おっさんずラブ各キャラ視点から見る景色④黒澤武蔵

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水曜どうでしょう観始めたら止まらなくなる

上記は一例ですが、連日こういったOL発信のよくわからない深夜テンションによる寝不足が続いており、そろそろ体力的限界を感じております。
水どう久々に観てもやっぱ面白い。

ということで、思考能力がかなり低下した状態ではありますが、おっさんずラブの圧倒的ヒロイン・黒澤武蔵目線、行ってみたいと思います。

第一話
重厚な音楽をバックに、舞台は勤務先の天空不動産東京第二営業所。
きびきびと働く社員たち。そこに黒澤武蔵登場です。武蔵は部長なので個室が与えられています。
営業所の長なら所長ではないのか、というツッコミは飲み込みます。
東京第二営業所は関東エリアでトップの売り上げをあげたこと、しかし現状に甘んじることなく会社を牽引する存在になろうと、みんなの士気を益々上げる武蔵。理想の上司感がすごい。
営業成績の芳しくない部下のフォローも忘れません。
今度のキャンペーンのプランはお前に任せたと春田に告げます。
書類を落とす春田。
「しょ~がねえな~」と言って、一緒に拾ってあげる武蔵。
そして手が触れ合ってしまいます。
「すいません」と言ってなんてことなく立ち去る春田。目で追う武蔵。
その目!誰がどう見ても恋する目!開始2分でヒロインの恋する相手が判明したぞ。
舞台変わって、いい雰囲気のレストラン。
妻の蝶子と結婚30年をお祝いします。
バラの花束の準備も怠りません。妻の蝶子はとっても嬉しそう。
「あなたと結婚して良かったわ。これからもよろしくお願いします」
うなずきながらも、複雑な表情を浮かべる武蔵。
だって武蔵、本当は妻以外の人に恋してる。これからも妻に嘘をついていくのか・・・。
翌朝、愛しの春田と通勤バスが同じになった武蔵。そっと遠くから見つめていたらなんと春田が痴漢に間違われた。はるたんそんなんじゃねえよということで、窮地の春田を救う武蔵。
勘違いした女性への配慮も忘れません。春田は泣きそうになりながら感謝です。
そこでバスが急ブレーキ!からの武蔵&春田ハプニングハグ!ご褒美!
武蔵、恍惚の表情です。うっかりスマホを落としてしまいます。
待ち受けには春田のもぐもぐタイム写真。春田に見られたぞ!!
社内ミーティング時、新たに第二営業所に異動になった、イケメンエリート牧をみんなに紹介します。
これから始まるキャンペーンの資料を早速牧に渡したいところですが、タイミング悪く電話がかかってきたため、武蔵PCから資料をプリントアウトしてくるよう指示します。
武蔵の個室に向かい、PCを操作する春田。
・・・は!デスクトップには春田隠し撮りコレクションを入れている『spring』フォルダが!!
春田の様子をうかがうと明らかに動揺している!み、見られたよね・・・!
確認、とばかりにトイレで春田に迫ります。
「見た?」
「え・・・見てないです」
「ほんとに見てない?」
「・・・見てないです・・・」
「ていうか、なにを?」
「わかんないんすけど・・・見てないです・・・」
「そうか・・・ならいいんだ・・・」
絶対見られたやつ!!!
