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僕は、デザインができます。

12年、れもんらいふが続くなんて、スタート時は思いもしませんでしたが、がむしゃらに毎日やっていたら、あっと言うまでした。
今年、ロゴを一新しました。
「れも ん ら いふ」と、余白のあるロゴです。

ロゴを変えようと思ったのは、映画を始めた時でした。
デザインができることとは、広告やCDジャケット、パッケージなどあくまでもデザイン。それ以下でも以上でもなく、そう思ってきたし、そう学んできたし、そうしたかったし、それが楽しかったので、面白いデザインとは何か?それだけを考えてきました。

映画「アイスクリームフィーバー」は、はじめての「ジブン」の作品です。
企画、制作、資金集め、監督、その全てに取り組み、2023年7月14日に4年の制作期間をかけて公開されました。
公開された日から、デザインとはまったく違うことが起きたのは、「反応がある」ということでした。
いくらいいデザインができたと思っても、デザインだけでは、その「デザイン」自体が取り上げられて、拡散され、意見を言われることなんてことはありません。
あくまでも主役は、商品であり、アーティストであり、デザインは、そのお手伝いです。
もちろん、作品の一部であり、コラボや、個展や作品集の場合は主役になることもあるし、大切なパーツですが、デザインに注目する人は、本当にごく少数です。

映画は、公開日からSNSやYouTubeなどさまざまなメディアで毎日、「いい」「わるい」が飛び交います。
戸惑いと、驚きの日々でしたが、どの意見に対しても、はじめてものづくりをした感覚と生きているという実感を感じました。
今、作品は、世界を回っています。2月にはイギリスで公開されます。デザインをしているだけでは、そんなことは考えられない出来事です。佐藤可士和さんと対談した時、作品を発表するという恐怖で寝れないということが今まであったか?という話でもりあがりましたが、僕は映画で初めて寝れないを経験し、佐藤可士和さんは、佐藤可士和展でそれを初めて経験したと言っていました。

じゃあ、デザインはあくまでもサブなのか?

それは違うと、より感じるようになりました。
僕の映画は、デザインをやってきたからこその映画です。吉岡里帆さん主演ですが、もう一人の主役はデザインです。
デザインのチカラは、映画に新しい可能性をあたえました。
https://note.com/chiharatetsuya/n/nfb573f2cbbfa
↑それについて詳しくはこちらのノートを。

デザインは、絵作りだけでなく、何かを変えたり、何かを生み出すチカラがあるのです。
僕自身が、映画制作を経てから、デザインに対する考えや、向き合い方も変わっていきました。

デザインは、もっともっと可能性がある。
デザインは、絵作りだけじゃない。
デザインは、世界を変える力がある。

そう信じて、
来年は、新しい取り組みを2つスタートします。
一つは、ハラカドに移ることを機に、
Re:DESIGN SCHOOL
「専門学校を再デザインする」という
スクールをスタートします。
今までなかった、プロと交流する
デザイン、CG、映像編集、UIUX、DTMを学ぶ専門スクールです。全くクリエイティブを知らない人も、学生も、違う仕事の人も、今クリエイターの人もだれでも学べるスクールです。
1月末に、詳しい内容を発表します。
とても多くのクリエイター、アーティスト、企業が参加し、原宿で、もう一度カルチャーの波を起こしたいと思います。

もう一つは、「CX」という新しい企業への提案です。DXの波の次にビジネスに必要なものは、CX(カルチャートランスフォーメーション)と定義づけました。すべてがデジタルでできる社会、AIがマーケティングする社会のなかで、本当に人間と企業に必要なものは、「かっこいい」とか「イケてる」とか、数字では表せない、カルチャーなんだとおもっています。そのカルチャーを企業にインストールする事業をスタートさせます。

どちらも映画を作ったからこそ、デザインを俯瞰し、デザインが何を次にやるかを考えるようになり、たどり着いた考えです。

2024年

新しいロゴになった、れも ん ら いふ。
すでにたくさんの人に声がけし、新しい取り組みはスタートしていますが、もっともっと、さまざまなジャンルのみなさんの力が必要です。
れも ん ら いふの、余白を一緒つくりましょう。

僕は、デザインができます。
それを武器に、これからも戦っていきます。

12年目にして、新しいデザインにかわったロゴ
ハラカドという場所でのバージョン

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