クロマニヨンズで、マイナーだけど大好きな曲シリーズ。

「突然バーン」

アルバム『MONDO ROCCIA』収録、ヒロト作の大大大名曲。
この曲はマイナーだけど、ファンの間では人気だと思うので、敢えて紹介しなくてもいいんだけど、でもとにかく大好きなので書きたい！

クロマニヨンズの中でも、常にベスト５に入るくらい好き。

何が良いって、まずイントロ。
ギターがスーパーかっこいい！
メロディアスなカッティング。
マーシーのこういう弾き方はかなり珍しいと思う。
疾走感しかない、性急でワクワクするイントロ。

メロディも良い！
ＡメロもＢメロもサビも（あれはサビと言うのか？）すべて良い！
ヒロトの作曲者としての能力が溢れている。

で、とにかく凄いのが歌詞。

凄い。
「全部」だって。これ凄い。
普通は「全て」って書いちゃうと思う。
「全て」だと、ありふれた表現になっちゃう。
”あなたが全部に見えました”
これによってその衝撃とか、想いの強さとか、一発でガツンと伝わってくる。
ヒロトの一言一言は、俳句のような削ぎ落し方で、脳がとろける。

凄い。
今ではこの30センチがレコードの事だと分かるけど、最初に聴いた頃は、
あなた（好きな人）の頭とか顔とか、そういう風に感じた。
たぶん2番の歌詞がさっきの
「放課後の自転車置き場　あなたが全部に見えました」
だから、そのイメージが残っていて、その娘のことを指しているのかと。
でもどっちでもいい。
どっちでも素晴らしい。
たった30センチのレコードが、あの娘の顔が、宇宙に感じるほどの想い。
若さとか、情熱とか、熱い気持ちが、この短いひとことで伝わってくる。

最後にもうひとつ。曲の短さも良い。
2分半くらいで終わっちゃう。
サビの繰り返しとか、そんなしゃらくさいこともせず、2番が終わったらイントロと同じギターが流れ、そのまま終了。
いやーかっこいい！

こんなに素晴らしい曲だけど、シングルじゃないからか、今ではライブで披露されることは滅多にない。
サビとか客席も大合唱して盛り上がると思うんだけど・・・。
HEY！WONDERツアーの日替わりでこの曲をやってくれたら、もう最高です。
ツアー待ち遠しい！
（6月のTOKYO DOME CITY HALLが無事とれた！）