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大人が学ぶと子どもが変わる。教育活動家 『いぬかい良成 さん』

プロフィール

出身地:東京都大田区

活動地域:世界中の乳幼児教育施設など

経歴:教育活動家、学校法人SEIRYO学園・理事長、日本PBL研究所・理事、日本ペアレンティング協会・代表理事など

幼少期にはIQ160をたたき出し(東大生のIQが120くらい?~)、全日本少年サッカー大会では優勝!
枠にとらわれることに反発しながらも千葉県最難関の市川学園に進学。当時の暴走族リーダーからの誘いに「リーダーを条件」に一員となり、進学校に通いながらも暴走族のリーダーとなる。
高校卒業後は大学に進学するが中途で退学、ファッションモデル、中学校からのバンド活動ではジャンル別米国チャート6位、ドイツチャート7位となる。両親の離婚などもあり、以前からずっと反発してきた父親から呼び出されて説教された、運営する幼稚園の部屋の外には「こども達のキラキラした笑顔があった」。自分の父親の仕事、子育てができる環境の素晴らしさに開眼し、先代の意思を継ごうと決意。
同時期に結婚・出産なども重なり、教育の世界へ!
自身の「家庭」「自園の現場」「世界中の教育現場」から学んだ最先端教育メソッドに影響を受け、「世界基準の子どもを育てる」ことをミッションとする「SEiRYOメソッド」を確立。もともと建築のデザイン事務所を経営していた事もあり、自身のデザインした幼稚園園舎の建築では、第9回「建築・空間デザイン分野~子ども部門」のKIDSデザイン賞も受賞!

著書:『子どもは悪い子に育てなさい』サンクチュアリ出版

座右の銘:人生なんかにつまずいてさみしがるのは好きじゃない!(小学校1年生の頃に使っていた湯飲み茶碗に描いてあったそうです)


「老若男女もLGBTも人種をこえて、動植物もこの地球上に住む全ての『命』が互いに育み合って生きていける処」子どもの頃、夢で見ていた『チャーリーランド』を創りたい!」(英語名はCharlieさん)

(スリランカのダンブラッダ寺院にて)


Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?

いぬかい良成さん(以下、いぬかい 敬称略):
もともと僕はスティーブジョブスの「宇宙に波動を与える」という言葉に衝撃を受けました。そして2018年冬至の時、それを通してこの1年どんなビジョンを自分が掲げるのかを考えた時がありました。そんなときに趣味の登山(キリマンジャロも登頂成功!)をしているその山中で「天と地が一つになった」感覚があり(もの凄いパワーの光の筋が空から私の全身を通して地に抜けていきました)、その時、魂の叫びが心の中で響いたんです。真っ暗闇のこの宇宙に光を与えよう!目の前にいる人の心の「支え」になる、「勇気」を与えることができたらという思いが溢れてきました。
そして「地球上、生きとし生けるもの全てが健やかに生きれますように」とお祈りをしました。
人同士の問題や自分自身の悩みは卒業して、人にパワーを与える存在になろうと心に決め、今は少しずつではありますが実践をしているつもりです。

記者:「宇宙に波動を与える」時代をつくる主人公としての在り方を実践されてるんですね!今の時代、本当に人間一人ひとりの可能性が最も大切であること、心から共感します。


(アフリカ・タンザニアのキリマンジャロ登山の前日サファリの大地にて)


「人間の無限の可能性を自分自身で実証したい」


Q.ビジョンを具現化するために、どんな目標や計画を立てていらっしゃいますか?

いぬかい:2019年4月1日にも2つの保育園を「千葉県習志野市」「東京都大田区」に新設しました。3月21日にはスウェーデン大使館でもスウェーデンのペタゴジスタさん等とも講演を行いましたが、早い時期に定員を越える申し込みを頂きとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。4月には森眞理 先生(子どもの「個」を尊重するイタリアの教育「レッジョエミリア・アプローチ」やニュージーランドの「テファリキ」などの専門家)と当日集まった約100名の乳幼児教育関係者さん達にレクチャーさせていただきました。多くの意識高い方々が参加され皆さん熱心に取り入れようと集中されていました。
今後も、現場に役立つだろう?!様々な方法を講演などを通し展開していく予定です。

日本人としての自分自身が「自分という存在を100%認める」ことが大切な事だと強く思っています。「あなたの無限の可能性をあなた自身で実証してほしい!」と。

そう思ってることを、身近な人から一人でも多くの人たちに伝えていきたい。そんな僕の動きに共鳴して、「○○をやってくれ」と要望があれば、それを実現させていきたいと思っています。パワーをもってる人がパワースポットになっていくんです。そんな先生方は共鳴していきます。

記者:そんな先生方がパワースポットになって、そのパワースポットがどんどん繋がって広がっていけば、日本中の幼稚園・保育園から元気になりそうです。


      (講演会の様子)


「ビックリ!」「おもしろい!」
それは無限の可能性を引き出します

Q.その目標や計画に対して、現在どのような活動指針をもって、どのような基本活動をしていますか?

