ジョー・力一さんのバレンタインデーボイス2022の感想は、「トリュフチョコレート」です。

（後半ネタバレあります。目次からお願いします。）

中がとろっと柔らかいトリュフチョコレート、あれは僕が中学生の頃に流行り出したもので、初めて食べた時は「固くない！えっもう溶けてんの…？」と新感覚におののきました。
それ以前はチョコを溶かして型に流すのが主流でしたが、トリュフチョコの流行で平たいバットやココアパウダーなどもお店に並ぶようになりました。

【ネタバレなしの聞きどころ】

　今回、今までになかった人間関係と恋模様で面白かったです。1trackでボリュームは少ないものの、まとまった一つの短編で、相変わらずネタとテーマが面白い。

トリュフチョコは今や王道になり、たくさん作って友達に渡せるチョコともなりましたが、やはり自分が作ったものを人に渡すのは勇気がいります。
そんな時、やわらかくささやかにエールをくれるボイスです。

購入は27日までです。よろしければどうぞ。

【ネタバレ】

　バレンタインデー。渡すのに躊躇する子に声をかけるピエロ。
　学校にどうやって入ったんだ。まさかこいつ、プリキュアにおける、人をそそのかし心を惑わす悪ピエロか…？そんなことなかった。
　渡す前や学校の自由時間における心理描写がエグい。
　ピエロとっくに卒業してるはずなのにな、学校に住んでるのか？

　自分でない誰かの恋愛は面白おかしく見られるものだけど、出歯亀に聞こえないほどほどのお節介がいいですね。
　自分に向けられる愛情ではなく、誰かに向けられる愛情を慈しむ視点が新鮮です。

「おれこういうの大好き」

　チョコをもらった時の嬉しそうな声。この素直さと、ラストのひねったセリフのバランスがいい。
（感想記事は書いてないのですが、2018のバレンタインデーボイスにも皮肉っぽいけど背中を押す話があり、ひねくれてるけどストレートな勇気をもらえます。）

　深夜32時でも人生相談に答えてますが、創作作品の中でもエールを送るのが似合う、いいあんちゃんですね。

　ボイスは異性向け作品のイメージが強いですが、バーチャルライバーが配信でできにくいシチュエーションを試す場所としても、楽しませてもらってます。

　…一つだけ文句を言わせてください。短いよ！こんな面白いのにもったいないっすよ！
　この人間関係って今までなかったじゃないですか。もう少しお話を膨らませてほしかった！
　なんでピエロが学校にいたのかもよく分かんなかったし…。
　僕の妄想では、時給600円くらいで美術の先生のモデルに招かれたくらいしか思いつかないですが、もう少し余白を持たせるためにも、ボリューム欲しかったです。

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