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その先にあるもの。

その扉の先になにがあるのか。それを知るものはだれもいなかった。

それが海底トンネルの入口かもしれないし、秘密の軍事施設の入口かもしれないし、或いはただの通用口かもしれなかったが、だれひとりとしてその扉を開けようとするものはいなかった。

結局その扉は建物が建てられてから一度も開かれることはなかったし、つい先日建物ごと取り壊されてついぞその先になにがあるのか知ることは不可能になった。

しかしそれで悲しむものや悔やむものはひとりもいなかった。なぜならだれもその扉の存在を知らなかったからである。


A7III Loxia50

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