いぬかい:時間軸で言うところの「潮の流れに身を任せる」ことが一番パワーがあると思っています。心理学の世界で「意識」と「無意識」という言葉があります、それはどういう事かというと、いま目に見えている海の上の氷山(意識)は、氷全体の僅か1~3%にしか満たないと言う事です。無意識とは私たちが見えいない水面下の部分の97~99%%と言うことになります。私たちは僅か1~3%の目に見えているものだけに囚われて物事を判断してしまっているのです。それは「囚われ」かもしれません。目に「見えるもの」にも起きるし「時間軸」にも起きがちです。「過去の経験や今の現状」「誰かから言われたから」とか、「私がそう思っているんだから、あなたもそう思っていることが当たり前」とか「普通○○でしょ?」とかです。
囚われというものを外す、いかに「今ここに生きる」、「今ここ」とは仏教用語で言うところの「空(くう)」です。では「空」とは何か?を探求すると「囚われ」とは字の如く「人」を囲ってしまっています、その囲いを取り払い、そして「人」となる、そして次なる「門」を越えるとき(扉を開けるとき)それは「閃き」(ひらめき)につながっていきます。

4月に開園した保育園の名前は『COO(くう)』ですが、COOは、小説「遠い海から来たCOO」に出てくる可愛らしい架空のキャラクター「子どもの恐竜COO」の意味も含んでいます。前者の「空」の状態になったとき、人は無限の可能性を発揮していくことでしょう。
なぜならもうそこは「1%の今まで」ではなく「99倍」の可能性を持っているからです。

「ビックリ!」「おもしろい!」
そんな感動が、人の生きる力、それは自分自身の想像を超えたときに初めて感じる表現です。それは無限の可能性を引き出すのです。

僕はそんな「ビックリ!」「おもしろい!」を詰め込んだ宝箱を100年先の子ども達まで届ける「教育活動家」として、楽しくチャレンジしていきたいと思っています。

記者:いぬかいさんは、海外の最先端の教育メソッドを取り入れて展開されていますが、実は日本が一番得意とする本来の人の究極な在り様や状態づくりを、子どもたちの環境づくりを通して実現されていっていらっしゃるように感じますね!


 (マサイ族の若い族長と)

僕のやっていることは「子どもから学ぶ大人の学校」創りだと思っています。

Q.そもそもですが、その夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?

いぬかい:
実は、私の娘はかつて「いじめ」をうけ「不登校」になってしまったことがありました。そのとき、異性である父親の僕はどう向き合ったらいいかがわからなかったんです。

「いったいどうすれば、娘と真摯に向き合うことができるんだろう?」

そう思い悩んだことがきっかけとなり、心理学、コーチング、NLPほか様々な学びを行いました。その学びを通して、大きな壁に向き合い、自分自身とも向き合うことが出来る様になっていきました。そして、自分自身がフタを閉じっぱなしで生きて来たことに気づきました。

「フタを開くこと=囚われをなくす、壁をなくすこと」でした。
瞑想を通しても気づきを得ました。「息」と言う字は「自分の心」と書くように、僕の好きな言葉の一つでもある「息を磨く」ということは自分の心を磨くこと。それは命を磨くことであり、息を感じることだということも気づきました。

今思えば、互いに成長するんだなぁと。僕に足りないものを娘が教えてくれたのです。「親になるためには沢山の事を子どもに教わる」ということが判りました。やがてそれらの学びが、僕の考える理想の教育アプローチ「SEiRYOメソッド」の基盤となりました。

「SEiRYOメソッド」は、娘の問題を解決する際に役立ったさまざまな方法論を取り入れたものであり、『教育活動家』として活動する私の指標となっています。

記者:大切な娘さんの人生の危機に、心から真摯に向き合われたいぬかいさんの姿勢に感動です。それが、ご自身の人生の転機にもなられて、まさしく「子どもから学ぶ大人の学校」ですね!



