千葉大学文藝部

千葉大学文藝部です! 部員たちが気の赴くままに、それぞれの色彩で文章を書き綴っていきま…

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千葉大学文藝部です! 部員たちが気の赴くままに、それぞれの色彩で文章を書き綴っていきます。 不定期で更新するので、是非覗いてみてください!

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  • 2022年度「千葉大スーパーショート文学賞」

    2022年度「千葉大スーパーショート文学賞」応募作品

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春の新歓リンク集!

こんにちは、千葉大学文藝部です! この記事では、入部したい方のためのリンク集を記載しています!是非ご利用ください! Gmail↓ chibabungei@gmail.com X(旧Twitter)↓ 千葉大学文藝部(@chiba_bungei) Instagram↓ 千葉大学 文藝部(chiba_bungei)  入部を希望している方や質問をしたい方は、これらのリンクからメールやDMで連絡してください!

    • ・この文章を書いている【もたれ】

      ・白熱電球に指を圧し当てるのが好き ・左足を擦りむいたことがない ・読みおえた本は順番に並べる ・誉められたとき、それを文章に書き起こして印刷する ・印刷したのち、ノートに貼って保管する ・幼稚園の時の工作がまだ机の上にある ・小学生の頃に蒔いた給食の琵琶の種が庭に生えている(昨年、枯れてしまったけれど) ・中学校二年生まで、自転車に乗れなかった ・泳げない ・豆もやし、の豆をいつも残す ・電車に乗っているとき、自分に似た人を探している ・電車のつり革は外側をつかむ ・小学生

      • 嘘エッセイ──小さな花屋 【【】】

         ちょっと気が向いたので、2パーセントくらい本当で、残りの98パーセントは嘘っぱちなエッセイ(もしくは、エッセイに類する何か)を書いてみます。    彼の葬式終わり、僕は小さな花屋に立ち寄った。 「彼」は僕にとってあまりにも大きすぎる意味を持っているので、ひとくちに説明することはとてもできない。月夜の歩道に映る僕の影が彼であり、同時に彼から伸びる影が僕でもあった。彼の設計図を参考に組み立てられたのが僕という人間で、同時に僕のあらゆるパーツは彼の模造品だった。  そんな「彼

        • 戯事録 【初めて詩を書いた人】

           こんにちは。今回、初めて詩を書いた人です。正直、完成した詩を自分で読んでみて、もう燃やしてしまいたいほどに恥ずかしいのですが、(ノートパソコンで打ち込んでるので、燃やしたら大損害なのですが、)そうは言っても愛着もあります。なので、ここで供養させてください。保育園児の、演技もセリフ回しも拙い学芸会を見るような、そんな温かい目でご覧くだされば幸いです。以下↓スタート 議事録 一 ずっとそんな感じ 腹空かせたモグラは必死に土掻いて 腹の虫は餌がないと鳴きべそかいて 腹鼓打て

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        • 2022年度「千葉大スーパーショート文学賞」
          25本

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          時間よ、止まれ! 【雅尾ミャオ】

           こんにちは。最近、文芸部的活動がおろそかになっている文芸部員三年生です。  いや、最近忙しいのですよ。ゼミやら公務員試験勉強やらバイトやら。特にゼミが。ゼミゼミゼミゼミ。最近、なにかとこの単語を口にしている気がします。もう私はセミの一種なのかも。(セミはミンミン鳴きます)。  ほんと、時間が止まってしまえばいいのに、なんて思ってしまいます。今回はそんなお話です。暇つぶしの一助にでもなれば幸いです。どうぞ↓ 時間よ、止まれ!  まず、自分の両手を握手させる。そして、念じる

          時間よ、止まれ! 【雅尾ミャオ】

          エッセイ─塾講師のアルバイト 【部員A】 

           僕は去年の夏くらいまで、小学生と中学生を対象にした大手集団塾で働いていた。今までの僕にとってのアルバイト経験はその集団塾とその一年くらい前に勤めていた個別塾だけなので、塾講師というアルバイトが他の業種と比べてどんなメリット・デメリットを持つのかは正直よく分からないところがある。たとえば、ある知人Aはファミレスでひたすらハンバーグのタネを整形し続けるバイトをしていたというし(焼くのは別の人の担当)、中学の友人は野球場でファールボールが飛んでくるたびに警笛を鳴らすというなんだか

          エッセイ─塾講師のアルバイト 【部員A】 

          七夕         【雅尾ミャオ】

           日本一有名なカップル、織姫と彦星。『恋人たちのクリスマス』なんて曲があるこの世界で、聖夜にもお盛んにおよそ百四十字の独り言が呟かれるこの国。そんな日本で一番有名なカップルの、日本一有名な密会を邪魔してやりたいなどと考える、二人を阻む天の川を構成する六等星又はそれ以下のような考えの持ち主は多少なりともいるのではないだろうか。そして、そんな六等星又はそれ以下達の邪な考えは、多少どころではないその他大勢の無邪気な考えの持ち主達によって多少なりとも実現されているかもしれない。  シ

          七夕         【雅尾ミャオ】

          2023年度 第1回リレー小説

          リレー小説                   千葉大学文藝部有志  甲高いアラーム音が耳元で鳴り響き、私は呻きながら寝返りを打った。手探りでスマホを探し、画面をタップしてアラームを止める。  眠っていた脳が徐々に覚醒していくにつれて、私は違和感に気付いた。家の中がやけに静かだ。いつもの朝の騒がしい喧騒が全く感じられない。  寝坊のしすぎで家族は皆出かけてしまったのか? と考えスマホを起動したが、いつも通りの起床の時刻だった。不審に思いながら一階のリビングに移動する。 「…

