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ピンクはお好き ?

新聞を読んでいて「ダサピンク」という奇妙な言葉を目にした。
3月8日の国際女性デーに因んだ記事に書いてあったが、ネットでは
かなり前から使われていたらしい。
それは女性向けにデザインされた携帯電話や電化製品などに使われる
安っぽいピンクを指しているそうだ。
つまり「女性は可愛いピンクが好き」という固定観念で造られた商品に
使われるピンクはダサいというわけである。

ランドセルに代表されるように昔から女の子は赤、男の子は黒と
当然のように思われていた。
しかし今日、多様性が重視される中で色によって「女らしさ」「男らしさ」を決めつけることは一種の偏見であると考えられるようになったのだ。

そこで女性をターゲットにピンクを使ってきた企業も意識を変えざるを
得なくなったようだ。
19年にシャープのスマートフォン、21年にはパナソニックの美容家電
そし23年にはスズキの軽自動車からもピンクが消えたという。

ただ誤解してはいけないのは、ピンク自体が嫌われたわけではないという
ことである。
女性を意識した甘ったるいピンクや、どぎついピンクは敬遠されるが
甘さを抑えて落ち着いたピンク系は男女を問わず需要はあるそうだ。
私自身も決してピンクが嫌いではないが、やはり淡いサーモンピンクや
少しくすんだパステルピンクを選んでいる。

これからは男性でも女性でも自由に選べるピンクの商品開発が
期待されるところだ。




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