同日クレーム処理を終えた春田が会社に戻ってきました。武蔵もまだ会社にいます。愛をこめて営業日誌のコメントも書きました。
おや!春田、襟にクリーニングのタグがついてる!教えてあげなければ。
口臭かったら嫌われちゃうし、しっかりフリスクして、春田に近づきます。
でも教えてあげる前に春田は帰っちゃったのでラインしておきました。
なんだかやっぱり、春田の態度がぎこちない。
というか、武蔵の声量がスゴイ。
ある日の会社での昼休み、個室のブラインドから春田を見つめます。
たびたびこうしてこっそり春田を盗み見(盗撮含む)してたのでしょう。
やっぱり、自分の気持ちが春田に気付かれてしまったようです。
武蔵、一大決心をして、夜春田を雰囲気のいい海浜公園に呼び出します。
緊張します…。ドキドキ。
そして春田が来ました。
「好きです」
「はるたんが!好きでーーーーーっす!!」
「本当は、ずっと自分の心の中だけに閉まっておくつもりだった。でも、写真、見たよね?見たでしょ?はるたんの写真」
「だからもう、自分に嘘つくのやめようと思ってさ」
武蔵、敬礼。美しい90度。
「春田、俺は、結婚していて妻がいる」
「だから、俺がちゃんとするまで待ってほしい」
「春田、俺に時間をくれ!」
バラの花束渡す。蝶子に渡したものよりでかい。
「ありがとう!!」
走って立ち去る武蔵。よし!告白したぞ!
後日、現地販売会当日。
春田のミスが発覚し、険悪なムードの営業所内。
すかさず武蔵がみんなを鼓舞し、テキパキと各々に指示を飛ばします。頼りになる上司武蔵。
そして会社で(まんまと?)春田と二人きりになってチラシの訂正シール貼りの作業。
作業中に春田と手が触れ合います。過剰に反応して手を振り払う春田。
追い討ちをかけるように「部長、あと一人でやりますから」の春田からの一言。
かわいそう!武蔵めっちゃ傷ついた乙女の顔してる!かわいそう!!
販売会現地。いまだに栗林が春田のミスを責めて武川に突っかかっています。上司モード武蔵。
「おい栗林、もし逆の立場だったらどうだ。もしお前がミスを犯したら春田はお前を責めると思うか」
「責めないと思います」
栗林、しょんぼり引き下がります。
「だろう?!いいか、成功か失敗は、最後に決まる。これぐらいのミスで失敗に終わる俺達じゃないだろ!!」
みんなのやる気スイッチON!超ON!
よーっし!みんなやるぞーな雰囲気の中、武蔵のそばに設営されていた看板が倒れてきて、なんと春田が武蔵を突き飛ばして身代わりになり、看板の下敷きになります。
あるある!ベタ展開!!ヒロインが守られるやつ!!
病院に付き添う武蔵。牧も一緒です。
武蔵取り乱しまくり。なんてこった!!いや、だから、声量!!
春田が治療された病室に入ります。春田は無傷の様子。
安心して、牧がいるのも忘れ、気持ちがあふれる武蔵。牧が席をはずします。
「部長に怪我がなくてよかったです」と言う春田。
「バカー!!」春田に抱きつきます。
「無事でよかった・・・」やばい、めっちゃかわいい。
すると、なんと春田が頭をなでてくれました。
これは脈アリなの・・・?って武蔵の表情が秀逸でした。
その日の夜。
月だと思ったら武蔵自宅の照明だったっていう演出の意図がわからんけど、細かいところで遊んでんなって思った。
武蔵は春田との恋を進めるために、いよいよ妻に離婚を切り出します。
「俺と離婚してほしい」
「すまない」
妻に理由を聞かれますが、好きな男が出来たとは・・・なかなか言えない。
土下座武蔵。

第二話
妻に離婚を切り出した翌日。
この日は本社出社のため、春田には会えません。
動き出した恋心はもう止められません。ランチミーティングということで、春田に手作り弁当をふるまうことを決意。
春田にお誘いメールを送ると「承知しました」との返信。
嬉しい!本社のお偉いさんがいるので何事もなく振舞いますが、見えないところでは喜びの表情が隠しきれてません。
お弁当の仕込があるので、夜はぐっすり眠ります。夢にも春田が出てきます。顔認証されても気付きません。
蝶子もいるし、武蔵これめちゃくちゃ早起きしたよね。
翌日お昼休み、本社の屋上にて。
気合を入れた手作り弁当。春田は「すげえ」と喜んでくれます。
味も星3つもらえたので、記念に2ショット写真も撮ってご満悦武蔵。
上司モードで春田へ仕事のアドバイスをして、乙女モードで自分が春田に恋をした瞬間の話をします。ボティタッチも忘れません。
「あのときお前が俺をシンデレラにしたんだ・・・」
「大丈夫だ。妻とは離婚の話をしてきた。だからもう少しだけ時間をくれ」
そこに牧が乱入してきます。来るぞ名シーン。
なにやらヒートアップしている牧。
会社で公私混同するな、春田から手をひけという。
「ちょっと言ってる意味がわかんなぁい」とぼけてみると牧が続けます。
「手作り弁当なんて重いに決まってるじゃないですか」
「え?春田そうなの?」
直属の上司の前で本音は言えるわけない、部長に春田は守れないと続ける牧。
武蔵、確信。恋のライバル出現。
しかも牧は春田と同棲しているだと!春田と過ごしてきた時間は自分の方が長いのに!今の春田を作ったのは俺なのに!この新参者が!阿部寛もいいよね!