          2023年度 第1回リレー小説

          網膜の下に繁茂する複素数平面の牢獄 【まぜごはん】

           初めましてこんにちは! 更新の途切れてしまった千葉大学文藝部公式noteにひっそりとしょうもない記事を投下するため、柳の木の下から生えてきました! まぜごはんと申します!    noteを書くのは初めてなので、まずは簡潔に自己紹介をさせてください! 私、まぜごはんは、千葉大学文藝部の部員です。名前の由来は文字通り、まぜごはんが好きだからです。なんか、書いた作品がたまに「ホラーっぽい」と言われてしまうことがあるのですが、気のせいです。なんなら私はホラーが苦手です。特にビック

          網膜の下に繁茂する複素数平面の牢獄 【まぜごはん】

          休日  【完全週休七日制希望者】

           立ち込める熱気と人のうめき声。地獄というものにふさわしいかもしれない。別府地獄めぐりという例のように、温泉が地獄と例えられるいわれはここにあるのだろうか。  ただし、温泉や銭湯や風呂というのは、地獄なんかとは程遠い。快適な銭湯の湯に浸かりながらそんなことを思う。立ち込める熱気といっても四十度程度のお湯の湯気だし。人のうめき声といってもおっさんがお湯につかるときの「ゔあーい」とかいう気持ちいいときの唸りだし。おっさんの唸りなんて聞いてる方は地獄だけど。  とにかく、銭湯は地獄

          休日  【完全週休七日制希望者】

          モノ書きについて 【元部長】

           僕は文藝部に所属しているわけだけれど、基本的に、文藝部には文章を書きたい人たちが集まってくる。誰にお願いされたわけでもなく、自主的に、大学生活四年間のひとカケラを執筆に費やしてやろうと思って入部してくる人が多い(元部長なので一言断っておくと、文章の執筆にまるっきり興味がなくたって、入部は大歓迎です)。でも一体全体、なんの為に文章なんて書かなくちゃいけないんだろう?給料も発生しないし、やけに時間はかかるし、大抵の場合は役に立たない。書店には「文章力こそ最大のビジネススキルだ!

          モノ書きについて 【元部長】

          風呂場の正しい過ごし方 【元部長】

           この原稿を書いている時点では新年を迎えてちょうど10日目となる。  年末の風物詩といえば、まあ世間一般で言われているあたりでいくと紅白歌合戦とか、ゆず湯、大掃除、年越しそばとかになると思うのだけれど、もっと可愛げのない、哀愁漂う回答といえば、「ああ今年もあっという間に終わってしまったなあ、という漠然とした悲壮感」ではないだろうか。  今年も多分に漏れず、12月に入ったくらいから「もう2022年も終わりですね」とか「今年もあっという間ですね」みたいな文言を巷で(つまりテレビ

          風呂場の正しい過ごし方 【元部長】

          しょーもなく、ねえ【亜is】

          「しょーもねー」 大学でも町中でも、そんな声が聞こえてくると肩を強ばらせてしまいます。 勿論それは、私に対して向けられた言葉ではありません。 この膨大な生活の中で私に向けられる言葉なんてほんの一匙程度でしかありえない、と。 頭ではわかっているのです。 けれど、私はどこか、自分のしていることに引け目を感じている。 ただでさえ周りの役に立たない趣味だというのに(とはいえ、だったら何の趣味が周りの役に立つんだ、とは思うけど)、小説も、詩も短歌も見よう見まね。 辺鄙な路地裏。

          しょーもなく、ねえ【亜is】

          重度のボカロオタクがひたすら語るだけ【ムゥ】

          こんにちは。いつも暗い文章ばっかり投稿しているので、今日は気分を上げていきましょう。上げすぎて「文藝部の風紀にそぐわない」と怒られてしまいそうです。怒られたら消します。では行きましょうか。いえーい。 私はボーカロイド曲が大好きです。気づいたら一番の趣味になっていたのですが、少なくとも高校生のときには狂ったようにボカロを聞いていましたので、歴は少なくとも5年ぐらいはあるでしょう。ボカロへの愛はだんだんとエスカレートしていって、最近では、休日は一日4~5時間ぐらいまだ見ぬ神曲を

          重度のボカロオタクがひたすら語るだけ【ムゥ】

          息をするたびに死が迫ってくるんだ【ムゥ】

          これを読んでいるあなたに訊きたいのです。いつか自分が死ぬことを想像すると、どうしようもない恐怖を覚えてしまいませんか? 私は慢性的な死恐怖症です。死恐怖症は、英語で云うと「タナトフォビア」。かっこいい名前ですが、私を苦しめる忌々しい亡霊であることには変わりありません。 今はだいぶ楽な時期が続いていますが、高校二年生の時は本当にひどかったです。毎晩自分が死ぬときのことを考えては苦しくなって、一人で枕を濡らしていました。心療内科でもらう錠剤がかかせませんでした。 人によって死

          息をするたびに死が迫ってくるんだ【ムゥ】

          大掃除     【初来日】

           一リットルにも満たない程度の飽和食塩水。それか水を張った浴槽。もしくは一本の縄。  『人の命はかけがえのないもの』なんて言うけれど、この程度のもので案外あっけなく終わることができてしまうのだ。現に今、俺の命も、俺がこの椅子からたった一歩踏み出せば、一本の縄に首が吊られて終わる状態である。死ぬのは簡単だ。一歩踏み出すだけだから。  別に、こうすることにたいそうな理由なんてない。ただ、ずっと掃除していない本棚のほこりのように、少しずつ少しずつ落胆だか不満だか不安だかが溜まってい

          大掃除     【初来日】