BANANA FISH the stage後編

前編については以前にもnoteに書いていました。
その後編がついに1月中旬に幕を開け、先週の日曜に大千秋楽を迎える予定でした。
残念ながら最後の日まで幕が開くことはなかったのですが、それまで都合上演出の変更があったりとたくさん動き回って、この舞台の幕を開けるためにいろんな方々が向き合って行動してってしてくださったお陰で途中までは公演できましたし私も劇場に観に行くことができました。

前の方のドセンで見れたり最前列で見れたり…そもそも前編を経て、後編の部分のお話などいろいろなことを考えて、見て、本当に私の中でいろんな感情とか気持ちが溢れています。
ただそこまで書ききれないというか、配信期限を終えたばっかりで時間ない中最後のシーンだけは!!って駆け込みで見たりで放心状態なんですよね…。

と言って書けないままになるのも嫌なのでざっくり今思いついているだけでも書きます!

ということで、本当に一言で言うととても良かったです。
お話は前編よりどうしても難しいというか複雑な部分もあるので、原作・アニメを見ていないと??ってなる部分もあったかもしれませんが、以前にアニメは見ていたので普通にわかりました。
分かるし引き込まれる部分が本当に多かった。

舞台ってそもそもそういうものなのかもしれないけど、舞台セットをそういう風に使うんだ!っていう「舞台」自体を見る面白さもいっぱいありました。

後編には本筋のところ以外に複数のキャラ達の思いが出てきますが、本当にどれもが苦しく、アッシュ・英二目線でいくと許せないけど、でも…とも思ってしまうような1人の人間の苦しさを目の前で見れました。

書いててしんどいので話を変えると本当アクションかっこいい!!

前編でも見ていて期待しかないし、シンがむちゃくちゃ良かったので後編の殺陣のシーンとかは特に注目して見ていたのですが本当良かった…

すごい軽やかに動くし本当に絶対殴ってるし現実には持っていない武器が見えるし、まさにシンなんですよね。
シンが動くのはアニメでも見ているけど、現実で動くならこんな感じだろうなっていう動きが舞台上にありました。

それだけでなくて、シンって14歳の若い少年、チャイニーズのボス、でもアッシュを崇拝というか勝てない存在として見ているみたいなところがあると思うんですよ、うまく言えないけど。
個人的にはその全部のシーンを全部見れたなと思っていて。
月龍に話すときとか英二にもちょっと14歳っぽいところがあったり、他のチャイニーズの前ではしっかりボスだったり、乱闘のところではしっかり頼れる存在だったり、アッシュの前ではボスでありながらボスだけでない部分も見れたり。

1人のキャラでそれだけいろんな面があるのをちゃんと1面ずつエピソード付きで紹介するってのはさすがに無理な話ですが、いろんな面があるということを舞台上の演技にて、1つ1つのシーンで分からせてくれたなって思ってます。
言い方むちゃくちゃ偉そうだけど本当すごくて…!

まじで前編後編通してシン以上にこの人しかいない!ってハマり役はいない気がする。いや思い浮かぶ人は他にもいるけど一番推したいのはシン。

他にも舞台を生で観るからこそ、役者さんの震える様子とか照明の当たっている場所とかでいろいろな想像も働いてBANANA FISHの世界が現実に目の前に作られていました。

ブランカは正直もうちょい身長は欲しかったけど、声の圧とかはすごくて、けど完全に敵じゃないというか、敵対もするけど悪じゃないんですよね。

対してフォックスは本当に悪。まじで悪。どうしようもなく悪。
前編でもこいつ絶対許さねぇ!って人物は出てきますが、それとはまた違う悪なんですよね…。
完全に感覚の問題で説明できないんですけど。
フォックスは2幕からの登場となるので、いうて登場が多いわけではないですが、圧がすごい。
しゃべり方が穏やかなシーンもあるけど、それでもこいつには絶対近づいてはいけない、みたいなそういう圧がある。絶対悪。
アッシュに対してのさまざまなシーンがありますが、そのどれもが絶望的な存在で役をしている谷口さんのおっしゃるような本当に絶望でしかなかったです。
だからこその他の感情というか、そういったものが出てくるんだなとは確かに思うので作品の中で本当に大きな存在でした。
この人がいなければ後編成り立たないと思うくらいに。
だから終わってから挨拶で出てこられるときに殺意ある目しか向けられないって思ってて泣きながらずっとその目を向けていました。
本当役者さんには申し訳ない…

もっと言いたいこといっぱいなんですけど、本当に後編になってアッシュと英二のより深い絆を見られたというか、そんな簡単に言葉にできないような間柄を見られました。
お互いが大切な存在なのは前編からですが、より深まった感じがしました。
だからこそ最後のシーンは本当に夢中でどうにか原作・アニメと違うラストであってほしいという思いも出てきてしまいながら、涙がぼろぼろ零れながら見ていました。
本当にしんどくて、息ができなくて、苦しくて、辛くて。
詳しく説明できないですが、演出がむちゃくちゃ良かったです。
演出もあって、より辛くというか、こうあってほしかったという願いもたくさんあったりして、その分目の前の一瞬一瞬が輝いていました。

本当にバナステで1人1人が一瞬一瞬を精いっぱい生きてくださっていた。

アニメと原作は番外編しか見ていないのですが、本当にありがたい作品だなと思います。
舞台でも大好きでいられる作品をありがとうございます。

もっともっと細かいとことか役者さんのこととか言いたいですがこの辺にしておこう。
刀ミュのパライソの感想も結局書けないままだし、それと合わせてアンサンブルの方々のことも書きたいですね。
アンサンブルの方々の存在もまじででかかった。
他に注目当たっているときに声の無いお芝居されていることも多かったかと思いますが、近くで見れたおかげでそれとか暗転している中の動きとかむちゃくちゃ見てたんですけど、本当にしっかりその1人の人間なんですよね。

あーーーーーもう本当しんどい…。
しんどいけど舞台の良さをしっかり味わえましたしんどいけど…。
話的にどうやってもしんどいものだし、それをそのまましっかりしんどいとずっしり感じられるだけの舞台だったということですし。

初日配信を見ていて、劇場で見たときと比べて生か配信かの違いもあるけど、初日と複数公演を積み重ねているときとでやっぱり全然違ったので、本当に最後まで走り切ってほしかった。
走り切れるご時世であってほしかったです。
でもそれは仕方のないことなので。難しい情勢の中で幕を開けるために数多くの方々が動き回ってくださったことにファンとして感謝しかないです。

またいつの日かバナステに限らず素敵な作品を見れますように。


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