春田のことは俺のほうが良く知ってるとばかりに春田の長所10個言えるかふっかけたら、逆に短所10個言えときた。
武蔵、必死で絞りだす。
かわいすぎる、存在が罪、ピュア・・・これ以上は浮かびません。つか短所じゃない。
牧のターン。
優柔不断、朝不機嫌、服脱ぎっぱなし、好き嫌い多い、靴そろえない、皿洗いしない、ちょっとそれ一口頂戴って言う、改札でひっかかる、方向音痴、うつぶせで寝る
華麗に10個。はるたんそんなんじゃねえよ!!!キャットファイトスタート!!!
春田が止めに入ってきたところで午後の始業タイム。この勝負はお預けです。お弁当もったいない・・・。

第三話
後日会社でのミーティング。隣に座っている牧をジロリ。
ミーティング中も隙あらば春田を見つめます。
打ち上げの幹事を春田に任せたところで、ミーティング終了。
立ち去り際、左手を牧の左肩にぶつけます。
「ごめんな」と肩に手を置いて去る部長。
闘志が隠し切れてない!でも業務中にそれはダメ!公私混同!ダメ!絶対!
その夜、打ち上げには参加せず、自宅で蝶子につめられる武蔵。
離婚を切り出した理由を問い詰められますが、武蔵はどうしても言えない。
「なんでも言い合えるのが夫婦なんじゃないの?」
蝶子の言葉にうなずく武蔵。
30年間寄り添ったパートナー蝶子が涙を流します。
言わなければ・・・でもどうしても言えない・・・。男の人を好きになったことを、どうしても言えない・・・。これは普通につらい。
蝶子に何も言えないままだけれど、走り出した恋心は止められません。ましてやライバルまで現れているのです。
春田から明日の夜デートの約束を取り付けました。武蔵グイグイいきます。
嬉しくて手帳にも書き込んじゃいます。
そして翌日夜。
仕事終わりにうきうきと店に向かいます。
店に到着したけれど、春田はまだ来てないみたい。
まだかなまだかな。あれ、約束の時間過ぎたな。遅いな・・・。ラインしてみよう。
「どこ?」
「もう着いてます」
「大丈夫?」
「おーい」
「むさししゅん(スタンプ)」
公式から販売されてるLINEスタンプ、なんでこのスタンプ入れなかったんだろう。
返事はこないけど、店内で春田発見!電話かけてきたけど、かわいい姿が見えてるよー。
春田と向き合ってテーブルにつく武蔵、切り出します。
「中間報告をと思って。妻にはこちらの意向をきちんと伝えるつもりではいるんだが、なかなか機会がなくて、ペンディングの状態だ」
小さな嘘。本当は機会がないんじゃなくて勇気がなくて伝えられてないんだけどね。
「春田、会いたくて会いたくて震えちゃった」
いきなりの西野カナですが、恋する乙女モードに入った武蔵はかわいいが止まりません。今日も本社出社で、春田に会えてないもんね。
「ちゃんとするまで待ってって言ったけども、食事くらいはいいかなと思って。いいよね?」
そしたら春田もいいって言ってくれた!嬉しい!!って、両手をテーブルについたときの武蔵の表情は乙女そのもの。かわいすぎる。はーるたん、とかって呼んじゃう。
うきうきしながらトイレに行く武蔵。
でも帰ってきたら春田がいない。あれ・・・?
