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冬日さす讃美歌312番

今年12月末で解体が決定している聖堂カトリック清水教会の最後に合わせて準備してきた白い鳥のインスタレーションが完成した。約1700の折鶴が88年間年清水の地に建っていた教会の天井に飛翔する。
鶴を折ってくれたのは、高齢者施設の方、コンサートを行う合唱団の方々、コンサート主催者の所縁のある方々。
鶴が飛翔するかのように天井から吊るすのは、教会の保存を目指す有志の方々や高校の同級生たちだ。
信者でもない我々が、最後にこんなことをするなんてと最初は信者の方から非難があったが、連日作業をし、時折、話をしているうちに、共に教会のために動く同志として打ち解けることもできたようにも思う。
飾り付けが終わり、教会のパイプ椅子に座っていると、讃美歌が聴こえたような気がする。キリスト教信者でなくとも多くの人が知っているあの讃美歌が。

それでもこの教会の移築の目処は立たない。

教会の懺悔の小部屋コート置く

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