すべては一つ一つの意志あるアクションから始まる


Q.その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

いぬかい:人生で一番うれしかったの出来事は?・・・子どもが生まれた事がもちろん一番嬉しかったことですが、それ以外の昔話で言うと、小学校6年生の時サッカーの全国大会で優勝したことです。私のポジションはキーパーだったのですが、正直なところトップダウンの体育会系に良い印象はありませんでした。
今もあの時と同じように「大変だな~っ」と思うことは沢山ありますが、そんな時にもすべては一つ一つの意志あるアクションから始まることが大切なことを、身を以て実感しています。

幼稚園での組織づくりも同じでした。2年以上かけて「自分の思いが共有できる組織の体制創りを少しづつではありますが行っています。今後理想に向かえたら良いなぁ」と思っています。そうやって行動していくことによって、イメージが伝わりやすくなっていき、思考が伝わりやすくなって来たように思います。今までバラバラだった皆の意識が、同じ方向に向かい始めたかな?と思っています(笑)。

「バンドの活動」や「暴走族のリーダー」また「モデル」「日雇い現場作業員」などなどの経験が、今思えば全体を俯瞰して観る事の大切さを知る経験になったのかな?と思います。

記者:俯瞰することによって目の前の人が何を一番何を必要としているのか?その必要な人に「KEY(鍵)」と言うプレゼントを与え続け、その生き方(活動)から色々な扉を開かれている様に感じました。

(24歳パンクバンド&ハーレーバイカー時代)

「あなたにとって、『子ども』とは、どんな存在ですか?」

Q,最後に、読者の方に向けて一言お願いいたします。

いぬかい:実は、私の若いころは破天荒なエピソードに枚挙にいとまがないくらいで、私自身が親の思った通りの生き方をしていたわけではなく、レールから外れまくった人間でした。それまで幼稚園を経営していた父親にずっと反発していました。

そんなある日、父親に幼稚園の応接室に呼び出され、説教ばかりされていた時がありました。その時です!ふと窓から見えた子どもたちが遊ぶ園庭の景色を今も鮮明に思い出します。

「キラキラした太陽の下ではじける無邪気な笑顔」「青空に吸い込まれるはしゃぎ声」「ありったけの力で園庭を駆け回りながら、自分の世界を嬉々として生きている園児たち」

――ああ、親父はこんなに素晴らしい環境で仕事をしていたのか!

そんな世界が自分のすぐ身近にあったことに、私は初めて気づいたのです。
あの日あのとき、私の人生を大きく変えてくれた、園庭を駆け巡っていた子どもたちの無邪気なパワー!みんなキラキラとした澄んだ気がみなぎる「パワースポット」のような、世界一居心地の良い子ども達の環境=幼稚園(幼児学校)や保育所(乳児保育所)、学童保育所(就学児)などをつくるのが私の天命と思っています。

そこで無意識の中にたくさんの「学び」を蓄えた子どもたちが、いつか大人になったとき、それを爆発させて「宇宙に波動を与えるような存在」になってくれたら最高です(もちろんそうでなくても最高です)。

「親の言うことを聞く良い子に育てることで、子どもが本当に幸せになれるの?」
「いい学校に行かせることで、子どもが本当に幸せになれるの?」

心のどこかで、そんな疑問を感じている方へ。
大人が学ぶと子どもは変わります。さあ、勇気ある「大人の姿」を見せていきましょう!

記者:私もひとりの母親として心から共感します。このような素敵な発信をしていただいて本当に嬉しいですし、たくさんの方々に教育活動家「いぬかい良成」さんに触れてもらい、美しい未来を一緒につくっていきたいです!

本日はお忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました。


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【編集後記】
インタビューの記者を担当した松岡です。いぬかいさんをご紹介いただいた岡村美智子さんに、心から感謝します。
いぬかいさんの著書「子どもは『悪い子』に育てなさい 天才児が育つ7つの習慣」を読ませていただきましたが、素直に納得できることばかりでとても感動しました。ちなみに、記事途中にいぬかいさんのパンクバンド時代のお写真があります。つい読者の方々に見ていただきたくて載せてしまいました(笑)ぜひ魅力的ないぬかいさんのお話しを直接聞かれることをお勧めしたいです。
これからのご活躍が本当に楽しみです。この時代に対するいぬかいさんの大きなミッションを無限大発揮してくださることを心から応援しています!




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この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36




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