おっさんずラブへの愛を綴る①繊細なストーリー構成と最強キャスティング

久しぶりに恋をした。
もう恋なんてしないと思ってた。
平凡だけど、まあそれなりに幸せな日常を生き、このままゆるゆると心穏やかな時間を積み重ねていくのかななんて思っていたけれど、こんなにも心揺さぶられる7週間を送ることになるなんて。
2018年4月、私は出会ってしまった。

「おっさんずラブ」に―――。

いやー、ものすごいドラマだった。
ドラマ鑑賞って娯楽よね?
こんな、日常生活をむしばむものだっけ?
全7話、中だるみ一切なく神回を更新し続け、日本中を虜にしたこの最高傑作の製作に携わっている全ての方々に、まずはお礼を言いたい。
そして精一杯の腹式呼吸で賛辞を送りたい。
ブラボー!!!!!

ということで、最終回を迎えてなお溢れるこの感情を整理・記録しておくために、語らせてください。聞いてください、バタフライベイベー。

「おっさんずラブ」の魅力
なんでこんなにこのドラマにドハマリしちゃったんだろう?
このドラマのなにがよかったのか?
ストーリー?キャスト?演出?主題歌?田中圭の胸筋?
最初に書いておきますけど、結論、全部よかった!です。だって恋は盲目。
だから、これがよかった、というより、どうよかったか、っていうのをべしゃっていきたい。

ベッタベタなのに繊細なストーリー
おっさんずラブ、ということで、おっさんだらけの三角関係を中心に物語が進行します。
でも男同士っていう設定以外は、まるっと月9。しかもちょっと前の。
ベタにつぐベタのオンパレードで安田団長も真っ青。
登場人物に悪い人がマジで1人もいないから、自分の恋のために誰かを陥れてやろうとかっていう腹黒展開が皆無。
形は違えど、みんながまっすぐに恋をしてる。
だからこそ、すれ違ったり、傷ついたりするんだよね。
性的描写もせいぜいキスやハグで、大人同士の恋愛なのに生々しいのがなかったのも良かった。
政宗の手の握り方はエッロかったけどな。
あと最終回にどえらい演出ぶっこんできてたのは、まあ、ラストシーンだったから良しとしたい。パワーワード「巨根」を最後の最後で回収していきやがった。ありがとうございましたありがとうございました。
ゲフン、脱線しました。
思えば、小学生の頃に読んでた少女漫画なんかも、キスが最高潮だったな。
子どもだったからではなく。私超絶マセガキだったし。田んぼの脇に捨てられてる週刊ものの青年誌とか大好物だった。内太ももゾワゾワなりながら読んでた。I can coming out.
そんな私でも、一生懸命な純愛に、胸がときめいて、ドキドキして、やきもきして、主人公を応援してた。
なんていうか、オリンピックとかでアスリートを応援する気持ちに似てる気がする。
純粋なファイトだから、安心して純粋な気持ちで応援できる心地よさ。伝われ。
そして丁寧なストーリー構成。
全話を通しての伏線の貼り方、すごかった。
毎話行われていた春田の神様への独白が、「神様の前でうそはつけないよね」にがつんと響いてくる。
2話の名シーン・キャットファイトで「好きなところ10個言えんのかよ」とか言ってたのに、最終回の手紙で好きなところ9個にしてるところに身を引こうとしてる部長の切なさめっちゃ描写できてる(ちなみに蝶子さんは部長のストロングポイントきっちり10個挙げてた)。
とかね。他にもニクイ伏線が散りばめられてた。
かなり細かくストーリー作りこまれてて、愛を感じる。
ああ、なんか泣けてきた。ちょっと泣いてくる。

俳優陣が最強
私、ドラマめっちゃ見てる人ではなく、どちらかといえばアニメとかの方が好きな人なんで、この俳優はスゴイよねみたいなことには詳しくないのが前提になりますが、それでも言わせて欲しい。
主要キャスト、最強じゃないですか?

主人公春田創一:田中圭
塩系甘々フェイスのくせに大人の男の色気とかあってズルイ。写真集欲しい。重版おめでとう。
なんでも、図書館戦争で共演した岡田准一に影響されて体鍛えるようになったとか。ありがとう岡田准一。岡田准一もいいよね。

ヒロイン黒澤武蔵:吉田鋼太郎
圧倒的存在感。圧倒的声量。シェイクスピアすげえ。
恋愛偏差値高そうよね。私なんぞはころりと落ちそう。落としてもらえないだろうけど。泣いてないもん。

ライバル牧凌太:林遣都
美しいよね。もう単純に。美少年がうまいこと成長した日本代表。
この俳優については改めて詳しく訴えたいと思うのでさらりと。

謎の上司武川政宗:眞島秀和
天空不動産内で一番スーツ姿がヤバイ。シャープなお顔立ちでよだれ出そう。ヤバイといえば、ヤバ妻出てたまりあ大好き画家だったなんて。俳優て、ほんとすごい。

幼馴染荒井ちず:内田理央
モデル上がりとかで演技なんか出来ないんじゃないの?はん!とか思ってた自分に罵声を浴びせたい。海辺のシーン、最後の後姿は繊細な動きしてくれてぎゅううってせつなくなった。だーりお、これからも応援したい。

ヒロインの妻黒澤蝶子:大塚寧々
かっこかわいい大人の女の代名詞。この役めっちゃ合ってると思った。ところで離婚後も黒澤蝶子ってなってたけど、離婚後も黒澤性のままって設定?未練とかそういうことじゃなくて、旧性より黒澤の方がしっくりくるのかな。30年て年月は伊達じゃない。なぜかちょっとほっこり。まあ妄想だけど。

以上が主要キャストだけど、マロの金子大地も、まいまいの伊藤修子も、鉄平兄オオシマ一哉も、すっごいすっごい良かった。
この人のここの演技すごかった的な話もしたいので、それはまた別で。

長いな。長い。ちょっと一旦ここまでにしておきます。
また改めてうだうだと綴ります。

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