急用を思い出しましたので帰ります、ってラインがきます。
えっ・・・落ち込む武蔵。せっかく二人で食事できると思ったのにね。
意気消沈で帰宅。武蔵のシャワーシーン大サービス。
お風呂から出たら蝶子がいません。
机にははるたん観察日記とともに「長い間お世話になりました」との蝶子からのメモ。
このときの武蔵は長年連れ添った蝶子のことで頭がいっぱい。
いてもたってもいられず、家を飛び出し、町中走って蝶子を探します。
ついにファミレスで探しまくってた蝶子を見つけました。
なんと、春田が一緒にいて、蝶子が泣いている!
「なんかしたのか!」
春田にそう言った武蔵にはぐっときた。武蔵にとって、蝶子も大切な人。
覚悟を決めた武蔵。カミングアウトします。
「好きな人ができたんだ。すまない」
「女じゃない。はるたんは、女じゃない。はるたんは・・・男だ」
ついに言った!武蔵、ついに言った!
「今まで言えなかった。すまん」
「蝶子のことは大切に思ってる。だからこそ、ほんとの俺を知ってほしい。俺が好きなのは・・・彼なんだ!!」
春田を抱き寄せる武蔵。抱き寄せる意味はちょっとよくわからなぁい!!
でも、武蔵、頑張ってカミングアウトしました。

第四話
引き続きファミレスにて。
春田から離れない武蔵。コメディ武蔵。
蝶子が春田を責め立てます。パニックに陥った蝶子はキャパオーバーになって退場。
蝶子がいなくなり、春田とテーブルをはさんで向き合います。
「もう少し待ってくれ・・・」とかいいながら、春田の手がすぐそこにあったしちゃっかり手にチューしときました。
そして翌日夜、武蔵自宅に帰ってきました。
ここでまた月にみせかけた照明の登場です。なんなんだこれ。クセになってきた。
蝶子、めっちゃキャベツ刻んでます。お替りしてもしきれない量です。
話しかけても答えてくれません。ガン無視。完全に怒ってる。
後日、春田いきつけの居酒屋がリニューアルのため閉店するということで会社のみんなで閉店パーティに参加します。
春田のホームに踏み入れたことは嬉しかったと思います。
店主の斬新な丼を食べていると、春田がやってきて話がしたいので時間をくださいと言われます。
なんとなく空気で悪い予感を察知する武蔵。
そこに春田の幼馴染の女子登場。なんかいちゃいちゃし始めます。
春田はこの幼馴染のことが好き・・・?やっぱり男の俺じゃダメなのか・・・。
そしていよいよ春田と夜の公園で対峙します。
武蔵はすでに察しています。
春田が話し出そうとするのをなんとかさえぎろうとするが、聞こえてしまった春田の「ごめんなさい」。シェイクスピア仕込みのロングトーンがさすがすぎる。
「なんで?待ってって言ったじゃん」
「なんで?蝶子になんか言われた?」
「じゃあなんで?ダメなのは、俺が上司だから?それとも、男だから?ねえ?」
うなだれ、泣きながら訴える武蔵。手の振り払い方とか座り方とか、モロ乙女。
春田は答えます。
「僕は部長のことを人としても上司としても心から尊敬しています。僕らを強いリーダーシップで引っ張ってくれて、失敗したら全力で守ってくれて、理想の上司だと心から思っています」
「でもそれは、恋愛感情じゃないんです」
「僕は、部長とまた、純粋な上司と部下の関係に戻りたいんです」
「部長、こんな僕を好きになってくれてありがとうございました」
もうね、涙腺崩壊ですよ。
春田はすごく誠実に武蔵に答えてくれてる。
武蔵にも、春田の気持ちは伝わってます。
私事ですが、その昔好きな人に告白して武蔵と同じように「こんな僕を好きになってくれてありがとう」って言われてふられたことあります。このドラマ見るまで忘れてた、自分のピュアな恋愛。いつのまに汚れちまったんだ・・・。
そして、春田の気持ちにこたえるように、武蔵必死の上司モード。
でも、ちょっとキレがない。
上司モードのまま立ち去る武蔵。
武蔵ーーー!!!
