イソップの残した手のひらサイズの教訓
1週間ごとにテーマをかえてエッセイを綴る試み、今週のテーマは「手のひらサイズ」です。
今日は7日目の最終日!「手のひらサイズのイソップ」です。
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「イソップ」という人名はあまりに有名だ。
「うさぎとカメ」の寓話を作った人だ。
うさぎとカメは「足のはやいのが自慢のうさぎに、カメは競争をもちかけました。足の速いうさぎは、スピードに自信があったので、途中で居眠りしてしまいました。カメはその間にゆっくり進んで、眠るうさぎをとうとう追い越し、追い越したけど休まず進み、先にゴールして競走に勝ってしまったのです」という話。
教訓は「使わぬ才能よりたゆまぬ努力」である。
誰でも知っているおなじみのこの話。動物を用いた例え話で教訓を伝える、寓話だ。寓話は、ぐうわと読む。
イソップが作った話が世に広まって寓話とされ重宝されたので、イソップが寓話という概念を作ったと言ってもいい。寓話の創始者みたいな人なんだそうだ。知らなかった。
イソップは奴隷だった。だけどわかっているのはそれだけで、どこで生まれたか、とこで亡くなったのかが全くわからないらしい。
寓話は、昔から広く世界で語られるようになり、時代の大統領にも愛されたそうだ。エイブラハム・リンカーンは、大統領になったのち、様々な場所で寓話を語った。それは100回以上になると記録されている。リンカーンは、寓話を目の前で起きている社会的政治的状況にうまくあてはめるすぐれた語り手だった。それほど寓話は人に教訓を伝える手段として有用だったといえる。
イソップの話に限らず、今回娘に与える本を探していてこの本を見つけた。わたしが子どもの頃やらずに通りすぎて、知らずに来てしまったこと、その時は興味を待てなかったけど、今知ったらめちゃくちゃ面白いことなんかが、本を見るだけでもたくさんある。子どもから与えられる恩恵は大きい。ありがたいことだ。
「うさぎとカメ」の状態は、副業ビジネスでもよく揶揄されている気がするし、現代でも寓話の教訓は生きそうだ。人間の本質は昔も今もあまり変わらないってことなのかな。
寓話はメモ帳にでも書き取って持ち運べるくらいに短い。覚えておいて、ことあるごとに子どもに教えるには持ってこいだ。わたしもイソップの寓話を繰り返し読んで心にとめ、使いどきには子どもにも教訓として伝えよう。
まさに手のひらサイズの教訓だ。
参考引用文献
イソップ寓話集19のおはなしとイソップにまつわる伝説と歴史
次回は、今回の7本に対する考察、評価をします。
それが終わったら、また次のテーマで1週間、全7回。お付き合いくださると嬉しいです!
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