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コンサートの記録:ブロムシュテット指揮BRSO(バイエルン放送響)のコンサート(1月12日、ミュンヘン・ヘァクレスザール)


1月12日、ミュンヘンのヘァクレスザールでブロムシュテット指揮BR響(バイエルン放送響)のコンサートを聴きました。
ヘァクレスザールはミュンヘンの中心部にあるレジデンツの一部で、ホーフガルテンに面しています。もともと、ノイシュヴァンシュタイン城を建築したルートヴィヒ2世の祖父、ルートヴィヒ1世が建てたものです。

ヘァクレスザールへの階段です。隣にはエレベーターもあります。

フォワイエ。

ホール内部。
1270席しかなく、同ホールを本拠とするバイエルン放送響は彼らにふさわしいコンサート・ホールを熱望していました。
やっと新ホール建設が決まったところで、コロナ禍に見舞われ、さらに戦争が始まりました。
予算の問題で、計画通りに建設されるかどうかは、今年のバイエルン州選挙の影響を大きく受けると思われます。

バイエルン放送響はドイツ、世界のトップ・オーケストラの一つで、『北のベルリン・フィル、南のバイエルン放送響』と言われています。

23年秋にはサイモン・ラトルが首席指揮者に就任します。
この発表とほぼ同時に、英国国籍のラトルがドイツ国籍を取得するというニュースも発表されました。

客席からステージを見たところ。

プログラム。

ブロムシュテットは現在95歳。現役最高年齢の指揮者です。
ブロムシュテットの言葉をご紹介しますと、

指揮者というのは歳をとるためにいい仕事なんだ。というのは、指揮することは常に挑戦で、歳をとればとるほど挑戦が必要になるからね
(スザンネ・ベンダ著『指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット:指揮者というのはただ聴く人なんだ』)

昨年夏、転倒、入院したブロムシュテットですが、元気な姿を見せました。
ただ、出入りはヴィオラのトップにつかまり、椅子に座っての指揮でした。

終わったところで、聴衆はスタンディング・オーヴェーション。

この夜のコンサート、あまりの素晴らしさに圧倒されました。
年頭に際し、このような素晴らしいブルックナーを聴けたことに深く感謝し、そして人間の力を信じて前進することができるように思いました。

芸術は力です。

FOTO:©️Kishi


以下の写真はBRSOから提供を受けた写真です。© Astrid Ackermann

まずリハーサル時の写真。


そしてコンサート時。
客席からはよく見えなかったのですが、ブロムシュテットさん、襟にウクライナ支援のリボンをつけていますね。








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