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ひよこの「脱皮」の先に、願うもの

ひよこ5歳の歯が、今にも抜けそう。左下の前歯。はげしく、グラグラ。後ろには、すでに大人の歯がひょっこりと顔を覗かせ、スタンバイしています。

久しぶりの、身体的「脱皮」。このダイナミックさって、「歩いた」「しゃべった」以来じゃないかしら、たぶん。保育園の同じクラスには前歯がお留守中の子ももう何人もいるから、発育の過程としては「そろそろやんね」の塩梅なのだけど、なんか、ちょっと、おかーさん、面食らってますわ。次の脱皮は、てっきり来年春の「保育園の制服から、ランドセルへ」がもたらす精神的なものだと思っていたから。チェックポイントに印つけるの忘れて、不意打ちにあった気分。ひよこ本人は、脱皮のさなかにいるとはさらさら無自覚で、いつもと変わらずヘラヘラしていますが。

聞くところによると、こどもは発熱を通して心身が成長したりもするんですってね。ウィルスや細菌と戦うことで体内の免疫力が高まって、それが情緒の発育をも促すとかなんとか。からだのステージが上がることで、こころも脱皮する……らしい。

脱皮の方向性として、私がおかーさんとして願うのは、ただひとつ。

「快」の感情を自家発電できて、それを後押しに、まわりに何かを差し出せる子に育ってくれたら、いいなぁ、と。

もう、ほんと、これに尽きます。私にできることといえば、「(機嫌よく居るためには)その場面でどう動くか」の感受性を育む環境を敷くだけ。幸い、彼女のおとーさんは自家発電がべらぼうに上手い(「ブレない夫」シリーズ)ので、ふんだんに見てとってほしいです。

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