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日記祭とお芝居と非日常な日曜日

昨日、下北沢のBONUS TRACKで行われた日記祭に行ってきた。前から存在は知っていたのだけどなかなか行けず、今回はちょうど舞台を見に行く日でその前後なら行けそう!ということでGO。

結果、行ってとてもよかった。着いた時の場違い感にはドキドキしたが、若者が小さな机に自身の日記本を並べているほのぼの感がとても良い。自分の表現を持っているのにリスペクト。そしてよく見ると、私と同じ世代の方や先輩もいらっしゃる。言葉というのは分断を生むものでもあるけど、こうしてあたたかな繋がりも生むものでもある。

そして著者と話せるのも魅力。自分の日記を本にして売ることも不思議なら、それを買いに来る人たちがいて、しかも並んでるという現象が単純に不思議で、素朴な疑問をぶつけてしまっても真摯に答えて下さり、そのやりとりにまたほっこり。初めて会う方でしたが、その方の日記も買ってみました。

かねてからその表現のみずみずしさにニュースレターを拝読しているme and youのお二人にも対面できたのも嬉しかった。イメージ通りかわいいお2人。

私はというと、日記を一番書いていたのは20代の頃。悩み始めると日記を書く傾向にあった。大学生の頃から断続的に続いていた日記は、夫のNY赴任に帯同する際、えいやっと捨ててしまったのだが、今になって惜しい気がしている。

読み返すには勇気がいるけど、あの頃の自分は果たして何を考えてたのだろうか。あの頃の言葉で自分を振り返ってみたいけど、もう手元にはないのだ。20代の子と話す機会なんてなかなかないのに、一番身近な20代を手放してしまった後悔。

というようなことを、舞台の休憩時間に考えたりしていた。昨日見た舞台は「アウトオブオーダー」。よく考えたらコメディを観に行くのは初めてだった。何も考えずに笑えて、最後はほっこりして、たまにはこんな日もいいね。

余韻を感じながらまた下北まで歩いて戻り、途中、クレープを買って食べながら歩いた。娘たちと一緒だとできないこと。地元の人の普段の日曜日にこっそりお邪魔しているのぞき見感。舞台の余韻を味わえる幸せをバターシュガーと共に噛みしめて歩く。私も世田谷民って顔をしながら。

そして再度日記祭に立ち寄り、偶然いらっしゃってた桜林直子さんに「他人のプール」で泳いでいた恥をさらしてきた(podcast「となりの雑談」でのお話)。著名人に会えるのが下北って感じ!

総じて非日常感のある日曜日。それもこれも、自分がZINEを作ったから引き寄せた感じもある。新しい表現をもつと、それまで繋がれなかった人と繋がれることに気づいた。異世界に繋がれるZINE、来年も続けてみようかな。

昨日買った日記本たち

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