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避けてきた道

大変こどもっぽい話なのですが、私は”西の魔女が死んだ”という本を、避けてきました。

「私その道は通れないんだよね」という態度をとってきたのは、”西の魔女が死んだ”の本を知ったきっかけにあります。


10代の頃、私が嫌いだったクラスの子がオススメしていた本が”西の魔女が死んだ”だったのです。


幼稚な話です。


私が嫌いな子と同じ道を通るわけにはいかない、同じものを好きになるわけにはいかない。

そんな私の幼さで、私は”西の魔女が死んだ”という本を読まずにきました。


私はあの子が嫌い、そう言って私はごまかしてきました。

本当は羨ましいがぎゅうぎゅうに詰め込まれた感情でした。



でもね、もういいかなって。

ぜーーーんぶ10代の頃の話。私もうアラサーよ?

あの子の連絡先も知らない。10年以上会ってない。街でふとすれ違うこともない。



本当はずっと、あの子がオススメする”西の魔女が死んだ”を読んでみたかった。


こじらせて、いい本を読めないなんて損じゃん!!!(と10代の私に言いたい)


10年越しの思いを回収すべく、いま私のカバンには”西の魔女が死んだ”が入っています。楽しみ。



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