マグロノサシミ

地方の会社員です。ご連絡はツイッターDMかgtmr.797.hccw@gmail.co…

マグロノサシミ

地方の会社員です。ご連絡はツイッターDMかgtmr.797.hccw@gmail.comまで

最近の記事

東京見聞録2023秋

観たいものがいくつかあり、東京に弾丸で向かった。主に、国際芸術祭あいち2022の参加作家であり昨年大変お世話になった遠藤薫氏が参加する2つの展示を観るためである。午前中の仕事をこなし、昼1時すぎに家を出た。新幹線で東京に向かった。三島のあたりで新幹線の座席のコンセントの位置を把握し、慌てて携帯の充電をした。品川駅で降り、六本木に向かった。 六本木を降りると、『21_21 DESIGN SIGHT』に向かった。『Material,or』展を観に行くためである。この展覧会は、マ

    • 外山恒一謁見記

      ※サムネは外山氏ではなく、別人です。 ある日、いつものようにツイッターを見ていると、外山恒一氏が名古屋に来る旨のツイートを見かけた。 ちょうど私は仕事の休みを取っていたため、前々から興味のあった外山氏に直接お会いできる絶好の機会だと考え、参加したいと思った。私は、名古屋駅前の大衆居酒屋へ向かった。 外山恒一氏は、2007年に東京都知事選に出馬した経験もある政治活動家である。その政見放送はYouTubeのスタンダードナンバーとなり、今も「YouTubeの面白おじさん」とし

      • ゴールデンウィークに怪レい集会に行ってみた

        出会い ゴールデンウィークが終わった。たくさん休めて有意義な日々であった。申し訳程度にしかタスクの進捗ができなかったが、休めた自覚は確かにある。 遡ること4月下旬、私はインターネットでとあるイベントへの参加者を募るツイートを見かけた。田母神俊雄氏と西村眞悟氏による講演会を開催するとのことであった。政治に関心のない方のために説明すると、田母神俊雄氏は航空幕僚長を務めた人(ざっくり言うと「元自衛隊の偉い人」)であり、西村眞悟氏は右派的な立場で、野党において長く国会議員を務めた人

        • 残るものとは

          書きかけていたものを書き終えられなかったので、書きかけていたまま出します。 1月下旬頃、(2021/01/10)、録画していたNHK総合『常田大希 破壊と構築』を観た。バンド『King Gnu(キング ヌー)』としての活動で知られる常田が、悩み苦しみながらも創作する様子が伝わってくる番組であった。番組では常田が率いる音楽グループ『millennium parade』の楽曲『2992』の制作の様子が取り上げられていた。本楽曲は作曲を担当した常田と作詞を担当したermhoiが生

        東京見聞録2023秋

          2021年を振り返って

          2021年ももうすぐ終わる。自分としては、「新型コロナウイルス禍が早く終わらないかな、世界各国の政府はこの状況をなんとかしてくれないかな」と思っていたら一年が終わってしまった印象がある。執筆現在(12月19日)は、日本におけるCOVID-19の感染者数は落ち着いているように見えるが、オミクロン株という新たな変異株の感染者も出てきており、まだまだ油断できない。コロナ禍が長期化する中で、どのように社会生活を再開していくか探った一年だったようにも思う。 今年印象的だった出来事とし

          2021年を振り返って

          新型コロナウイルス禍タイムライン

          個人的な備忘録として作りました。タイムラインに載せる基準は記憶に残っていたものを極力落とし込んだつもりですが適当です。随時更新するかもしれません。 2019年12月 中国湖北省武漢市にて原因不明の肺炎患者を確認 2020年1月 中国湖北省武漢市中心に新型コロナウイルス広がる 14日 WHOが、武漢市で発生しているウイルス性肺炎について、新型のコロナウイルスが検出されたと認定。 15日 日本国内初の感染者が発生(16日に発表) 28日 国内初の人から人への感染を確認 29日 武

          新型コロナウイルス禍タイムライン

          2020年を振り返って

           久々にnoteに投稿します。今年を振り返る文です。FBにも投稿したかったのですが、あまりに個人の感情が強い文なので、ここに載せます。  あいトリ2019を舞台にした表現の自由をめぐる稀有な経験をし、有名人にも会い、心身の不調から立ち直りつつあった去年(2019年)。五輪・パラリンピックが開催される予定だった今年(2020年)は更なる発展の年になるはずだった。2月には東京に行き、高校の同級生に会いに行った。それぞれの場所で活躍する友人の話は面白く、とても楽しかった。3月にも

          2020年を振り返って

          「普通の人」とどう付き合うか〜『教養としての歴史問題』を読んで〜

           この本を読むのと並行して、昔RTしたりいいねしたりしたツイートのスクショ(スクリーンショット)を見返していた。すると、東浩紀氏の以下のツイートが目に入ってきた。 https://twitter.com/hazuma/status/1168581833140817920?s=19 「バカの相手をするとこっちもバカになるだけだからやめたほうがいいぞ」とか言ってると世の中悪くなるだけだからあえて相手をするんだとか意気込んで、結局ミイラとりがミイラになっていくだけの残念な例がま

