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#02 エスノグラフィ/行動観察_振り返り

おはようございます、UXリサーチャーNogamiです。

心待ちにしていたXデザイン学校がいよいよスタート。事前に講義資料を印刷、紙をペラッとめくる瞬間は大学生に戻ったようで気分があがりました。

このnoteは、2つの目的で更新していきます。
(1)講義を振り返りまとめることで、学びを定着させるための1つの材料とする
(2)全日程が終了する2023年2月や、1年後・2年後に見返した際、学んでいた時の心情に戻ったり、学びを振り返ることができる

今後心得ておきたいこと

「学生」として、自ら問いを立てながら学んでいく
分からないことに対してすぐ答えを求めるのではなく、問いをたてながら学ぶことを意識したいと思います。(高校生のとき、父に「簡単に人に答えを求めないで、まずは自分でじっくり考えてみて。」と言われたのを思い出した)

生徒と学生のちがい

また、教わるだけではなく、グループワークにも前のめりに参加することで、様々な価値観を持った学生の皆さんとも学び合いたい。今後、課題に取り組んでいくにあたり、まずはグループメンバーのことをもっと知りたいと思いました。

概念化の能力を高めていきたい

講義の中で何度も耳にした「概念化」。
業務を行うとき、自然と過去のパターンと類似した経験を思い出しているときはあるけどあまり意識してこなかったように思います。今回講義を受けて、概念化は身に付けるべき重要なスキルであり、今後意識的に考える必要があると感じました。概念化ができないと新しいことが生み出せず、経験があることしかできない人間になってしまうのでは・・・と危機感さえ感じました。
訓練するには、以下二つをやり続けるしかないのかなと思います。
1)学び(インプット)と実践(アウトプット)を繰り返す
(2)Whyを繰り返す

浅野先生が例に挙げていた、病院の診察におけるエピソードを可視化してみた。問診が少なく対症療法をする医師は、「なにが原因で症状が出ているのか」などの原因や本質を探ることはしない。一方で、良い医師は、問診から原因や本質を見つけ出し、過去の経験・パターンをもとに最適な対応ができるという話。

例1:病院の診察におけるエピソード

日々の仕事や生活でも「問診8割の良い医師」のように、問題の本質を抽出することが大切だと再認識。問題が生じた際には、場当たり的対処を行うのではなく、経験から導き出した法則を当てはめたり、転用したりすることが必要。訓練と経験を重ね、目指すは「他の状況にも転移できるよう概念化・パターン化する能力を高め、自分の経験をうまく活かせるようになること」。概念化→活用→概念化を繰り返すとレベルアップしていきそうだなと思いました。

ソリューションに活かせるリサーチをしたい

質的調査の全体像を学んだので、先日業務で行った視察結果やソーシャルリスニングをもとに導出した仮説ペルソナを見返してみました。仮説ペルソナには、ユーザーストーリーを記載していたのですが、その中にはコンテクスト(サービスを利用するにあたっての背景)プレファレンス何を重要視するかの嗜好や環境、制約)が混在していました。整理して記載するだけでもだいぶスッキリしたように思います。
また、サービスを使う上で「ゴール(得られるUX)」は共通していても、プレファレンスは人によって大きく異なることを学びました。自分に置き換えて考えたら、すぐに納得。

学んだことを実践!迷ったら講義資料に戻ったり、一緒に学んでいる学生さんと会話することで自然と学びを定着させていきたいと思っています。

「筋のよいビジネスだ」と判断できる眼力を養いたい

講義や個人ワーク、グループワークを通して、「このビジネスは筋がよさそう!」と感覚が鍛えられている気がしました。例えば、以下の3つ。(3つを意識して、録画された講義をみると先生が複数回キーワードを発言されていたことに気が付きました)

筋のよいビジネスの3要素(他にもまだあると思います!)

これら以外には、時代背景やトレンドに適しているという要素も含まれるのではないかなと考えました。最近だと、5G・自動運転・メタバース・ビッグデータなどがトレンドですよね。日々情報のアップデートを重ねていくことが重要そう。また「データがとれる」という要素は、大量生産・大量消費の時代には含まれていなかったと思います。自分なりに要素もブラッシュアップをしていきたい。

「ステークホルダーがみんな幸せ」について、思い返せばグッドデザイン賞を獲得しているサービスは、関わっている人がみんな幸せになるサービスだな~と。例えば、過去に受賞しているタートルタクシー(ゆっくりでもいいから安全で快適に移動する新しいタクシー)や、おてらおやつクラブ(お寺のおそなえを経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」するサービス)も。

タートルタクシーは、お年寄りの「そんなに急いでないからゆっくりでいい」妊婦さんの「あまり揺れないように安全で丁寧に運転してほしい」などの想いが解消され、ゆっくりでもいいから安全で快適に移動したい方々への新しいタクシー。ゆっくり走ることでCO2排出量削減にもつながっています。

タートルタクシーの解説

タクシー業界は、低コスト・効率化が重視される業界。ドライバーは「お客さんは急いで目的地まで行きたいはず、急ごう!」と危険な運転をするケースがあるようです。利用調査では、76%が「ゆっくり運転してほしいと思ったことがある」と回答。わたしも「タクシーは、急加速が多くて少し怖いんだよな~。急いでいるわけではないのに」と感じたことがあります。

タートルタクシーの背景

タートルタクシーは、過去の固定概念を崩して、これまでにないタクシーの魅力を生み出しているなと思いました。

経験こそ価値であるから、なんでも体験したい

わたしは体験を通して、実際に見て・聞いて・触れて・感じることがものすごく好きで、UXリサーチャーに転身してから様々なことに対して、行ってみたい!見てみたい!という意思が強まった気がしています。講義を受けて、改めて「一次情報に触れることが好きなんだな~」と感じました。

浅野先生が「デザイナー、リサーチャーはそれまでの人生経験も大切。だれもが同じものを見て、同じインサイトを得られるわけではない」と言っていた。自分の経験がインサイトにも影響するということは、多くのユーザーとの接点を持ち、ユーザーの多様性を自分の体験として積み重ねることが大事であると知りました。

今回のまとめ

  • 学生として自ら問いを立てながら学んでいくことが重要

  • 経験を他の状況にも転移するためには、概念化・パターン化する能力を高めることが必要

  • ユーザーゴールは同じでも人によってプレファレンス(嗜好/環境/制約)は異なる

  • 「筋のよいビジネスだ」と判断できるを眼力を養うためには訓練が必要

来月もきっと多くの学びがありそう。学んだことは、業務に活かすなど実践・自分事化することで、しっかりと身に付けていきたいと思います!

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