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パリ郊外のソー公園(Parc de Sceaux)で、こだわりな人々とワインでお花見

パリはここ数日ちょっと寒いのだけれど、今日はお天気もよくて、お花見日和。南の郊外にあるソー公園(Parc de Sceaux)に着くと、抜けるような青空に湖(?)が映えて、壮観な眺めに目をうばわれる。

パリの街中にある公園とはやっぱり全然ちがう抜け感。この木の感じは、ヴェルサイユとかの感じと似ている。それもそのはず、この地所は、1670年に「太陽王」ルイ14世の宰相コルベールが、購入したもの。ヴェルサイユの庭園を築き、フランス式庭園の様式を完成した造園家ル・ノートルが、庭のデザインにかかわっているのだ。

しかし、桜は咲いていない、と思っていると、奥のほうにお花見スポットが出現。

日本と同じように敷物をしいて座りこみ、どこも盛り上がっている。フランス伝統行事ではないだろうから、日本文化が入ってきた、ということなのだろう。ここの桜は八重桜で、日本の花見の桜とはちがい、ちょっとぼたっとした感じ。まあこれはこれで、ありか。

日本のワインを持ってきてくださった方がいて、なぜかパリで長野ワインを賞味させていただいた。とてもスッキリした味で、飲んでもあまり酔わない。雑味がない、という感じ。ぶどうは長野産。彼女はワイン好きが高じて、ワイナリーに通いつめているうちに、なんとこの白ワインの方の配合を考えるまでになったというから、驚く。赤も白も、レシピは秘伝だそう。そりゃそうですよね。

定年後奥さまとパリに移住したという、すてきな方とおしゃべり。フランス語や日本語を教えていて、あと年金で生活が成り立つのだという。この方もかなりのワイン通。高いワインは味の深みがちがうというお話である。イタリア語と中国語の勉強もされているとかで、なんて優雅な定年後の暮らしなのだろうか。うらやましすぎる。

フランス人は、フォトグラファー。プロセスしたアートな写真を、たくさん見せてくれた。それにしても、パリで出会うひとは、なんだかちがう。アートだったり、ワインや食だったり、こだわりがなければ、パリやフランスに移住しようとは、思わないのかもしれない(駐在の方も多いだろうが)。

いいお天気のソー公園。こだわりな人々とワインをいただけて、たのしい午後でした。

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