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落語 「へっつい幽霊」

ちび蔵
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毎晩、暑いですが、幽霊噺をひとつ。

背中が凍る噺じゃなくて、ごめんなさい。



浮き世の悩みはいつの時代も色と金。
なんと幽霊の悩みも同じようで。 (本書より)


へっつい=かまど
サゲ=オチのこと
足が出る=赤字になる。
     予算を超えた出費になること。


足がないのが、昔から日本人が知る幽霊です。
若い世代の方には通用する話でしょうか。


今日、書店で本を選んでいたとき、聞きなれない言葉が飛び交っていました。

おそらく高校生くらいの男子4人組。
「あぁ、漫画の何十冊で、すぐに溶けちゃったよ」
何が溶けたのだろうと耳をそば立てていたら、
一万円札のことでした。

一万円を稼ぐのは大変なことですが、若者が簡単に
手に入れた一万円札は、大量の漫画にすぐに溶けて
しまうのか‥‥苦労して仕事をする私には、お札が
溶ける、という表現は思いつきません。

時代は、軽やかにも残酷に、言葉を
次から次へと生んでいきます。



出典「古典落語100席」 解説も、本書より。

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