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ひよことわたしは、別人格

昨晩、台所でお皿洗いをしていると、黙々とリビングでレゴを組み立てるひよこに、「おうちつくったの、見て見てー!」と声を掛けられまいた。壁からにょきっと顔をのぞかせてみると、そこで待ち構えていたのは、写真の作品。いや、これ、ロボットやん。というか、むしろ、土偶やん。わたしの目にはそのようにしか映らないのですが、氏曰く、あくまでも「おもーりひよちゃんの部屋はここ(土偶の両目)で、おかーさんはここ(土偶の右ワキ)で、おとーさんはここ(左ワキ)やねん」な、おうちなんだそうです。

彼女のレゴあそびは、この春から、絶賛「シンメトリーに組みたい」期に突入しました。おうち、階段、レジ&「ピッ」とする機械、かばん、マイク、トンネル、飛行機、くるま。シンメトリーに前後左右に継ぎ接ぎしているうちに、けっこう大掛かりな作品になることも多くて、「この子は天才じゃ!」と、ナウシカの大ババ様のように目を見開き、両手を広げたくなることもしばしばです。親の贔屓目なのは重々承知の上で、それでも、「あんた、いい感性してるよ!」と芽を育ててあげたいのが、親心。

わたし自身、秩序だっているのが落ち着くので、シンメトリーにレゴを築いていくひよこに、「さすが、わたしの娘!」と思ってしまうのですが、同化したらあかん、この子とわたしは別人格や、と常々反芻しています。

育休中に知り合った友だちが、動物占い的な、とある個性心理学(?)を嗜んでいて、我が家3人のそれぞれが生まれ持った性格を診てもらったことがありました。そこの考え方では、生年月日から、十数種類のグループに分けられます。診断結果は、夫とわたしは、「行動力・活力・情熱・達成力」グループ。ひよこは、「陽気さ・変化・型にはまらない自由さ・探究」グループ。

きっちりやりたい夫&わたしと、奔放なひよこ。夫とわたしが同じ気質というのも驚いたけれど、それはまぁ、たしかに、表出のしかたは違えど、言われてみれば、キーワード的にはふたりとも「嗚呼、なるほどね」と思えます。それよりも、わたしたちふたりの娘であるところのひよこが、ぜんぜん違う気質であることに「!!!」でした。

あくまでも「信じるか信じないかはあなた次第」ではあるのですが、「わたしはわたし、この子はこの子」と頭でも心でも解せて、おおらかに日々を送れているのは、この「ホンマでっか!?」な診断結果のおかげが大きいです。

夫とわたしの幼少期からは想像できないくらい(両家の親族の証言アリ)、ひよこはいちびりです。しょうがないよね、なんてったって、「陽気」なんやもんね。

私のお腹は、地球に肉体を持って生まれてくるための通路にすぎない。

さくらももこ「そういうふうにできている」

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