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人の話を聴く週末

金曜日は仕事。
接客は立ちっぱなしで身体が疲れるけど、気分が乗ったので精神的には結構良かった。
仕事帰り、大好きなかえるのピクルスのイベントショップの初日に行こうか迷いましたが、うーん…迷いながら真っ直ぐ帰りました。あとで見ると、あまりの混雑で行っても入れなかった可能性があったとわかって、行かなくて良かったんだなあ、と。今回は30周年記念ということで、まさかのけろけろけろっぴとのコラボ商品が販売されて、ものすごい評判になっていました。わたしのかえる好きもけろっぴから始まったので、感慨深いです。
つい買ってしまいそうなので、財布の紐を緩めたくないこの頃には、売り切れてしまった方が心安らかかも…。と思っていたら土曜日には完売したそう。けろっぴとは関係無いイベント限定のぬいぐるみも完売してしまったそうで、これでよかったんだと自分に言い聞かせています。

土曜日は昼と夜にイベントがあるてんこ盛りデー。
昼は埼玉県の降りたことのない駅まで行って、10代の時から大好きな歌人である穂村弘さんの講演会へ行ってきました。「ことばの不思議」というタイトルで、どんな話をするんだろうと思っていたのですが、意外と社会批判的な話もしていて驚き嬉しくなりました。あくまで言葉に纏わるエピソードなのですが、やはり全てのことは社会的なこと、政治的なことに繋がっているのだなあと。コカコーラの今のキャッチフレーズが「心が求めている」という恐ろしいキャッチフレーズだとか、新幹線に「ひかり」と名前をつけた人たちの会議を想像した話「こだまに続いてひかりと付けたらもう終わりだけど、まあ次に早いのできた時には俺たち定年してるしさ」。自分の配偶者の呼び方に困る話、スポーツ選手の「感動を与えられたら…」や観客側の「感動をもらった」というレベルの低さ。一人称を小生と言う人に警戒する、などなど。とにかく面白かったです。漫談を聴いているようで、講演が終わって時間が経ってから色々と思い出す話でした。
夜はドキュメンタリー映画の青柳拓監督の過去作上映会に行きました。2021年、監督本人がUber eatsで働いた記録を映画にした「東京自転車節」が話題になって気になっていたのです。わたしよりも歳下の若い監督。大学の卒業制作の作品「ひいくんのあるく町」と他二本の短編を観ました。どれも面白かったけど、ひいくんは本当に素晴らしかった。なぜかずっと泣きながら観てしまった、何故だろう。
その後のトークイベントでは、青柳監督が相当変な人であることがよくわかりました。同じ上映会に、映画好きの同僚(これも変な人。家にエアコン無いし)も来ていて、終わってから少し立ち話。楽しく終わったのですが、帰りの電車で夫が急に胃が痛いと苦しみ始め、大変…というか何も出来なかった。救急車を呼ぶかと聞いても、大丈夫!と言うので、時々縮こまりながらヨロヨロ歩く夫の横をゆっくり歩くしかできなかった。帰って休んで、風呂入って胃薬飲んで、どうにか落ち着きました。普段から時々胃痛がありますが、今回程のは20年振りとか。大丈夫なのか。昨年の健康診断のバリウムでは特に異常は無さそうだったから様子見かな。
昼に大盛りパスタ、夕方に辛い麺の後にコーヒー2杯が負担だったのかな。わたしは今回全く別のものを食べていたしな。

日曜日は仕事。そんなに夜更かしした訳では無いのに、朝は眠くてしんどかった。
大量の受注処理を予定していた新人さんがインフルエンザで、わたしがひとりでやることに。定時ギリギリになんとか終わったので、逆にひとりでよかった…と胸を撫で下ろしました。教えながらだと終われなかったと思う。
休憩時に前日に上映会で会った同僚が直近の映画祭のチラシを何枚かくれました。いろいろと話をして、次の難民フェスに一緒に行こうという話になりました。実現したら面白そう。
定時に上がってまた前日と同じ上映会会場へ。今回はとうとう話題の「東京自転車節」。
ドキュメンタリーでこんなに爆笑することがある?ってくらい面白かった。個人的には青柳監督の作品、音楽の使い方がすごく良い。気持ちがグッと上がって引き込まれる。東京自転車節のテーマソングも良いし、ひいくんの冒頭の祭囃子も良い。トークイベントでは、東京自転車節を各国の映画祭に送り込んだ女性二人がゲストに来ていて、なんだかとてもかっこいい人たちでした。青柳監督はとにかく話が止まらない人なので、前日に引き続き今回も終了予定時刻過ぎまで喋りまくっていました。
帰り、最寄駅に着いた途端どっと疲れを感じて、泥のように眠りました。本当に体力が無い。
夫の胃は無事です。

週末はそんな感じでした。


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