春田にふられたことがつらくてつらくて、自宅では蝶子が目の前にいても、涙が止まりません。失恋武蔵・・・。

第五話
毎日泣きくれる武蔵(蝶子談)。
気丈に春田へトップシークレットの仕事を言い渡しますが、春田が部屋を出た瞬間から、未練たっぷりめそめそ武蔵。はるたん・・・。
そんな中、蝶子が離婚に応じてくれ、離婚届にサインしてくれました。
蝶子にも春田にふられたことを伝えようとしますが、すでに蝶子は知っていました。
まだ春田への気持ちをあきらめきれない武蔵を、散々傷つけてしまったであろう蝶子は励ましてくれます。
感極まる武蔵。
翌日、最後のデートということで離婚届を一緒に出しに行くことにしました。
二人で役所に離婚届を提出します。
無愛想な職員に憮然とする蝶子。武蔵は、結婚届を出したときもそうだったと思い出し、思わず笑顔になります。
蝶子に誘われて到着したのはプロポーズをした思い出の場所。
手をつないで歩きます。
「ここでいい。私行くね。最後のデート楽しかった」
「この私をふったんだから、春田は死んでもゲットしなさいよ」
そして最後まで気丈にふるまう蝶子。
「蝶子、30年間、ありがとう」
30年間連れ添ってきたパートナーに、余計な言葉は必要ありません。
精一杯の感謝の気持ちを蝶子に伝えます。
男前に立ち去る蝶子。その背中を見送る武蔵。
この場所で、一つの結婚が始まって、その結婚が終わって、そしてここから、新しい恋を始めるのです。蝶子さんのときも似たようなこと書いたな。
そして翌日会社にて、衝撃の告白を聞くことになります。
なんと、春田が牧と付き合っていると宣言しました。
これは割って入らずにいられない。鬼の形相にもなるってもんです。
「ちょっと待ったあぁぁぁ!!!」ねるとん!!

第六話
割って入ったものの、少し冷静になった武蔵。
春田の交際宣言が聞こえなかったふりをして、再度状況を確認すると瀬川や武川が教えてくれます。
「春田くんと牧くん、付き合ってるんですって」
「春田が今、カミングアウトをしました」
これは青天の霹靂。え、春田、女が好きなんじゃなかったの?!
とまどいを隠せない武蔵。でもここは会社です。周りの目もあります。
映画祭とかでしか見ないクラップからのブラボーで武蔵後向きに退場。
個室に入ってからは好きな人に恋人が出来たことの悲しみと悔しさで涙にくれます。
その夜、武蔵は春田に、相手が男であるならあきらめきれない、自分の魅力をこれから知ってもらう、打倒牧!といった趣旨のラインを送ります。
しかし、送ったはいいが、送ってよかったものか、悩みます。
正座でくよくよするJK武蔵。すると荷造りを終えた蝶子が恋の参謀役を買って出てくれます。
まずは武蔵のストロングポイントの洗い出し
行動力・包容力・経済力・向上心・協調性・リーダーシップ・家庭的・大人の色気・情熱
以上の強みの中からさらに厳選し、それらを生かしたアピール方法を蝶子からアドバイスされます。
早速翌日決行を試みる武蔵。
体調不良で欠勤している牧の代わりに、モデルルームに来る予定のあるお客様の対応を春田に指示します。
モデルルームではエプロンを来て待ち伏せする武蔵。春田が来たところで、まずは家庭的アピール!
