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ロンドンナショナルギャラリー展に1人行ってきたレポ!

ロンドンナショナルギャラリー展@国立西洋美術館に行ってきました!

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コロナ禍で行ってもいいのかなと色々複雑ではありましたが、平日休みがとれたので、日付指定チケットを予約して、1人でちゃちゃっと行ってみることに。

※現在は日付時間指定のチケットを事前購入する必要があります。土日はすぐに埋まってしまうので、平日がおすすめです


行ってみてよかったです!最高!

ゴッホ、モネ、フェルメール、レンブラント・・・有名どころの作品が、そんなに混んでない状況でじっくり見れたのが一番うれしかったです。

タイミング的には1対1で絵と向かい合うこともできて、普段の美術館だとなかなか体験できないこともかもしれないです。

今回、初めて音声ガイドも借りてみました。

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ミュージックティー!!

朝ドラに出てる古川雄大さんじゃないですか!

とても聞きやすくて、豆知識豊富で鑑賞の参考になったのですごくよかったです♪

さて、印象に残った絵などの感想をつらつら述べていきます。

普段、博物館に行くことが多く、西洋美術の知識は一般常識並(もしくはそれ以下)くらいしかないので、専門的な解説はできてない素人の感想ですのでご了承くださいませ。

第1章 イタリア・ルネサンス絵画 の収集

神話をモチーフにした絵画が中心。展示の構成が西洋絵画の歴史になぞらえているので、展示を1周すると通史で勉強出来るような感じです。

《聖エミディウスを伴う受胎告知》カルロ ・クリヴェッリ

とにかく、大きさに驚いた1枚。額縁もなんだか立派。手前のフルーツのリアルさがすごかった。遠近法を使ってるからなのか、立体感があり、リアルな感じ。入り口入ってバーンと見える絵なので、インパクト大です。

1章はあまり個人的に興味がわからなくて(すみません)、2章へさっと行ってしまいました。

第2章 オランダ絵画の黄金時代

ここで、フェルメールとレンブラントが登場!

《ヴァージナルの前に座る若い女性》フェルメール

フェルメールの最晩年の作品ということで、これまで見てきたフェルメールの作品とは結構雰囲気が違うなと感じました。音声ガイドによると、普段のフェルメールの絵は左側の窓から光が射し込んでいるけど、今回は光の当たり方が異なるようです。フェルメールは新しい画風を模索してたりしたのかななんて勝手に思ったり。にしても、ブルーがきれいだった♪

音声ガイドで、実際に楽器の音色も聞けるのでおすすめです♪

《34歳の自画像》レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン

レンブラントの自画像です。自信に満ちあふれたドヤ顔がとても印象的。あとで調べたらレンブラントは自画像を生涯にわたりたくさん描いていたようで、ユニークな表情のものもあり、表現の方法を研究してたんだろうなぁなんて思いました。

《ロブスターのある静物》ウィレム・クラースゾーン・ヘ―ダ

これは実物ではないかというくらいのリアルさで驚きました。今でも写真じゃなくて実は絵ですよ~という投稿なんかも見かけるけど、写真のない時代、こういった絵の価値ってきっと今とは比べものにならない衝撃があったのかなぁ?

第3章 ヴァン・ダイクと イギリス肖像画

《シドンズ夫人》トマス・ゲインズバラ

個人的に心奪われた一枚でした。18世紀のイギリスの女優さんの自画像で、誇り高くカッコイイ雰囲気。今はもう知ることができないけど、どんな舞台をしてたのかなぁなんて思いをはせる(動画があって記録が残る現代ってすごいな)

第4章 グランド・ツアー

イギリスの上流階級の子供たちが、修学の締めくくりとしてイタリアに旅行をするグランドツアーが流行っていたようです。イギリスのボンボンたちのイタリア卒業旅行ってことか!ポストカードをお土産にするのではなく、巨大な絵をお土産に持ち帰ってくるっていう当時のボンボンたちの文化がすげぃ。

《リチャード・ミルズの肖像》ポンペオ・ジローラモ・バトーニ

グランドツアーの記念に画家に自画像を描いてもらうことも流行っていたそう。ぼっちゃん、すっごいドヤ顔だ・・・。しかし、この絵の中に旅の思い出が色々詰まってるようで、旅の思い出の一枚って感じでいいなあ

《ヴェネツィア:大運河のレガッタ》カナレット

賑やかなヴェネチアの風景。この章の絵はみんな旅の風景的なもので、わくわくする絵でした!

第5章 スペイン絵画の発見

《ウェリントン公爵》フランシスコ・デ・ゴヤ

ワーテルローの戦いで大勝利したイギリスの軍人さんの肖像画。ドヤ顔ではなくどこかぼやっとした表情で、印象的。ゴヤはこういう人間性を描くのが得意な画家さんのようなんですね。

本人もお気に召さらなかったのか、親戚にこの絵を譲り渡したようで、その後、1960年代には盗難にあったり、色々旅して今自分の目の前にあるんだなと思うととても感慨深かったです。

第6章 風景画とピクチャレスク

《海港》クロード・ロラン

実際にはない空想の景色だけど、実際に存在するモチーフを組み合わせて描かれた風景画らしい。夕焼けが美しすぎて立ち尽くしていた一枚。今も昔も空想の風景ってなんでこんなにわくわくするんだろう。

《羊飼いに話しかける馬上の男のいる丘陵風景》アルベルト・カイプ

動物大集合で見てて楽しかったです

《コルオートン・ホールのレノルズ記念碑》ジョン・コンスタブル

鹿好きとして、好きな一枚。

第7章 イギリスにおける フランス近代美術受容

モネ、ドガ、ゴッホ、ゴーギャンなど登場!

《睡蓮の池》クロード・モネ

生で見るのを楽しみにしてた作品!緑が美しくて、ずっと見ていられた。

近所の川から水をひいてきて、池を作って、橋をかけて・・・という庭造り的なことをモネ自ら行っていた情報を知り、めちゃくちゃ人生楽しんでたおじさんだったんだなと、今日絵を見て思った。楽しい発見。

《ひまわり》フィンセント・ファン・ゴッホ

最後にどーんと大目玉のひまわりが登場しました!黄色がとてもまぶしく、輝いていました。何年か前にみた損保ジャパンにあるひまわりともまた違った色味だなと。人もそれなりにいるのですが、そんなに混雑していないので、目の前でじっくり見れるのも◎質感もがっつり確認できるすごさ。

おまけ(常設展もよい!)

特別展を見終わったあと、常設展も久しぶりにめぐってみることに。大学の課題で常設展に来て以来、10年ぶりくらいかもしれない。。。

でも知識はアップデートされてないので、有名人の絵を見てはテンション上がってるだけの人になっていましたが、見応え十分。

課題で調べた絵も飾られていて、なつかしの再会をしたり、個人的には大満足でした!

まだまだコロナもどうなるかわからないし、暑い日が続きますが、一人アートに触れるのも息抜きになってよいかもしれません。もちろん美術館のコロナ対策もばっちしです(若干密ではありますが)



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