌で感じた9か月でした。

もしワーホリに迷ってる人がいたら、是非勇気を出して行ってみてください。その後の自分にとって大きな貴重な財産になると思います。



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