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ただただ、生きていてほしい

神田沙也加さんが亡くなったとのニュースが流れたのが18日、そして今日が21日。未だに信じられない。最初その記事を目にしたときに、「え、嘘でしょ?」って思ったときから、全然変わらない。だってほんとに信じられない。一度聴いたら忘れない、あの明るい歌声が聞こえてくる気がする。みんなの中心で、笑っている気がする。

特別なファンとかでは全然なかったし、大して詳しいわけではないのだけれど、彼女の惹きつける歌や表現豊かなお芝居、ひたむきで真面目な姿勢がすごく好きだった。血のにじむような努力をしているだろうに、舞台に上がった時にはそれは見せず、役を生きることができる、稀有な方だったと思う。アナと雪の女王とか、沙也加さんだったからこそ、あれだけ多くの人に愛される歌になったんじゃないかなと思う。彼女がもつ歌声やチャーミングなお人柄に、どれだけの人が救われただろう。それも日本だけじゃなく、国を超えて。

去年亡くなられた三浦春馬さん、竹内結子さん、芦名星さんも、みんな本当に好きな役者さん達だった。才能にあふれて、美しくて、プロ意識が高くて、難しい役にも果敢に挑戦してて、尊敬してた。今後もっともっともっと色んな作品で見たかった。春馬くんは特に同世代なので、一緒に年を重ねていく実感を持ちたかった。今でも信じられない。

いち視聴者というだけでこんなに悲しみが大きいのだから、それが身内だとなるとどれほどなんだろう…。

今この瞬間に私が生きていること。私の大好きな人達が生きていること。明日を無事に迎えられるだろうこと。ご飯を美味しいと思えること。手足が自由に動かせること。外の空気が吸えること。お世話になった(なっている)方々にお礼が言えること。音楽や言葉を通して自分を表現できること…。

全てが当たり前じゃなくて尊いことなんだなと、改めて、思う。

人の一生は終わりがあって、それがいつ来るかは誰にも分からない。今自分でそれを早めたいとは思わないけれど、過去には何度か思っていた。

ただただ、これを読んでくれているあなたやあなたの周りの人が、今日も明日も生きて天寿を全うできますように。どうか限りある命が輝いて、実りある一生となりますように。残された者たちが、どうしようもない程の悲しみに打ちひしがれることがありませんように。

そんなことを願って今日は寝たいと思います。おやすみなさい。


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