ノールックりんご剝き!すげえ!でもこれ家庭的なの?!
次は大人の色気アピール!
バスルームを確認する春田をシミュレーションと称して浴槽に誘います。
広めとはいえ、体は密着。・・・これは大人の魅力??
ちょっと蝶子孔明の技量が怪しい説。
浴槽で向き合って、武蔵は春田想いを伝えます。春田が口を挟む余地はゼロです、ゼーロー。
「俺はね、どうしても納得できないんだよ。なんで牧はよくて俺はダメなのかなって」
「はるたんにふられて、そりゃ一度はあきらめようと思ったよ。これは叶わぬ恋だったんだって」
「でもさ、相手が牧なんだもん、男なんだもん。そんなの、そりゃ火ぃ着いちゃうでしょ?」
「2番目の男でいいです。待ってます」
想いのたけをぶつけたところでお客様が来たので、仕事に戻ります。
そして帰り、遅くなったので社有車で春田を自宅まで送ります。
停車させたところで、おもむろに車内ライトをつけます。春田の顔は一切見てません。
春田を車から降ろしたところで左腕のシャツをめくります。
書かれてあるのは『情熱』。これをぶつけます。
まさかの、ブレーキランプ5回点滅ア・イ・シ・テ・ルのサイン~
ほら!蝶子孔明、恋愛のかけひきポンコツ説だよ!!吉田美和に謝って!!
なんか春田に通じてない様子・・・。蝶子に報告しときます。
でも、やることはやった!!
そして1年後・・・。数々の努力が身を結び、武蔵は春田との同棲にこぎつけました・・・!!!どういうこと!!

最終話
アイシテルのサインから1年後。
武蔵は春田との同棲生活を手に入れていました。
1年前、牧と別れた様子の春田。春田はどんどん堕落していき、仕事にも支障が出てくるレベル。
春田の面倒をみるため家に通い始め、少しずつ頻度をあげていき、最終的に一緒に住むようになりました。
春田はやれば出来る子なので、自分のことは少しずつ自分でできるようになってきて、仕事もいい調子。アゲマン武蔵。
まあ、好きな人の堕落していく姿を放っておけないっていうのもあるだろうけど、ここはわりと戦略的かつ長期的に、春田を手に入れるために動いたんじゃないかと考えます。
武蔵は春田との恋のために30年連れ添った妻と離婚までした男です。春田への本気度が違う。
つけ込むっていうと言葉悪いかもだけど、牧と別れて、助けてあげられる力(行動力・家庭的、このあたりのストロングポイントが活きてきます)がある武蔵にとっては、普通にチャンスだもの。
春田の人間力はレベルアップ、武蔵は好きな人と一緒に暮らせて幸せ、WINWINじゃないか。
そんなこんなで絶好調の春田に、本社から新規プロジェクトのメンバーとして白羽の矢がたちます。でも拠点は上海。
会社で春田を呼び出し、本社から打診があった旨を伝えます。
ふたつ返事で「行きます」という春田。このままでは遠距離恋愛になってしまうと、複雑な表情の武蔵。
早期退職をして春田に付いて上海にいくか、東京に残るか。一応中国語は勉強しておきます。
いずれにしても、ここはふたりの関係をはっきりとした形にするべきとの判断にいたった武蔵。
春田にプロポーズをすることにします。
ここはストロングポイント経済力をいかんなく発揮する時だ!
