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【選挙ウォッチャー】 京都市長選2020・分析レポート。

1月19日告示、2月2日投開票となった京都市長選は、今年最初の目玉選挙です。現職の門川大作さんは、これまでに数々の不祥事を起こしてきた爺さんで、この選挙期間中も信じられない不祥事を起こしました。本人が解決したと豪語している待機児童問題も、実際にはろくすっぽ解決していなかったり、世界遺産の仁和寺の前に巨大なホテルを作って景観を台無しにするなど、その政治手腕にも大きな疑問があり、政治や選挙に興味関心の高い人たちの間では、わりと評判の悪い市長だと言えます。しかし、ほとんどの人は政治や選挙に興味関心がないので、新しい市長よりは今までの市長の方がなんとなく安心です。近所のオジサンからも「よろしく」って言われるし、誰にしたらいいか分からない時は、とりあえず投票してしまうのです。いつもの友達や知り合いからお願いされてホゲホゲと投票してしまうものだから、これから4年間、京都市の人口は減るばかりであると言えるでしょう。

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門川 大作 69 現 公明推薦(自民・立憲・国民・社民)
村山 祥栄 41 新 無所属(京都党)
福山 和人 58 新 共産・れいわ推薦

今回の京都市長選は、政局として見ても面白いと思います。現職の門川大作市長は、京都アニメーションの放火殺人事件の際に失言したことが人々の記憶に強く残っており、さらにはトイレを素手で掃除することを肯定する古いタイプのジジィであることもバレてしまったので、無党派層が離れるのではないかと心配されていました。しかし、そんな門川大作さんのことを立憲民主党や国民民主党が支持することを表明。日頃から「草の根の政治」を主張しているはずの立憲民主党が、ちっとも民の声を聞かない自民・公明推薦の現職を一緒になって推薦するんですから、いくら京都が反共でまとまっているとはいえ、納得できない人は多いと思います。京都党の党首だった村山祥栄さんは、かねてから京都市長の座を狙っており、今回、大きな勝負に打って出ました。地元の方々には「実質的に維新」と言われており、新自由主義的な思想が目立ちます。共産党出身の福山和人さんには、れいわ新選組も推薦を出しており、初の「共産・れいわタッグ」となっています。れいわ新選組のバックアップを受けた候補がどれだけ強くなれるのかは見どころの一つで、どの角度から見ても面白い選挙であると言えます。


■ れいわ新選組の危機的な状況が見える

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僕は個人的に、山本太郎さんや「れいわ新選組」には頑張ってもらいたいと思っています。山本太郎さんのことは好きだし、なんてったって2013年の参院選の時には、僕は山本太郎さんのことをかなり近い距離で支えていたつもりです。今は「選挙ウォッチャー」になってしまったので、立場上、山本太郎さんのことを特別扱いするわけにはいかず、何かケンカをしたわけでも、仲が悪くなったわけでもないけれど、他の政党と同じように距離を置いて見守っています。そんな僕なので、れいわ新選組のことをディスりたいわけでもなければ、潰したいわけでもありません。犯罪クソ野郎の「NHKから国民を守る党」は潰した方がいいと思っていますし、立花孝志代表についてはブタ箱に入るまでをキッチリと見守るべきだと思っていますが、「れいわ新選組」に対しては、そんなつもりは微塵もありません。ただ、このままでは小さいまま消えてなくなってしまうかもしれないので、僭越ながら、かなり踏み込んだ指摘をさせてもらいたいと思っております。NHKから国民を守る党を熱烈に支持している人のことを「N国信者」と呼び、いまや「N信」という言葉が一般的になっているので、れいわ新選組の熱烈な支持者のことも、いつしか「れ信」と呼ばれるようになってしまいましたが、このレポートは「れ信」の皆さんには少し刺激が強すぎるかもしれません。けっこう耳の痛い話もあろうかと思いますので、ただ不快な気持ちになるだけかもしれません。だから、無理に読むことはオススメしません。


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