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茹でガエルにはならない

昨日はファーストデーなので映画を見に行きました。
ドキュメンタリー映画「アリランラプソディ」。在日コリアン一世として苦難を越えてきたハルモニ(お母さん)たちに密着したドキュメンタリー。なんかもう、パワーがすごい。そして想像を絶する苦難ばかりの人生に胸が締め付けられました。本当によく生きてこられた…。最近思うのは、前にも書いたと思うけど現代社会に調教された、現代人の魂を奪われた感…うーん、なんか違うな、よい言葉が思い浮かばない。
踊りを忘れた、というか民族性が奪われたというか…。だから、そういうのを見せられると凄く憧れるし、惹きつけられる。この映画の中でもハルモニと沖縄のおばあが交流会で踊りまくるシーンがあってそれが凄く良いし、眩しい。
おばあさんが歌う民謡を聴いたりなんかしたときもそういう気持ちになるな。
映画の後、まさかの監督のトークショーがあり、知らなかったわたし、40分後に新しい職場の面談があり泣く泣く途中退室…。一番前の座席だったから本当に申し訳なかった。

面談はまあいい感じでした。
求人募集に書かれていたのとは業務内容が少し変わるけど、むしろ実際やることになる仕事の方が面白そう。思ったよりも精神的にケアに徹する仕事だな、と未経験だし全く知識が無いから大丈夫かな…と少し不安もありますが。
あと求人内容より時給も高かった、嬉しい。扶養内だからその分働ける時間はかなり少ないけど…。
もうひとり今年からパートタイムで入った人と初めて会ったけど、めちゃくちゃ若かった。こ、子ども…?と思うくらい。
今まで歳上ばかりいる職場ばかりだったので、ガラッと変わるの楽しみです。

今日は昼に英会話教室の説明会に行った夫と、午後待ち合わせて美術館へ行きました。
企画展1,500円。あ、そんなに高くなくてよかった、と一瞬思いいやいや待て。10年前だったら1,500円ってぎゃー!高すぎ!と思っていた金額。最近じゃ2,000円で、あー結構高いな、でもまあそんなもんか…と思い2,400円で高えよバカ!となる。
いや〜、でも考えてみればやっぱり高いよ1,500円。値上がりし過ぎ。価値ある美術品囲い込んで、見せてやるから金出しな、払わなければ見れないからね〜、って。もー、既得権益だろ。
いろんなものの価格がじわじわ上げられて、茹でガエルになっちゃうよ。

展示は凄く良かったです。写真家の中平卓馬の個展。夫も昔からわりと好きらしく、ちょこちょこ行っている土器ワイン屋の店主も良いと言っていたので、まあ良いんだろうと思ってましたが、確かに良かったですね。前半はいい意味で気味の悪さを感じました。病後の作品はたいぶ開けた感じになっていて。彼の書く文章や文字も良かったです。
コレクション展も夫が休憩している間にひとりでフラッと観たらかなり楽しめました。浜口陽三、清宮質文、野見山暁治など好きな作家があり、ちょうど芹沢銈介の特集があったのも嬉しかった。

今日はそんな感じです。

中平卓馬
中平卓馬
浜口陽三
浜口陽三
清宮質文
野見山暁治
芹沢銈介

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