ある休日、春田の引越しの買い物に一緒に行き、ランチをするタイミングでフラッシュモブを仕掛けます!かなり大がかり!!これいくらするの!!
あっけにとられている春田に指輪を掲げ、
「僕と結婚して下さい!!」
春田は「はい、あの、僕なんかでよければ」と答えます。
こんなシチュエーションは断れない・・・。策士武蔵。
喜び爆発した武蔵は春田を抱きしめ、首元にチュー。
翌日朝礼でソッコー会社のみんなに報告、披露宴の準備も着々と進めます。
幸せそうな武蔵・・・。
春田いきつけの居酒屋わんだほうで、会社の面々がお祝いしてくれます。
その場で、早期退職はせず、東京に残ることを報告。
隣に座る春田にも事前に伝えることはしていなかった様子。みんなが盛り上がる中、ちらりと春田の顔を見ます。・・・なんだか複雑な表情です。結婚を控えて幸せな人のソレじゃない。これは・・・。
お祝いの席は盛り上がり、お酒もすすみ、武蔵は座布団をまくらに少し横になります。
背中越しのカウンターから春田と武川の会話が聞こえてきます。
「まだ牧の心の中には、お前がいる」
春田に告げる武川。少し間をおいて春田が口を開きます。
「俺が、あいつに、ふられたんすよ」すかさず答える武川。
「お前のことを考えてな。そういうやつなんだよあいつは」
「・・・いやいや、そんないまさら・・・」
そして武川が、武蔵も一番知りたくて、でも知りたくない、核心に迫ります。
「正直、部長のことはどうなんだ。好きなのか」
・・・ここから、春田が口を開くまでの間!!私実際、武蔵とともに音声だけ聞いてたんですけど、もう、この間が全てを物語ってた。
「え、いやいや、好きですよ。え、なんすか」
そう口では武川に返答していましたが、春田の心はやはり自分に向いていないということを確信しました。
翌日、仕事中春田が携帯を忘れて外出してしまいました。
武蔵は春田の携帯に着信が入り、その相手が牧であることを見てしまいます。
牧もまた、春田のことを今でも好きでいるのだ。
1年間、武蔵は片思いの頃にもまして、春田のことを見てきたはずです。
だからこそ、その先で時折切ない目で春田を追う牧にも気付いていたでしょう。
春田と暮らす家に帰ってきます。
テーブルには披露宴会場に設置する予定のウェルカムボード。春田が完成させていました。そこには二人の思い出の写真がたくさん。
思わず笑みがこぼれる武蔵。幸せだった1年を反芻しているのでしょう。
春田に、たぶん、最後になるであろう、ラブレターを書きます。
春田の好きなところ9個、春田のおかげでこの1年とても充実していたこと、春田が大好きなこと、そして
「君に会えてよかった」
武蔵はどういう気持ちでこの手紙を書いたんだろう。
もしも君が俺を傷つけると思ってるであろう選択をすることになっても、俺は君に会えてよかったんだよっていう、武蔵の愛を感じます。
そして結婚式&披露宴当日。
バージンロードを前に、武蔵は引き締まった表情。隣に立つ春田は緊張しています。
緊張をほぐすように、やさしくハグしてあげる武蔵。
「大丈夫大丈夫。式は二人っきりだから。リラックス」
バージンロードを二人で並んで歩きます。武蔵、幸せそうじゃない。
そして神様への誓いの言葉。
春田の「誓います」をかき消すように武蔵は大声で「誓います」と声を重ねます。
そして、神父が誓いのキスをするよう告げます。
春田は「え?」ってなってたので、ここは結婚式打ち合わせ時点では段取りに入れてなかったのではないかと思います。
武蔵が、最後の賭けに出たのではないかと。
とまどう春田。キスはしてくれない。
「え・・・」明らかに、自分でない誰かのことを想っている春田。ようやく気付いた自分の気持ちにとまどっているようです。
武蔵は、最後の賭けに敗れました。
「春田、神様の前で、嘘はつけないね」
