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読書・映画鑑賞記録(2024)

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読んだ本や観た映画の感想。Twitterに載せたもののまとめです。
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記事一覧

読書:にのまえあきら『無貌の君へ、白紙の僕より』(4/29読了)

見ること、描くことが形作ってゆく彼らに惹かれた。 復讐を手伝ってくれませんか――人前で目…

chigi
8日前
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読書:張國立『炒飯狙撃手』(4/25読了)

これは面白かった! イタリアで台湾の高官を射殺したスナイパー・小艾と、台湾で複数の殺人事…

chigi
9日前
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映画『RED SHOES/レッド・シューズ』(4/7鑑賞)

喪失さえも己として、舞台に咲く彼女に魅了された。 プリマとして「赤い靴」の舞台に立つ間際…

chigi
1か月前
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読書:澤村御影『准教授・高槻彰良の推察10』(4/3読了)

高槻の過去を思わせるような状況の事件、驚いたのは飯沼の様子でした。専門の芸能ゴシップでも…

chigi
1か月前
2

映画『ペナルティループ』(3/29鑑賞)

繰り返す罰が男たちに生む変化に魅せられる作品だった。 被害者遺族に、加害者への複数回の報…

chigi
1か月前
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読書:吹井賢『ソーシャルワーカー・二ノ瀬丞の報告書』(3/23読了)

心にじんわり灯るものがあった。 京都の小さな町で新米ソーシャルワーカーとして奮闘する二ノ…

chigi
1か月前
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映画『ゴールド・ボーイ』(3/9鑑賞)

背筋を震わせる感覚が恐怖なのか、興奮なのか……見逃せぬ展開に釘付けになる作品だった。 事故に見せかけ事業家の義父母を殺した殺人犯。偶然その証拠を捕え、大金を得るため脅迫する少年たち三人。彼らの駆け引きの先に何が待つのか。 まず魅せられたのは、岡田将生さん演じる殺人鬼の冷徹さと激情。己の目的のため着実に行動し、しれっと演技する一方で、ふいに覗かせる高ぶりに迫力があるんですよ。 子供がいくら束になろうが敵うまいと思いきや、脅迫を提案した少年が実はかなり高い計算能力を持っているこ

映画『梟ーフクロウー』(2/10鑑賞)

眼を閉じさせまいとする展開の数々に圧倒された。 1645年、朝鮮王朝。王の息子が不審な死を遂…

chigi
2か月前
3

映画『カムイのうた』(1/28鑑賞)

心臓に爪を立てられる思いがした。 およそ100年前、アイヌ民族が口承で継いできた叙事詩「ユー…

chigi
3か月前
1

映画『哀れなるものたち』(1/26鑑賞)

凄まじい体験だったな。 スクリーンに釘付けになるばかりか、その世界に強い力で引き込まれ、…

chigi
3か月前
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映画『緑の夜』(1/21鑑賞)

息の詰まる抑圧の中、逃走する彼女たちの進む先と紡がれる関係に注視せずにはいられない作品で…

chigi
3か月前
3

映画『笑いのカイブツ』(1/5鑑賞)

穿つようなエネルギーと凄まじい苦しさに、圧倒されつつ引き寄せられた。 「ケータイ大喜利」…

chigi
4か月前
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