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妄想だったのか今も分からない話

自分の気持ちに素直じゃない
好きなのにそうではない態度をとって
それでも相手は自分のことを大切に
思ってくれていることを
分かっているのに
何かあるとすぐに怒りの感情に
襲われて拗ねた自分になってしまう、、、

これは
私が25歳くらいの時のお話

(あー疲れた、もう0時じゃん
ご飯食べてお風呂入って寝よ、、、)
あの頃の私は仕事でいつも深夜近くに
帰ってきてた
残業は当たり前で若くて体力あるから
できてたけど、今振り返っても
肌も心もボロボロだった気がする

家に帰ってきても家族は寝てる
いつものようにリビングのテーブルに
座ろうとした時にそれは突然始まった
頭の中で妄想なのか?
私の意識がありながら違う世界が
見えるような物語
❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*

10代後半くらいの女性が
父親が決めた男性と結婚させられて
しまう、そんなところから始まった
時代も国も今の私の世界とは違う
女性は隣の国へと海をわたって嫁がされる
そんな感じで
もう二度と家には帰れない
侍女を連れて知らない国、そして
好きでもない男性の元に嫁ぐその女性は
哀しみに打ちし枯れていて
泣いていた

行きたくなかったのだろうけど
逃げ出すこともできないまま嫁いだ
哀しみは怒りとなりその怒りは
全てに向けられていった
父親を許さないそう思っていた

当然、相手の男性も受け入れず
好きになろうとはせず
いつも冷たい態度で突き放していた
男性はそんな女性の不遇な境地や
気持ちに理解を寄せて
遠くからいつも女性を想い愛していた
優しい人だった

嫁いだ先の家はとても裕福で
その国でも位が高そうな家柄だった
お世話する人たちがたくさんいて
女性が不自由なく暮らしていける
そんな家だった

女性はいつも窓辺にある椅子に座って
庭を見ていた
手入れされている綺麗な庭には花が
たくさん咲いていてそれは男性が
女性の為に作った庭だった
無表情で庭にいる男性を見ていては
女性に気づいた男性が手をふると
顔をそらしてしまう

時がだいぶたち女性は一人寂しそうに
窓辺から庭を見ている
庭には男性はもういない
先に旅立ってしまったのだろう
男性は最後まで女性を大切にしていた
全てを女性に残し逝ってしまった

彼は優しい本当に良い人だった
ずいぶん前から分かっていたはずなのに
素直になれなかった自分を
後悔している

時代なのか元いた国では戦が絶えず
父親も家も、もうないそうだ
海をまたいででも嫁がせたのは
娘を守りたかった父親の愛だった
二度と会えなくなろうとも

女性は庭を見ながら泣いている
幸せだったことに気づき
怒り向けていた全てが感謝だった
伝えたいのに本当の気持ちを
けど伝えたい人はもういない

❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*❆:*

私の目からは涙が止まらず
鼻水も止まらないほど泣いている
私はまだリビングのテーブルの前で
立ったままだ
時計を見ると0時のままだった

え?何今の妄想?
何で今そんな妄想するの?
分からないけどめっちゃ泣いている
自分が恥ずかしい

急な妄想ってここまで設定リアルに
できる?疲れて頭おかしくなったのか?
早く寝よ、、、

ということがあった
誰にも話したことがなくて
だって
この話を思い出すと女性の
感情がすごく入ってきて
今も涙が出てきてしまうから(笑)

今だから思うことは
あの時から宇宙は今を生きる
今の幸せに気づいてという
サインみたいなのを
送っていたのかもしれないですね
記憶とかは思わないけど
何かを見せられた
そんな気がするんです

ではまた
おやすみなさい🕊️
chiemi

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