よく言われることだが、女は愛されてこそ
幸せになれる。

クズに尽くしてきたからこそ、
愛情をくれる彼に出会えてヒシヒシと噛み締めているのだ。

これまでの私はどちらかというと、
何か抱えていたり、ちょっと変わっている人を
好きになることが多かった。

その人に振り向いてもらいたい、
その人のために何か支えてあげたい、
それが私の恋愛の原動力だった。

愛情っていうのは
バケツに入った水だと思っていて、
相手を潤してあげようと
自分のバケツの中から水を相手のバケツに入れる。

だけど、自分のバケツの水にはキャパがあるから
継ぎ足さないといつか限界がくる。

相手も同じように、自分のバケツから
私のバケツに水を入れてくれればいいけど

私が好きになった人たちは
それをしてくれない人だった。

水を自分のために使い始める人、
水を他の人に使い始める人、
水ではなくお金を入れてくる人……。

そうした結果、私のバケツの中身は枯渇して
いつしか相手に求めてばかりの
ブサイクな女に成り果てていた。

愛を与えることは素晴らしいことだけど、
自分ばかり与えていては壊れてしまうのだ。

追いかける恋愛、追い求める恋愛は
いつか自分の身を滅ぼす。

刺激的な恋愛が楽しい年頃もあるが、
自分のことを見向きもしない
男に使う時間なんて勿体なさすぎる。

だって、私たちは幸せになるために
生まれてきたんだ。

愛情を与えることも幸せだけど、
それで終わったらただの自己満足だ。

相手からも愛情を与えられて、
愛されている実感をしてこそ、
女は幸せになって、どんどん美しくなる。

自分のことをちゃんと愛してくれる人に
巡り合うまで、人生諦めるなと
失敗続きの過去の私から背中を押されたから

今の私があるのかもしれない。