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私が「味付きごはん」をスキな理由。


まぜごはんや炊き込みごはん、塩でにぎったオニリギも。とにかく「白ごはん」はなく、意図的に味がつけられた「味付きごはん」がとてもスキだ。

私がこのnoteに書いている「オゴウの家ごはん」のレシピの中でも「味付きごはん」のレシピは多い。理由は簡単で、「白ごはん」が苦手だったから。お米やお米を使った料理自体は大スキで、得意ではないのは「白ごはん」。単体。

明太子があれば白ごはんが食べたいし、美味しい白菜のお漬物があれば白ごはんを無性に欲する。

だからと言って、おかずと一緒に食べればOKというわけではなく、そのおかずも自分の中、例えばハンバーグと一緒だったらOKだけど、煮魚ではちょっと。。という具合に、人には全く理解されない、自分の中の変な組み合わせルールが存在する。


「白ごはん」が苦手になった理由は、私が幼稚園のころに遡る。

その当時、毎日幼稚園に持って行っていたお弁当のごはんが、週2~3くらいで「汁かけごはん」(正確にいうと、一部が汁に浸ったたごはん)だったからだ。


小学校とか中学校の記憶もうっすらという感じの私だが、幼稚園のこのお弁当の記憶だけははっきり覚えている。

幼稚園時の私のお弁当箱は、幅15cm 縦10cm 高さ3cmぐらいかな?
ごはんとおかずが可動式のしきりで仕切れる、フタをかぶせるだけ長方形のアルミ製のもの。そして大好きだったキティちゃんデザイン。(ものごころついた時に、実はキティちゃんもどきだったことに気付く。)

そして、幼稚園バックは斜めがけの小さなポッシェット型でざっくり、幅25cm 縦15cm マチ8cmぐらいかな?
このバックに毎日お弁当箱と連絡帳を入れていた。

お弁当箱とバックのサイズからして、お弁当箱は水平ではなく立てないとバックのマチにおさまらない。

お弁当箱は水平が基本中の基本だ。(母は偏ることを想定して隙間なく詰めていてくれたらしい。がそうゆうことではない思う。)

当時、母は私と父のお弁当をほぼ毎日手作りしてくれていて、幼稚園の子供が好きそうなおかずの他に、必ず煮物やら、おひたしやらお野菜が入っていた。(どちらかというとそっちがメイン。)

だから、どんなにお弁当を詰める前にペーパーで水分をきってアルミの仕切りカップに入れてくれても、ほうれん草のおひたしやらひじきの煮物などのおかずから、時間とともに、きりきれていない水分が出てくる。

水平ならまだしも、お弁当箱がバックの中で立てられているから、その水分(出汁)が、可動式のしきりの下を通ってごはんエリアに侵食し、下層部の米粒をふやかし一部が汁に浸ったたごはん「汁かけごはん」の完成だ。

「本来白であるべきところが茶色くまだらになる感じが嫌」、「流れた味が勝手につくことが嫌」→「白ご飯自体が気持ち悪い存在になる」、そして「白ごはん嫌い」な流れになってしまった。

さらに、食べ終わった子からお昼休みだったので、牛乳が飲めない子と一緒に教室に残り、おかずは早々に食べ終わっているのだけど、残った「汁かけごはん」を一粒一粒口に運び、時間がかかりすぎて遊びにいけないことも追い討ちをかけていたと思う。

何度も母にお願いした気がする。
「汁がかかったごはんが嫌い」っと。

でも、今思えば毎日手作りお弁当を作ってもらえるなんて本当にありがたいこと。今の私には到底まねできない。ちなみにおやつも手作りだった。

母の名誉のために、

お弁当箱を変えればよかったのだが、私は自分が選んだキティちゃんもどきのそのお弁当箱、それじゃないとダメだったらしい。

そして、私が喘息持ちでアトピーがひどかったら。
日々口にするものに気をつけてくれていて、母も創意工夫の毎日だったことは想像できる。

年に数回実家に帰り家族そろって食卓を囲むと「汁かけごはん」の話をはじめとする「母ごはん」の逸話がでてきて、いつも爆笑だ。

弟は弟でいつも「母のつくった伝説のおはぎ」の話をする。この話も長いのでまたいつかにでも。

我が家の食に関しての話は沢山あるし、幼少時の体験の記憶は面白い。
(子供たちにとっては強烈な印象でも、母は日常のようでそのギャップに驚く。)

こんなことをがキッカケで、意図的に味をつけたごはんじゃないと食べれなくなり、そのまま大人になってしまった。(例えば牛丼も半分汁かけみたいなものだが、意図的に作られているからOK なのだ。むしろスキ。)

そんな私は、料理人の旦那と出会い、一緒にごはんをたべるようになって、私が「白ごはん」を率先してたべないのは、「美味しい白ごはんをたべたことがなからでは?」と言い、最初にお鍋でふっくらごはんを炊くことを教えてくれた。(炊き方のせいじゃなくて、小さいころのトラウマだと、何度も説明したけれど。)

もちろん、圧倒的に美味しいのだけど、でもやっぱり「白ごはん」より意図的に味をつけた「味付きごはん」のほうが格段にスキだ。


ごはんのレシピ

「オゴウの家ごはん」を作っているふたり

ー 私に料理を教えてくれる人ー
小河雅司 
元赤坂ながずみ店主

〒107-0051 東京都港区元赤坂1丁目5−3
TEL 03-5410-1919

ーお店のことやプロフィールー
EPARKグルメ(お店のこと)
食べログ(お店のこと)


ーまだまだ料理の修行中の私ー
小河知穂 
グラフィックデザイナー
「オゴウの家ごはん」のInstagramは@ogonoiegohan
更新情報やごはんをアップしています。








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