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短編 : 『つまんない会話』

         (約400字)

なかなかの恋愛を経験した友達と話した。

「最近は、どうよ。進展はしてるんかい」

私は最近出会った男子の話をした。


「そりゃ面白いけど、1年前だったら、犯罪じゃない?今は捕まりゃしないけど」

捕まるか捕まらないかで恋愛はしないかもしれないが、そこが理性で踏み止まるかのラインではある。

「なんにもならないよ。
親が自分より年下の恋人なんて笑えないでしょ」

「まぁ、そうだね。
私はそういうの、全然平気だけど。
体の繋がりで得られる快楽なんて一瞬だからね」

「そうだよね。心が長く満たされる方がいいよね。疲れるし」

友達は声をたてて笑った。
彼女は不倫も浮気も、性別も性癖も、あまり拘らないが、大切な基準を持っている。

「自分の気持ちに反する行動を取らないこと。
守ってる?
本当に好きな人以外とはしない。やらない。
自分が許せる人だけにしとくんだよ」

友達の目を見て、
額から頬に手をすべらせて笑った。



照りつける太陽が陰って、
青くて透き通る風が渡り、
泣きそうになった。





※ほぼフィクションです。

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