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BRSO 02.11.23 コンサートの記録:ウルバンスキ指揮バイエルン放送響(ミュンヘン・イザールフィルハルモニー)

11月2日、ミュンヘンのイザールフィルハルモニーでクシシュトフ・ウルバンスキ指揮BRSO(バイエルン放送響)のコンサートを聴きました。
この日はウルバンスキ指揮のショスタコーヴィチ《交響曲第10番》はもちろん、ピアノのエフゲーニ・キーシンがラフマニノフ《ピアノ協奏曲第3番》を弾くので、とても楽しみにしていました。
個人的にはラフマニノフのピアノ協奏曲の中で、この《第3番》が一番好きかも。
日本では《第2番》の人気が高いでしょうけれど。
《第3番》、冒頭のピアノの音色の作り方で、もう惹き込まれてしまいます(もちろん、そこでダメなことも多いのですが)。

プログラム。

フォワイエ。

BRSOはバイエルン放送協会所属の放送オーケストラです。
この日はカメラ7台で撮っていました。
まず客席25列目の中央に2台、客席10列目くらいのステージに向かって左サイドに1台、2階席の左サイドに1台、ステージに3台です。

日本の放送オーケストラであるN響の場合は何台で撮っているのでしょうか?

10歳でデビューしたキーシンも52歳。少年の時のイメージが強いのですが・・・時は流れました。
演奏は素晴らしく、聴衆も大喝采、オーケストラも心からの拍手を贈りました。


ウルバンスキ、今回がBRSOへのデビューでした。
それにショスタコーヴィチの最高傑作と言われる《第10番》を暗譜で指揮!
ウルバンスキはまだ41歳になったばかりです。このnoteでも何度も取り上げていますが、音楽的にとても面白く、いつも発見があります。

日本では東京交響楽団を指揮しているので、ご存知の方も多いと思います。
ウルバンスキは27歳で東京交響楽団にデビューし、2013年から3シーズン首席客演指揮者を務めました。

日本で有名であったり、評価の高い音楽家がドイツ、ヨーロッパでもそうかというと必ずしもそうではありません。
特に日本では若く能力のある音楽家を発掘、招聘することが難しいような気がします。

その意味でも、早くからウルバンスキを招いた東京交響楽団、そして今や世界のメジャー・オーケストラから引っ張りだこのクラウス・マケラを招いた東京都交響楽団のオーケストラ・マネージャーには敬意を表したいと思います。

さて、コンサートのプログラムは大体1〜2年前には決めます。
このプログラムをいつ決めたのかは分かりませんが、今の時代にピッタリのプログラムです。
『スターリンを音楽で描いた』とされる第2楽章、約5分間と短いのですが、前に乗り出すほどの演奏でした。
聴衆も熱狂的に讃えました。

BRSOはベルリン・フィルと双璧をなすオーケストラですが、いまではベルリン・フィルより上という評価もあります(もちろんベルリン・フィルもシェフであるキリル・ペトレンコ指揮の時は素晴らしいのですが)。

そのBRSOにデビューしたウルバンスキ、大成功でした。

FOTO:(c)Kishi


以下はBRSO提供の写真です。 (c)BR / Astrid Ackermann

リハーサル。

コンサート。



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代表:来住 千保美(Chihomi Kishi)
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