          「普通の人」とどう付き合うか〜『教養としての歴史問題』を読んで〜

          これも、情。『月刊Hanadaセレクション「"愛知のテドロス"大村秀章愛知県知事リコール! 高須克弥院長熱烈応援号」』レビュー

          ☆こんな人におすすめ! ・あいちトリエンナーレ(あいトリ)「表現の不自由展・その後(不自由展)」に対する右派の主張を知りたい! ・高須院長・『Hanada』が大好き! ・誰に何を言われようと大村愛知県知事をリコールしたい!  みんな、元気?突然だけど、『Hanada』って知ってるかな?いや、貴乃花の兄ちゃんも花田だけどさ。そう、花田紀凱(かずよし)さんが編集してる右派雑誌のことだね。新聞に広告がよく出てるから知ってる人もいるかもしれないね。その『Hanada』は、たま

          これも、情。『月刊Hanadaセレクション「"愛知のテドロス"大村秀章愛知県知事リコール! 高須克弥院長熱烈応援号」』レビュー

          石戸諭氏著『ルポ 百田尚樹現象』を読んで

          石戸諭氏著『ルポ 百田尚樹現象』を読んで  大変面白い本だった。この本を見たとき、ぜひ読まなくてはと思った。例えるなら、カレーに唐揚げとハンバーグがついたような、マクドナルドで昔売られていた「クォーターパウンダー」のような、そんなボリュームのある本に僕には見えた。  この本を語るには勇気が要る。その理由は、第一に、正面からイデオロギーの右左を扱った本だからである。また、この本を語る書評も読み応えのあるものが多いからである。その中にこの感想文も入るのだと思うとなかなか気が重

          石戸諭氏著『ルポ 百田尚樹現象』を読んで

          僕は孤独と向き合ってきた。

           僕は自分なりに孤独と向き合ってきた。陽キャ・リア充にもなれず、かといって陰キャ連中にもうまく馴染めずサブカルにもなれなかった僕は、周りには人がいたのかもしれないが、孤独を抱えていた。  孤独と聞いて皆さんはどんな情景を思い浮かべるだろうか。確かに、日本社会は以前と比べると孤独に寛容になったように思う。「孤独のグルメ」と題した、おっさんが一人で昼食を取るだけのドラマが世間の耳目を集めたり、孤独とは少し違うのかもしれないが独身を貫く人に「結婚したら?」などと言うことは今やハラ

          僕は孤独と向き合ってきた。

          僕たちの軌跡〜あいトリ同好会について〜

           今年も夏が来た。梅雨も明けた。今年も暑い夏になるだろうか。新型コロナウイルスの影響がどうやっても拭えない今年は、どんな夏になるだろう。去年あいちトリエンナーレ(あいトリ)で観たアーティストたちは、サナトリウムで多く発言していたおばちゃんおじちゃんはどんな日々を過ごしているだろうか。色んなことが頭に浮かぶ。  あいトリ2019開幕から一年になった。そして僕が始めた「あいトリ同好会」も開設から一年を迎える。東海地方を中心とした芸術シーンを取り上げている芸術批評誌「REAR(リ

          僕たちの軌跡〜あいトリ同好会について〜

          2016年の後藤輝樹政見放送に捧げる批評

          この世には二種類の人間がいる。政見放送を見る人間と、そうでない人間である。私は面白いものや支持している政治家のものを見る程度であるが、それでも前者の人間に含まれるといってもいいであろう。さて、今回評論していくのは後藤輝樹氏の2016年に放送されたNHKでの政見放送である。彼の政見放送はイロモノ、キワモノ、下ネタとして消費されがちであるが、この数分の政見放送からも様々なことを読み解くことができる。一緒に見ていこう。 彼は、「これからお休みの方も、お目覚めの方も、」と政見放送を

          2016年の後藤輝樹政見放送に捧げる批評

          ・来たるべきアフターコロナ社会のために

           言わずもがなではあるが、今(2020年4月現在)新型コロナウイルスが猛威を振るっている(以下、新型コロナウイルスによる社会への影響を「コロナ禍」と呼ぶ)。「染後」「アフターコロナ」という言葉を使い始めたメディアも出てきた。東日本大震災後に「災後」という言葉を使った者もいたが(御厨貴)、その言葉は普及しなかった。その理由は、東日本大震災が西日本(特に名古屋以西)に大きな影響を及ぼさなかったからだと考える。震災の局地的な影響は計り知れない(東日本大震災並びに過去の災害の犠牲にな

          ・来たるべきアフターコロナ社会のために

          古市憲寿に会いに行った話

           ある日、母から「こういうのあるけど、行ってみない?」と言われた。古市憲寿さんが司会をするNHKのテレビ番組「ニッポンのジレンマ」が自宅から近い某地方の大学で公開収録をすることになり、その抽選が行われるとのことだった。古市さんのことはワイドナショーでも観ていたし、「誰も戦争を教えてくれない」などの彼の著書も読んでいたので、是非行ってみたいと思った。  幸い抽選にも当たり、公開収録に参加することができた。番組は「ダイバーシティ」をテーマに進められた。今改めて録画したものを観て

          古市憲寿に会いに行った話