このセリフで、先ほど大声で春田の誓いの言葉をかき消したのはわざとだったということが分かります。
ここで武蔵は右手一本で神父に退場するよううながします。やはりこうなることは想定済みだったので事前に伝えていたのでしょう。
「本気じゃないキスをされても、俺は嬉しくない」
突然自覚した自分の気持ちに追いつかない春田。武蔵が続けます。
「いいんだ、わかってた」
泣きはじめる春田。「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
ここからの武蔵は、春田が尊敬していると言ってくれた『理想の上司・黒澤部長』になります。
「行きなさい。牧は今日から休暇を取ってしばらく旅に出るそうだ。夕方の便だと言っていたから、まだ間に合う。行きなさい」
ぼろぼろの表情で披露宴のことを気にする春田。部長に恥をかかせるわけにはいかないという春田の優しさを感じます。
「安心しろ。披露宴はとっくにキャンセルした」
「何年お前の上司やってると思ってるんだ、春田」
「春田ーーーっ!!いけーーーーぇ!!!」
涙でぐちゃぐちゃになった春田、「はあぁあい!!!」と返事をして、走り去っていきました。
武蔵は大好きな人の背中を見送ります。
私の心に流れるは花*花の「さよなら大好きな人」。涙なしでは見られない。
でも武蔵は涙を流しません。春田の理想の、かっこいい上司なんだから。
そして披露宴の待合に集まっている面々の前に一人で立つ武蔵。
「みなさん、ごめんなさい。ふられちゃった。ハハハハ・・・」
蝶子をはじめ、会社の部下たちが集まってきてくれて、自分のために泣いてくれます。
披露宴はキャンセルしてなかった武蔵。神様の前で、春田の代わりに嘘をついたのは武蔵でした。
最後の最後、もしかしたら春田は自分を選んでくれるかもしれない、というほんの少しだけあった一縷の望み。
誓いのキスなんて行程を作らなければ、きっと結婚式もそのまま終了し、披露宴でみんなにお祝いしてもらって、ゆるゆると春田を手に入れることが出来ていたかもしれません。
でも武蔵はそれをしなかった。これが愛じゃなければ、なにが愛なのか。
1ヵ月後。
上海に経つことになった春田が会社のみんなの前で気合十分で挨拶をします。
そっと牧の肩に手を置いてうなずく武蔵。
「任せたぞ」という心の声が聞こえた・・・。
そして春田が挨拶にきます。
「部長、今まで大変お世話になりました」
「向こうでの活躍、期待してるぞ。頑張れよ」
春田の肩をたたくと、いつかのように春田が書類を落とします。
「しょうがね~なあ」春田とともに書類を拾いますが、もう春田に触れることはしません。
「じゃあな」立ち去る武蔵。武蔵は自分の恋に別れを告げました。
屋上にて。
武川と並んでベンチに座ります。
「部長はもうふっきれたんですか?」
「いい思い出になるには、もう少し時間がかかるだろうな。でも、不思議と楽しかったことしか思い出さないんだよな」
「いい恋だったんですね」
「・・・ああ」
「部長にとって最後から何番目の恋ですか?」
「5番目くらいかな」
武川の手に自分の手を重ねる武蔵。そして笑いあう二人。
いいなぁ、このやりとり。
この二人がどうこうなるかはわからないけど、きっと、武蔵は春田との恋をいい思い出に変えて、前を向いて生きていくんだって思わせてくれた。

武蔵、最強のヒロインじゃない?
かわいくて、よく泣いて、自分の気持ちには正直で、ちょっと強引で、まっすぐで。
武蔵がいなければ春田は人としてここまで成長しなかった。
こんなにも人を好きになってる武蔵を見て、たとえ成就しなくても恋っていいもんだよなぁって思いだしたよ。
愛すべき、素敵で最強のヒロインだった。ありがとう武蔵!!!

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